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【レビュー】スターリンク バトル・フォー・アトラス【感想】シームレスに惑星を駆け巡るSFシューティングゲーム!

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さて、「スターリンク バトル・フォー・アトラス」。思ったよりもだいぶ早くクリアしてしまいました。


クリアと言ってもストーリーとクエストを一通り終わらせただけで、一応全惑星100%という要素は残っているんですが、まあ作業なだけなのでこれでいいかなって。スタッフロールも流れちゃったし。


プレイ時間はまだ出てないんですが、多分10~15時間程度じゃないでしょうか。


オープンワールドゲームですが、そんなにクリアまでは長くないし、ボリューム自体もさほどではないですかね。


では以下でざっと感想を。

のゲームのポイント!オープンワールドで描かれた、SFシューティング。
・やや淡白なゲーム進行。
スターフォックスのコラボ要素は見事な出来。

 

オープンワールドの惑星を駆け巡るSFシューティング

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スターフォックスが登場する事が話題になっている本作ですが、ジャンルとしては「オープンワールドのシューティングゲーム」になります。


惑星が7つ存在する銀河系を駆け巡りストーリーを進めていくというのが、基本的なゲームの進行で、惑星一つ一つがオープンワールドになっています。

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なので基本的には惑星内での作業が中心になるので、宇宙でのドッグファイトだけに期待すると肩透かしを食らうかもしれません。


まあ宇宙でもドッグファイトはあるんですけど、それがメインではないかなという感じです。

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惑星内では基本的に物質の採取、基地の作成、敵との戦闘、仕掛け解除の謎解きなんかをメインに進めていく感じで、やや作業的な面も強かったり。


そこら辺含めて詳細を説明していこうと思います。

技術力の高さを感じるフルシームレス

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個人的に今作で凄いと思ったのが完全にシームレスだという事。


えっ?惑星一つ一つだけのシームレスくらい今は普通だって?

いえいえ、今作は宇宙も含めて全てのフィールドがシームレスで移動できるんです。

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今作では惑星間の移動で宇宙に出れるんですが、そこも一切ロードが発生せずに完全にシームレスなんですよね。


ロードはファストトラベルで発生するくらいでした。


もちろん、宇宙フィールドは淡泊なので、そこら辺で処理をしているのだとは思いますが、Switchでここまでのシームレスさを実現している技術力の高さには驚かされました。


飛行して宇宙へ飛び出していく感覚は、このシームレスならではだと思うので、ここは凄く良かったなぁと感じましたね。

大迫力のボス戦

前述のシームレス技術、確かに凄いんですが、今作は全体的に作業的な要素が多く中盤まではそのシームレス技術をあまり活かせている機会がありません。


コンパクトな作業や機械的な戦闘が多く序盤はどうもいまいちに感じました。


しかし、中盤以降のボス戦は素晴らしい出来でした!


ボスの種類はそんなに多くないんですが、最初に戦うのはこのボス。 


このボスはサソリ型の典型的なシューティングボスなのですが、シームレスなフィールドで動き回りながら派手な攻撃をしてくるので、初見時はすげーなぁって思わず関心してしまいました。


特に体力が減ると敵施設を自ら壊してパワーアップしようとしたり、最終形態では唐突にレーザービームを放ってきたりとやりたい放題。


あんまり強くはないんですがレーザービームの初見時は度肝を抜かれましたね。


これ以外もボス戦はかなり迫力のある作りになっていて、スターフォックスのファンでも楽しめるようになっていたと思います。

チマチマ惑星を解放していく楽しさ

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基本的に今作のゲームの流れは各惑星を敵勢力から取り返して、防衛するという感じになっています。


その為、タワーディフェンス兼基地建設という流れが基本になっていきますが、この地道に惑星を取り戻していく作業はまあまあ楽しめました。


基本的にどの惑星でも流れは大きく変わらないので、作業的になりがちな部分はありましたが、単純に惑星の綺麗な景観を取り返すというのはプレイしていて気持ちいいですし、何より仲間をどんどん増やして敵勢力を駆逐するって作業は楽しく感じたんですよね。


仲間を増やせばお金もアイテムもどっさり入ってくるので、ここら辺の要素はハック&スラッシュに通じるかなと感じました。


地道な作業が好きな方にはマッチすると思います。

クオリティが高すぎるスターフォックスコラボ

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今作のSwitch版にはパッケージにも大体的に描かれているように、「スターフォックス」のキャラクターの面々が登場します。


フォックス、スリッピー、ファルコ、ペッピー、そしてウルフ。


物語の主軸として描かれているわけではないので、蚊帳の外感はありますが、各キャラクターがとてもよくしゃべりますし、モデリングも本編以上によく出来ていて見応え抜群。


機体として使用できるアーウィンも再現度が丁寧で、宇宙でのドッグファイトは原作そのまんまと錯覚してしまうほど。

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そして、この面々にスポットを当てた外伝クエストまで存在します。


このクエストは流れが完全にスターフォックスで、よく出来ているなぁと感心してしまいました。


UBIはマリオ+ラビッツでも思いましたが、任天堂のキャラクターに対するリスペクトが本当に丁寧ですね。任天堂がコラボを許可するのも納得です。

連動するフィギュアの付属

今作には予め付属しているフィギュアと連動して、ゲーム内の武器をカスタマイズできる機能があるんですが、これは結構出来が良いと思いました。


というのも、フィギュアの出来が中々良いんですよね。


Switch版はアーウィンとフォックスがついているんですが、付属品としてついてくるには中々のクオリティ。


実際に取り外して武器を変更出来たりする技術力の高さも凄いですが、単純にフィギュアとしても入手価値があるんじゃないでしょうか。

導線が弱く、全体的に作業的な面が強い

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前述した通り、本作は良い部分は良いんですが、面白さを見出すための導線はかなり弱く感じました。


というのも、序盤はとにかく作業的なうえ、フィールドマップ自体はどの惑星も大して変わり映えしないため、景観に飽きてしまうと、楽しむ要素がなくなってしまうんですよね。


ロケーションを見つけた時の演出も弱く、探索のモチベーションを感じにくい。


また、各システム自体も非常に分かりづらく、色々と説明不足だと思いました。


個人的にもボス戦が始まる辺りまでは楽しみ方がいまいちよく分からず、薄いなぁーって思ってしまいましたもん。


 中盤まで進めても結局作業的な面も強いので、そういった作業が合わない人には結局合わないかなと思います。


良くも悪くもチマチマしたゲームかなぁと感じました。

分かりにくいストーリー

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今作のストーリー、スターフォックスとは別に、オリジナルキャラクター達で繰り広げられるストーリーがあるのですが、これが凄くわかりにくい内容でした!


最後までプレイすればまあわかったかなという感じなんですけど、序盤はよくわからない状況のままキャラクターの説明なども特になく、更には覚えられないようなカタカナワードでの会話が繰り広げられるので、なにが起こっているのかさっぱり分かりません

 

例えばレギオンがウォーデンでエキノックスがアトラス


こんな感じのワードが永遠と会話の中で出てくるんですよね。進めてればまあ何とか分かるとは思いますが、ストーリーの出来は良くないと思いました。

そもそも、分かったところでそこまで面白いストーリーでもなかったですしね。

やはり気になるアンロック式のシステム

先に説明したフィギュアとも関係する話なのですが、今作には課金式のアンロック要素が存在します。


しかもフィギュアとの連動という事で、新しいフィギュアを買わないと、武器が最初の二つ、そして元々ある一つしか使用できないんですよね…。


本来、武器変更ってゲームとして出来てしかりな部分なので、ここがアンロックなのはどうもなーと感じてしまいました。


もっと色々な武器が使えればより楽しめたかなと思うだけに残念です。


最もダウンロード版を購入すれば、初めからついている個数はパッケージ版よりも多いみたいですが。

まとめ

こんな感じでしょうか。


シームレスなオープンワールドやフィギュア連動といった、技術力の高さはうかがえる作品だったのですが、作業的な内容や微妙なストーリーなど人を選びそうな要素も強めでした。


まあ個人的には久しぶりにスターフォックスのキャラクターたちと、会えたのでそれだけで満足でしたけどね。


ゲーム自体もなんだかんだ良い部分を感じる点も多く、トータルでは次第点だったかなと思っています。


ドッグファイトはシンプルによく出来ていて、プレイしていた時の感触では、正直「スターフォックス ゼロ」より楽しめたかも。


スターフォックスのクエストを遊ぶという場合においては、多分ファンの人だったら楽しめるんじゃないかと思います。


そういう人は手に取ってみても良いのではないでしょうか!


しかし、果たして今後スターフォックスの新作は出るのか…。もうUBIに作って欲しいと思ってしまった今日この頃。