炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】マリオテニス エース【感想】お手軽ファミリーゲームからガチガチな対戦ゲームへ大変身!

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今週はなんだかんだそこそこ忙しく、あんまりブログをさわれませんでしたねー。

何とかマリオテニスのレビューを完成させたので、

これで残りのレビュータイトルはオクトパストラベラーくらいかな?

オクトパストラベラーはストーリー自体はあともう少しという感じです。

またクリアしたらブログでも書きたいですねー。

さて、今回 レビューするのは「マリオテニス エース」。

この作品は今年の6月22日に任天堂から発売された、

「マリオテニス」シリーズの最新作。ジャンルはスポーツゲーム。

 

2018年最初の「ニンテンドーダイレクト ミニ」で発表されて、

5か月ほどで発売されましたね。かなり早かった印象です。

前作「マリオテニス ウルトラスマッシュ」から2年での発売という事で、

素材は流用していると思いますが。

 

プレイ時間は20時間程度。

一人用モードのプレイ時間は大体5~6時間程度だと思うので、

残りは対戦をずっとプレイしていたという感じでしょうか。

レートの概念も存在するので、対戦にハマりさえすれば

長時間遊んでいられると思います。

ゲームの特徴

今作の最大の特徴は多くの新要素が追加され、

対戦ゲームとしての要素がよりピックアップされている事!

詳しくは後述しますが、

今までの作品に比べてもかなりのガチ対戦ゲームへと仕上がっています。

 

また、前作、前々作ではなかった

「ストーリーモード」が収録されている事も特徴。

単純なテニスの試合をするというだけの内容にはとどまっておらず、

中々力の入っていた印象です。 

評価点

新要素による駆け引きが熱い!

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前述した通り、今作はこれまでの

マリオテニスシリーズの作品と比較すると

かなりガチよりの対戦ゲームへと変貌を遂げています。

ポイントはいくつかあるので、細かく紹介していきましょう。

攻めの「ねらい撃ち」と守りの「加速」

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まずは新要素の「ねらい撃ち」と「加速」!

 狙い撃ちは強烈なショット、加速は文字通りの加速で

打ち返しきれない弾に間に合わせるような移動、という形で

攻防にそれぞれ新要素が加わりました。

 

特徴的なのはいずれの要素もエナジーゲージという

ゲージを使用するという事。

その為無制限に使用できるわけではなく、

ある程度考えてそれぞれを使わなければなりません。

その為必要な場面を見極める、駆け引きが重視されるんですよね。

コツのいるテクニカルショット

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前述した「エナジーゲージ」。

ラリーやチャージショットで溜めるのが基本的な流れになりますが、

それ以上に重要なのが「テクニカルショット」。

コートの反対側に素早くに移動出来る上、

成功するとエナジーゲージが溜められる強力な技ですが、

タイミングの判定が中々シビアな上、

慣れないと失敗もしやすいんですよね。

練習さえすればきっちり使いこなせるようになる為、

練習のしがいがあるなと感じました。

(後ろテクニカルはさすがに修正されたみたいですけどね。)

ハラハラドキドキのラケットブレイク

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そして今作の更なる特徴が「ラケットブレイク」!

今作のラケットには耐久値が存在しており、

耐久値がゼロになると破壊されてしまうんですよ。

破壊されてしまうとラリーが続けられなくなり、即敗北になってしまうんですよね。

耐久値は主に狙い撃ちやスペシャルショットを、

タイミングよく打ち返せないと削られてしまうんですが、

なんとスペシャルショットの打ち返しに失敗すると一撃で吹き飛んでしまいます!

その為終盤の緊張感は中々のモノですよ。

 

また、ラケットブレイクはこちらが決めると非常に爽快!

コンピューター戦なんかではとにかく爽快にバシバシ決まるので、

それが楽しくてずっとCP戦やっていた事もあります、

狙い撃ちのスピード感に併せて今作の爽快感に貢献していますね。

長く続くラリー

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これらの要素によってゲーム自体がどうなったか、というと

結局の所一試合が非常に長くなりました。

(あくまで同じ実力という前提の場合ですが。)

 

テンポ的な観点から見るといまいちですが、

対戦ゲームとしての盛り上がりは中々で、

かなりの緊張と興奮を生み出すことに成功していると思います。

後述のトーナメント性も併せてギリギリの戦いが楽しかったですねー。

緊張感を高めるトーナメントシステム

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今作にはオンラインマッチが存在しているのですが、

形式はランダムフリーレートではなくトーナメント性が採用されています。

そして勝ち進んだ方が圧倒的に多くのレートポイントをもらえるんですよね。

その為単に回数をやった方が高くならないシステムになっています。

 

トーナメントを優勝するには計5回連続で勝たなけければ行けないので、

後半になってくるとかなりの緊張感が生まれてくるんですよねー。

マッチングの調整のおかげか、それなりに

互角の勝負が繰り広げられることも多く熱い展開が楽しめると思います。

僕は準決勝での対戦相手との対戦で、

タイブレイカーを制して勝った時が凄い思い出に残ってますねー。

結局決勝で負けてしまったので優勝出来た事はないんですが。

出来の良いストーリーモード

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これも前述しましたが、今作には「ストーリーモード」が収録されています。

ゲーム性はステージを攻略していくという単純な物ですが、

肝心の中身には割と力が入っていました。

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ステージの中ではテニスを使ったゲームをするんですが、

単に試合をするだけにとどまらず、色々なステージがあるんですよね。

的あてのようなミニゲーム、謎解き、

3Dアクションゲームのようなボス戦など種類は多岐にわたります。

 

またサブで発生するミニゲームはめちゃめちゃ難易度が高い!

個人的にはリターンエースチャレンジの上級編は

あまりの難易度に2~3時間ずっと挑戦していた気がします。

その分クリアできた時の達成感は凄かった。

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全体的に、今作の要素やマリオテニスの基礎的な部分を

理解させるような役割も果たしており出来は良いと思いました。

ストーリーに関してはいつものマリオという感じだけど、

オープニングの映像はかなり綺麗だし、

ロケーションもいくつかあって楽しめましたね。

秀逸な音楽、デザイン

今作は音楽やデザインが全体的にスタイリッシュでした!

音楽はシリーズ恒例の桜庭氏による物ですが、

よりかっこいい曲が多くストーリー、対戦いずれも耳に残りましたね。

 


紹介したい曲は色々あるんですけど、

個人的に一番のお気に入りは「タイブレーク」。

曲名通り、対戦中タイブレークに突入した時に流れる曲ですが

とにかく熱い!タイブレークに入るという事は

実力が拮抗していることなので、展開も併せて最高に盛り上がります。

正しく負けられない!と感じさせてくれる曲で印象的ですね。

 

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デザインセンスも良かったと思います。

マリオテニスオープン、ウルトラスマッシュと比べると

分かりやすいと思いますが、ユニフォームシステムを採用した事や

夜のコートをバックにした事で全体的にスタイリッシュな雰囲気になっています。 

全体的に垢ぬけた雰囲気でシリーズに

新たな風を吹き込むことに成功しているなと感じました。

問題点

ガチすぎるゲーム性

前述した通り、今作は非常にガチガチな対戦ゲームに仕上がっているんですが

正直ちょっとガチに寄り過ぎているなと感じた部分もありました。

今までの作品にあった運の要素がほとんどなくなってしまっている為、

対戦は実力差がかなりはっきりと形に出るんですよね。

 

それが今作の良さでもあると思うけれど、

ちょっと僕には敷居が高いかなーと感じる事もしばしば。

マッチングも確かに調整されているとはいえ、

ボコボコにされることもボチボチありましたし、何より

運による穴の要素が少ないので

強いキャラクターに勝つ方法が少なさ過ぎるのも残念でした。

最近のアップデータで修正が入ったみたいですが、

クッパJrは無理すぎてマッチングで即蹴ってましたね…

(マッチングの段階で対戦相手は蹴れます。)

 

全体的に敷居が上がり過ぎてる感は否めず、

もうちょっとくらい緩くても良かったかなーとは思います。

僕は少しプレイするだけで疲れてしまったので、

あんまり長時間プレイできませんでした。

やや不便なストーリーモード

今作のストーリーモード、よく出来ているとは思うんですが

ちょっと不便な感じた点もありました。

それはリプレイが非常にやりにくい事!

ステージ制なのにも関わらず、

リプレイは一回マップに出ないていけないし、

その都度イベントスキップ+ロードを

待つ必要があるのでとても不便でした。

 

なまじ、難易度の高いステージに関しては

何度も何度もやり直す必要があるだけにここはかなり気になりましたねー。

ステージ制にするんだったらもう少し作りに気を使って欲しかった。

期待外れだったスイングモード

今作にはSwitchのジャイロ機能を活かした、

「スイングモード」というモードが収録されています。

ジョイコンを振る事で体感的なテニスが出来る、と宣伝されていたので

こちらもそこそこ期待していたんですが、

いざプレイしてみるとHD振動の感触も微妙な上、

出来る事はただ打ち返すだけで移動はオートでした。

 

あまりゲームをしない層にはこれで良いのかもしれないけれど、

個人的にはもう少しガッツリプレイしてみたかったので

期待外れでしたねー。ARМSくらいガッツリ使ってくれても良かったのに。

まとめ

こんな感じですかねー。

全体的には新要素が今までのシリーズの作風を大きく打ち破り、

新たな風をもたらしたと感じました。

オンライン対戦は正にガチガチな対戦であり、

Switchにおけるネット対戦ゲームの一角だと考えてもいいと思います。

ストーリーモードやデザインなど、全体的に力の入った作りで

とても気合の入った作品でした。

 

ただ、一方でガチに寄り過ぎて

あまり長続きしないような印象も受けましたね。

コンテンツの追加自体も他ゲームに比べると遅く少なく、

まだ手探りな印象は否めません、

 

ラリーの打ち合い自体はとても楽しく、自分が勝てた時の爽快感は

最高なので、とりあえず気になっている方にはおススメできます。

この作品をベースにしてより良い作品が出る事に期待したいですね。