炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

映画ドラえもん のび太の月面探査記を見てきた!

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長々とプレイしていたネルケのアトリエ。ようやくクリアできそうです。

来週中には感想の記事をまとめていきたいですねー。

 

さて、昨日「映画ドラえもん のび太の月面探査記」を無事公開初日に見てきました。

いつも通り今回も感想を書いていきたいと思います。

 

今年の

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※以下ネタバレ注意

全体的には期待通りの素晴らしい作品

個人的に今作は期待通り良かったという印象を受けました。

新ドラでは秘密道具博物館以来の感触でしたね。

元々八鍬監督の作品なので大きくは外さないだろうとは思っていましたが、

こんな感じでまとまっていて欲しいな、という部分は

大体抑えた作りになっていて充実感高かったです。

 

また近年の作品と比べると時間が長かったのも良かった。

今作はボリューミーな作りだからこそやりたいことが

最後までやり切れている印象で、111分という長い時間にも意味があったと思います。

例えば、南極カチコチ大冒険辺りなんかは

尺不足が終盤のあっさり感に繋がっていたりしたので、

今作はそこらへんやり切った感があるのが良かったんじゃないかと。

以下では良かった点について細かく語っていきたいと思います。

前、後半性の作りを上手く活用したストーリー構成

今作のストーリーは大きく分けると前半後半の二部制という感じで、

前半はムービットらウサギ王国とエスパルの顔出しの月のストーリー、

後半は直接かぐや星に乗り込んでいくストーリーという感じでしたね。

こういう構成は旧ドラでよく見られたんですが、

今作はその作りを最大限上手く活用していて良かったと思いました。

例えば大魔境なんかは二部制なんですが、

前半と後半であんまり話が繋がっていないんですよね。

だから、後半の街でのストーリーはあっさりした物に見えてしまう。

 

でも、今作の場合前半の導入部分で使用されるウサギ王国のキャラクターが

後半での解決部分でもしっかり使われるという、

無駄のない構成になっていてとても良かった。

一作を通してしっかりと一連の話を描けているので話自体も重厚に感じられました。

魅力的なキャラクター陣

キャラクター自体も魅力的だと感じました。

サブキーキャラクターのルカは久しぶりの劇場版での転校生でしたが、

友情を重んじる理由や、その悲しい過去など丁寧に描かれており

共感しやすいキャラクターでした。

何というかこう、存在自体が争いの種になってしまうのって悲しい設定ですよね…。

 

エスパル自体はそこまで掘り下げはなかったですが、

まあみんな基本的にいい子だったんじゃないかな。

後、モゾは全編にわたって大活躍でしたね。

 

敵キャラクターに関してはゴダートがいつもの善人枠、

ディアボロは最近の劇場版ではご部沙汰だった元凶的なラスボスでしたね。

(まさかの二連連続のSFラスボスという。)

ディアボロの設定は海底鬼岩城を若干意識しているのかな?

自分の城や予想できることに対しての対応策は強いけれど、

予想外になると慌てるというのはまあ機械系のボスらしかったですね。

でもラスボスの中では中々の強敵だったのではないでしょうか。

 

それと月ウサギのノビットは劇場版では珍しいタイプのキーキャラクターでした。

本筋とは若干外れているキャラクターが窮地を救うケースって

珍しいですよね。ある意味凄いご都合キャラクターなんですが

あべこべという設定とバッヂの組み合わせには脱帽です。

こういうアッと思わせる解決の仕方は見事でした。

八鍬監督らしい演出の数々、全体的には明るいストーリー

全体的に八鍬監督らしい演出も多かったです。

劇中でのテーマソングアレンジ、終盤での夢をかなえてドラえもん

ラストは全員集合での熱い演出、などなど。

大魔境での夢をかなえてドラえもんはいまいちに感じたけど、

今作のは中々良かったんじゃないでしょうかね。

また彼らしく過去作のリスペクトも豊富。

海底鬼岩城、銀河超特急、アニマル惑星などどことなく

過去作の雰囲気を感じさせる 要素が詰め込まれていました。

 

後、これは脚本の辻村氏の影響もあると思いますが、

全体的にシリアスなポイントはあるけれど明るい話でした。

でも、王道的なポイントは押さえていた感じで、

見ていて笑えながも「ここ良いなー」って思えるシーンも多くて

終盤のゴージャス感というか、全員集合で

全員活躍!みたいな感じはとっても満足感がありました。  

キャラクターはとても魅力的だし、5人の使い方もうまかったし、

舞台設定も幻想的で素晴らしいし、ラストは熱いし。

昨年の宝島もそうでしたが、こういう明るいけれど

面白い作品こそが真の意味での子供向けというテーマを満たしているのだな、

と改めて認識できましたよね。

棒読みはやはり気になった

そんな満足度の高い本作ですが、棒読みはやっぱり気になりました。

元々予想していたとはいえルナ役の広瀬アリスはやはり酷い出来。

エスパルは他全員が本職声優の為か思いっきり浮いていますし、

キャラクターにも合ってなかったと思います。

キャラがおばさんくさくなってしまってましたもん。

まあ後半はほとんど叫び声しか出してなかったくらいな

役回りだったので、そこら辺はまだ良かったですが。

 

後ゴダート隊長も棒気味でしたねー。

役柄にはまだあっていたのでルナよりはマシだと思いますが。

なまじ昨年の宝島は全員上手い人ばかりだったので、余計に気になりました。

こういう所でケチがついてしまうのはもったいないです。

全体のまとめ

と、こんな感じでした。期待通り面白く

製作陣の旧作リスペクトが存分に詰まった作品でした。

細かい所に触れるとやや疑問に感じた部分もあったのですが、

それらを全て気にさせないくらいのアッと思わせる圧巻のラスト。

話の作り方、舞台構成、キャラクターの扱い、全てが高水準の

正しく正統派劇場版ドラえもんという感じでしたね。

往年のドラえもんファンにはぜひ見て欲しいです。

どこか懐かしさを感じるかもしれません。

 

秘密道具博物館≧鉄人兵団≧新魔界大冒険= 月面探査機 New! =宝島=新日本誕生>>南極カチコチ大冒険≧大魔境>>奇跡の島=緑の巨人伝=恐竜≧宇宙開拓史>>>>人魚大海戦=宇宙英雄記

 

お気に入り度は宝島と同程度で、後魔界大冒険の位置をワンランク変えました。

日本誕生以上がお気に入りの作品という感じなので、

近年はかなり良い作品が続いているなーと感じています。嬉しい限りですね。

 

さて、来年の予告はまさかの恐竜。

ありえるケースとしては

①2006も及びのび太の恐竜のリメイク

②恐竜を題材にした全く新しい新作

の二つですが、まあ多分後者じゃないかなぁと思っています。

というのもブラキオザウルスはのび太の恐竜では

あまり登場していなかった気がするんですよね。

南海大冒険に対する宝島であったり、最近の新ドラは過去作をベースにした

全く新しい作品に対する挑戦をしているので、

今回もそのケースだと見ました。まあとりあえず来年も観に行きたいですね。