炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】ゼノブレイド2 黄金の国イーラ【感想】本編の価値を引き上げる出来の良い前日談!

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最近は気温の差が激しくて体調が不安になりますなー。もう少しガッツリと冷え込んでくればストーブも入れられるんですけどね。


さて、「黄金の国イーラ」クリアしましたよ!

ほんとは今日に回すつもりだったんですが、行けそうだったので昨日の夜やっていたら3時くらいになってしまいました。


単品でレビューするつもりは特にないので、今回の記事で色々語ろうかなと思います。当然のことながらネタバレ注意!


 

ラスト辛い!

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早速感想なんですが、ラストが辛い!辛いよ!


バットエンドなのはわかっていたけれど、それでもこんなに世界の為に駆け抜けたメンバーが、何も報われずに苦い思い出を残して散っていくのはあまりに悲しすぎます。

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大切な国も友も守れなかったアデル、ようやく大事なキズナが出来たのにそれを自分で壊してしまったヒカリ、思い半ばで倒れてしまったユーゴ、そして全員の末路が本編で既に分かっているラウラ組、と。


展開が分かっていても、実際に彼らの視点で物語を体験した後の結末としては非常に憂鬱で、見ていてやめてくれーってなってしまいました。

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しかも何が酷いかって進行条件にヒトノワレベル4が必須ってことですよ。


ぼくはついつい5までやってしまったんですが、そこら辺までやるとイーラの街の人々に対して感情移入しちゃうんですわ。


街そのものの景観も素晴らしいし、人物描写の密度もすさまじいので凄く良い街だったと思います。本編含めても一番印象的かも。


そんな街を容赦なくぶっ壊してくる展開は、プレイヤーに対する精神攻撃としては割とハイレベル。


1のアカモートと比べても、こっちの場合は進行条件に含まれている分悪質だと思います。

 

モノリスには人の心がないのか!

本編の補完作品としては非常にハイレベル

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そんな、ラストが辛い本作ですが本編の補完作品としてはこれほどないくらいによく出来ていました。


シン、ヒカリ、サタヒコがどんな思いで本編の中行動していたのかがよくわかるし、それをわかった上で過去編を見ることが出来るので、一つ一つのシーンにほんとに重みを感じながらプレイできました。

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各キャラクターの表現とても良かった。


最初はイキりまくっていたけど、徐々に丸くなるヒカリと終始暴れまくりのメツの対比。


大切な思い出を失いたくないという想いが既に見えるシン。ひねくれているけどみんなの事を大切に思っているサタヒコ。過去編だと割とどうしようもないメツとマルベーニ。ドライバーのせいで病み気味なミノチ。

そしてヒカリを成長させながらも、真のパートナーにはなれなかったアデル。


ムービーやセリフ至る所に500年後の本編に繋がるシーンが含まれているので、凄く考えさせられます。

 

本編が素晴らしいからこそ、より補完性が活きている!

固定メンバーである事を活かした戦闘システム

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本作は戦闘システムも素晴らしかったです。


設定上、本作の時点では本編のようなドライバーをブレイドが支援して戦う、という方式が確立されていない為、本作の戦闘システムは本編とは少し違った形になっているんですが、そこを逆にとって見事に面白く仕上げていました。

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まず面白いのがアタッカースイッチと、スイッチアーツの存在。


本作はドライバーとブレイドをスイッチする、という形で入れ替えながら戦闘が出来るのですが単に入れ替えるだけでなく、入れ替える際に「スイッチアーツ」という各キャラクターに設定された特別なアーツが発動するんですね。


このアーツにはブレイク、ダウン、ライジング、スマッシュといった各ドライバーコンボの一つが当てられており、本編よりも能動的にドライバーコンボが狙えるようになっている印象です。


何よりスイッチしてガンガンスマッシュまで狙っていくのが爽快でとても楽しい!


また、各キャラクターに設定されているタレントアーツも本編にはない魅力の一つ。

それぞれバトルを有利にしてくれるアーツですが、少メンバー、固定パーティーである事をここまで活かしてくるとはな、と。


実際の所、タレントアーツはともかく、スイッチアーツに関しては本編に導入してしまうと、パーティーの幅がかなり限定されてしまうので、難しいんですよね。

だからどちらが優れているという比較はできませんが、固定メンバーとしてはこれ以上ないくらいベストな調整になっていて素晴らしかったと思います。

色々と内容を掘り下げるクエスト

クエストも良かったと思います。


システムは本編と同様にお使い形式で特筆する事はありませんが、内容が良かった。

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グーラの地名の由来が明かされたり、1のあの事件を思い出す赤い花粉玉クエストだったり、ファンサービスとしての面も良かったんですけど、特に王都アウルリウムのクエストは良かったですねー。

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一人ひとりのキャラクターの繋がり、暗いエピソードの中でも明るさを取り戻していく街の人々、良い面と悪い面を持つ人々、と本編のテーマとも重なる色々な要素が含まれていていました。


それだけにラストの展開は来るね…。

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料理対決のクエストなんかも良かった。シン、本編だともう料理はしてなかったのかな…。

本編の改善ポイントもちらほら

過去編という事なんですけど、発売時期からなのか、本編で改善点と言われていた部分がいくつか改善されていた印象です。


まずはUI、全体的に使い勝手がよくなっていた印象で、本編の発売当時に比べるとだいぶ印象が変わりましたね。


見直せないと言われていたチュートリアルもしっかり収録。


それ以外にも、操作キャラクターの変更、グラフィックの進化など、次回作以降にも繋がるような改善点がみられたのは良かったです。

気になったところ

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逆に気になったところなんですが個人的には属性玉の仕様が少し気になりました。


というのも、今作はブレイドコンボをフィニッシュまでつなげなくても、属性玉が付くっぽいんですよね。


つまり、適当に戦ってさえいればいつの間にか属性玉が8つ付いている状態が出来てしまう、という事になっていてちょっと難易度がおおざっぱな印象を受けました。


まあ、初心者救済なのかな?フルバーストが簡単に発動できるので、難易度があまり難しく感じませんでした。

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後は一度バグってフリーズしたのが気になりました。でも一度だけだったので条件はよくわかりません。

まとめ

と、こんな感じでしょうか。


単体でも素晴らしい作品だったんですが、個人的にはもう終盤の感情移入が半端ではなく、改めて本編をプレイしたくなりました。

もう今作をプレイしてからOne Last youとか聞くとヤバいですよね。本編のエンディング、初見だといいエンドだなとは思ったけど、泣きはしなかったんですが、今プレイしたら間違いなく泣いちゃう。


これ以外にもBGMとかフィールドの雰囲気とか良い所いっぱいありました。


本作単体で本編を超えているとまでは思わないけれど、ぼくは今作と本編を合わせて考えるとゼノブレイド1と同じくらいの評価になりました。それくらい素晴らしかったです。


ゼノブレイド2を楽しめた人には是非プレイして欲しい一作です。