炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

【レビュー】寿司ストライカー The Way of Sushido【感想】爽快でスピーディーなパズルアクションゲーム!

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チマチマ書いていたレビュー記事が完成したので投下します。

これに続いてマリオテニスエースの記事も書いておきたいですね。

さて、今回レビューするのは「寿司ストライカー The Way of Sushido」。

この作品は今年の6月8日に任天堂から発売された

完全新作。ジャンルはパズルアクションゲーム。

開発はシアトリズムシリーズや、ファミコンリミックスで

有名なインディーズゼロが担当しています。

 

初報は確か2017年のE3だったかな?

あの時の発表ではほとんどの新作がSwitch向けに発表されていましたが、

こちらはツリーハウスで3DS向けにさらっと発表されていた印象でした。

その後、18年3月のダイレクトでは

Switchマルチになることが判明し、発売日も判明しました。

 

プレイ時間は15時間程度

やり込み要素が豊富な上、対戦機能も付いているので

やり込もうと思えば軽くこの倍は遊べると思いますが、

単純にクリアするだけならば10~15時間程度のボリュームだと思います。

パズルゲームとしては平均的かなと思いますね。

ゲームの特徴

今作のジャンルはパズルアクションゲームですが

簡単に説明すると、パズドラのようなゲームです。

同じ色の寿司の皿を連続してつなげて、

貯まった皿をぶつけて相手のHPを0にすれば勝ち、というシステムですね。

ありがちなシステムではありますが、出来自体は中々よいと感じました。

 

進行はステージ制になっており、ストーリーにそって進む形式。

シンプルな形式ですが、単純なステージ数は多く、

対戦モードも併せるとやり込み要素は豊富と言えると思います。

評価点

面白い寿司バトル

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まず、今作の良い所は肝となる寿司バトルの出来が良い事!

システム自体に斬新な所があるわけではありませんが、

単純にプレイしていて爽快で楽しい作りになっていました。

いくつかの点に絞って細かく解説していこうと思います。

とにかくスピーディーで爽快!

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まず良いのが、爽快感のある作りになっている事!

今作は、皿をとって寿司を食べると「祭りゲージ」というゲージが

上昇していくのですが、これがマックスになると

「寿司祭り」が始まるんですね。

この寿司祭りは、レーンの流れてくる速度が速くなり、

より多くの皿がつなげやすくなるのですごく爽快です。

この寿司祭りもそうですが、全体的にゲームのスピードが速く

とにかく目まぐるしく画面が動いていくので、

スピーディーかつ爽快なバトルが繰り広げられます。

スシガミの取捨選択が面白い!

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本作の寿司バトルは単にスピーディで爽快なだけにとどまりません!

本編後半になって来ると、敵も強力なスキルを使用して、

こちらを妨害してきたり、一撃で体力を大きく削ってきたりします。

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そこで重要になっているのがスシガミの選択!

今作には、スシガミというキャラクターを各所で入手できる、

というシステムがあるのですが、

このスシガミ、それぞれ別のスキルを持っているんですよね。

スキルはバトルの中で使用できるのですが、

攻撃系、回復系、妨害系などその種類は様々です。

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バトルには3体連れていけるのですが、

どんなスシガミを選んで攻略していくのか、その取捨選択がとても楽しかった!

僕は最終的に相手のスキルを打ち消していく感じの戦い方でクリアしましたけど、

色々な攻略法があると思います。

 

そういう意味では本作の後半の方の難易度も良かったですね。

中々難しくはあるんですが、きっちり考えていけばクリアできる感じで

プレイしていてやり応えがありました。

出来の良い音と演出

全体的に細かい作りが良いのも爽快感を与えている要因になっています。

例えば、皿を繋げていくときの音。

連続して皿を繋げていくとSEの音階が上がっていくので、

ついつい、長くつなげたくなってくるんですよね。

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後は、皿をぶつけていくときの演出もいいですね。

一気にぶつけてHPを削り切った時の爽快感は最高ですよ。

 BGMも優勢、劣勢に応じて切り替わるし演出と音にも力が入っていたと思います。

意外と王道なストーリー

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ぶっ飛んでいる設定が話題の本作ですが、

メインストーリー自体は割と王道的だった印象です。

主人公がとある人物に出会い、そこから戦いを始めていく。

ギャグ風味の展開も多く、そこまでシリアスな感じはありませんが、

随所随所は真面目に戦うし、キャラクターも印象に残りました。

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 最後がやや尻切れトンボ感があるのが少々残念でしたが、

主人公が戦いの中で色々なキャラクターに出会い、

それを糧に応えを出していくというのは中々面白かったです。

ギャグ要素は多めですが芯の通った話だと感じました。

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後、ストーリー中には随所随所でアニメーションが使用される

豪華仕様になっています。しかもフルボイス。

声優も豪華ですし、一見の価値はあるかも。

豊富なやり込み要素

前述しましたが、今作は単純なボリュームは中々だと思います。

ステージ数は総数三桁以上。スシガミの数も多く

インターネットでの対戦モードも存在します。

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それに加えて、一ステージごとにランクの存在があり、

リプレイ性を高めているのも良いと思いました。

ステージ制なので非常にテンポがよく、達成できなかったら

もう一回!とすぐやり直せるので熱中してプレイしていましたね。

出来の良い音楽

今作は音楽も良かったと思います。音楽を担当されているのは、

プロキオン・スタジオの土屋氏ですが、

和の要素とシンセを合わせた独特の曲が多く、耳に残りました。

個人的にお気に入りなのが、通常兵士戦で流れるこの曲。

今作の雰囲気に合わせて明るめの曲なのですが、

SEともばっちりマッチしている曲で妙に耳に残りました。

コミカルなんだけど、熱いなサビがいいんですよねー。


また、オープンニングとエンディングはエイベックスが手掛けています。

個人的にはエンディングの方が好きなんですけど、

結構しっかりとした曲で力が入っていますよね。

サントラ、出して欲しいんですがまあないだろうなぁ…。

問題点

フルプライス感の薄いゲーム進行

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逆にプレイしていて気になったのは単調なゲーム進行です。

前述の通りステージ制を採用しているのですが、

多少のミニゲームの要素はあれど、基本的にはステージを進めていって

寿司バトルをするだけなんですよね。

確かに、テンポ的にはこれがベストかもしれませんが

フルプライスのゲームとして見ると少し寂しい作りなのは否めません。

 

今作、フルプライスタイトルして売るために色々な工夫はしていると思うんですけど、

ここの部分はスマホのゲームともあまり変わらないので、

少し残念でした。ここがもう少ししっかりしていれば、

「スマホで出せ」みたいな印象も受けにくいと思うんですけどね。 

ほぼ固定の操作性

今作、一応コントローラーでの操作にも対応しているんですけど、

圧倒的にやりにくいのでほぼタッチ操作で固定されてしまっています。

元々3DSで開発していたタイトルなので仕方ない部分はあると思いますが、

ここら辺の要因もフルプライスタイトルして見られにくい所なのかなぁ、とも。

 

後指で操作すると結構手が疲れて、長時間プレイ出来ないのも少し困りました。

そこら辺考えると3DS版のがプレイしやすいのかもしれませんかね。 

まとめ

こんなところでしょうか。

基本的なゲーム部分は中々しっかりとしているので、

後はこのゲームに関してはフルプライスのゲームに

どのような価値を求めるか、という部分でしょうね。

スマホゲームを日常的にプレイしている人の方が評価が厳しくなると思います。

 

個人的には全体的な世界観やストーリー、

キャラクターからBGMまで幅広く気に入ったので

結構お気に入りのタイトルですね。

やっぱり山上氏の手掛けるタイトルには惹かれる部分があるなと再認識しました。

マーケティング的には成功とは言い難いですが、

こういう作品はまたプレイしてみたいですねー。