最近、ますます寒くなってきていよいよ体が冬眠モードになってきています。普通に起きているだけで疲れるからやってられん…。
さて、そろそろ年末なので今回は久しぶりにゲーム業界面について語ってみますか。
Switchのプロモーション展開
今回は今年色々と話題のハードだった「Nintendo Switch」について。
3月に発売された「Nintendo Switch」、ネット上での低い前評判とは裏腹に、発売月以降、ずっーと本体の品薄が騒がれ、週販も好調、日経トレンディでは1位に選ばれるなど、絶好調と言っても過言ではない勢いです。
今回はこの好調さの要因の一つになっているであろう、任天堂のプロモーションの切り替え、いわばスイッチが中々面白いなと思ったのでそれをまとめてみます。
ファミリー層から若者向けへ
これは個人的に思っている事なんですがWii時代からWiiU末期まで、任天堂のCMを始めとしたプロモーションはずーっとファミリー向けを意識していたと思います。
特にNewスーパーマリオブラザーズWiiの頃は嵐のような芸人を起用して、「みんなで遊ぶ」というイメージを強く押し出していました。
もちろん、ゲーム画面も映してはいたんですけど、そっちがメインではなかったと思うんですよね
しかし、Switchになってからの各ソフトのCM展開は大きく変わりました。
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例えば「スーパーマリオ オデッセイ」。
これまでであれば、芸人等にプレイさせてその反応を映していたと思いますが、今回のCMはゲーム部分のみ。
曲もボーカルBGM「Jump Up, Super Star!」を流すことで、オシャレ感をとても強く浮きだたせています。
今までのファミリー向けからガラッと変わった雰囲気に、興味をもった方も多いのではないでしょうか?
実際スーパーマリオオデッセイは、初動から3Dマリオ最大の売り上げを叩き出しました。
無論、スイッチ本体のCMなんかは有名な俳優さんを起用していたりするのですけど、BGMもちょっとおしゃれだったり、若者を多く映していたりで、とにかくこれまでのイメージとガラっと変えてきたなという印象を強く受けますね。
ハードの軸足がしっかり定まっている
これらの展開を見て思うんですけど、「Nintendo Switch」は任天堂自身、ハードの軸がどこにあるかをしっかりと理解しているんだなと。
これはWiiU時代と比較するとよくわかります。
例えば、WiiUのこのCM。スーパーなWiiというのを売りにしていますが、出てくるタイトルはいつもの任天堂のトゥーンちっくなタイトルで、性能が上がったという凄さが伝わりにくい作りになっています。
加えて、後半にはゲーム機なのに、ゲーム以外の要素で押しているし。
とにかく色々つけたけど何が軸なのかわかっていない感が凄い伝わってくるんですよね。
一方スイッチのCM。こちらは、持ち寄ってどこでもプレイする事の出来る据え置きという部分が、強みだという事を強く理解していると感じるんですよね。
「いつでも、どこでも」というイメージと若者をプッシュした戦略が上手くハマっているな、と。
本体のカラーイメージも結構大きいと思います。
WiiUはゲーマー押しなのかわかりませんが、黒カラーの方を押し出していた印象でちょっと暗めだったんですけど、スイッチは赤と青を基盤にした非常に明るい色彩でパッケージも中々目立つようになっていますよね。
それでいて、カチッという音も中々特徴的で、やっと次のステップにいけたなという感じもあります。
上手くなったソフトのプロモーション
とまあこんな感じで、スイッチは軸足が定まっている為に、プロモーションも思いっきり「スイッチ」してきて面白いなーという話だったのですが、
何故こんな話を唐突に記事にしたかというと、「ゼノブレイド2」のCMが公開されたからなんですよね。
3本立ての仕様になっているのですが、これは素晴らしいですよ!
個人的には1本目のフィールド部分を押し出したのが好みなんですけど、どれもゲーム部分をしっかり押しだせていて、クオリティはかなり高いと思います。
ゼノブレイドのCMと言えば、一作目はあの黒歴史AKBコスプレ、クロスはまさかのCM無しと(ダイレクトはありましたけどね)、とことんプロモーション展開には恵まれていなかった印象ですが今回ようやく、きちんとしたCMを作ってくれたなぁ。
ゼノブレイド2はグラフィック面でも、アニメ調タイトルとしてはかなり優れているので、そういった面でも見通りがなくて良いですね。
音楽もよさそうなのを合わせているし、良いCMだと思います。
Wii後期、WiiU時代を経て、ようやく任天堂も売り方を熟知してきてくれた感があります。
こうした様々な好条件がそろう中、ゼノブレイド2が果たしてどれだけ盛り上がってくれるのか。ファンとして楽しみです。