炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】聖剣伝説3 TRIALS of MANA【感想】コンパクトにまとまったファンタジーARPG

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さて、今回は「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」の感想記事を書いてみます。


ちなみにぼくがプレイしたのはSwitch版。


プレイ時間は裏ダンジョンまでで1周30時間弱くらいという感じでした。


価格相応のボリュームですかね。

 

のゲームのポイント!・スーパーファミコンで発売された「聖剣伝説3」のリメイク作品。
見栄えのいい、フル3Dで描かれる世界とキャラクター。
・基本的なゲーム性は、オリジナル版を踏襲しているのでやや古臭い。

シンプルなアクション

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今作、基本的に3DアクションRPGに忠実なつくりの作品になっています。


攻撃、防御、回避、スキル、必殺技。特に難易度が高いわけでもなく、癖があるわけでもないので、よく言えばシンプル、悪く言えば特徴が薄いみたいな感じの内容になっていました。

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ただ、スキルを使って爽快に敵をなぎ倒していく、というアクションゲームの基本的な部分は外していない印象で、それなりに気持ちよくサクサク プレイできたかなとは感じました。

後述するインフレも併せて終盤は高火力で敵をなぎ倒していくのが爽快だったなぁ。

面白い育成システム

今作、育成システムはかなり面白いと感じました!


具体的にはクラスチェンジシステムとスキルシステムが良かったかな。

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クラスチェンジはレベルや条件がそろうと行うことのできる、強化イベントのようなものですが、選択肢がいろいろあって、どういう育て方をするか考えられるシステムになっているのが面白かった!


なまじアクションRPGなだけに、自分の選択が直接のアクションで還ってくるので、より考えるのが楽しくなっていたと思います。

パーティーも選択制なだけにその幅は非常に多彩でしたね。

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スキルシステムはレベルアップに応じてもらえるポイントを色々なスタータスに振り割れるもの。

シンプルですが、こういうコツコツ上げていくポイントシステムはやっぱり面白いですね。

色々と取りたいスキルやアビリティがあったのでどこから上げるか悩みました。

ファンタジックな世界を大冒険

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全体的にグラフィックは美麗な印象でした。


最新的かといわれるとそうではないけれど、ファンタジー世界特有の色とりどりな雰囲気をしっかり作れていました。


こういうフィールドは歩いているとワクワクするから好きなんてすよ。

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こんな世界を渡り歩く冒険が出来るんだからたまりません!


途中からは海や空を渡り歩いてビュンビュン移動していくことになりますが、世界の景観のつくり込みには感心しました。


やっぱりこういうファンタジックな世界は定期的に冒険したいですよね!

やや古典的なゲーム内容

何回かこのブログにも書いていますが、ゲーム内容自体はやっぱり古典的というか古臭く感じました。


以下で説明していきます。

前世代的なゲーム性

基本的にゲームシステムは1世代前の雰囲気を感じました。


2020年水準のアクションゲームと比較すると、自由度やフィールドのスケールは物足りないし、世代でいうとPS2後期~PS3時代のような印象を受けました。


前述した空中、海フィールドも降りられる場所が少なさ過ぎてもったいない。。。あくまで、SFCのゲームを補強したという感じでしたね。


ただ、これに関しては今作は元の聖剣伝説3をプレイした層に向けたゲームという意味合いも強い作品だとは思うので、ある意味妥当な落としどころではあるのかなーとも感じました。

実際2のリメイクからは大幅に進化しているようですしね。

良くも悪くもSFCなストーリー

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ストーリーは全体的にSFCっぽいなぁと感じた部分が多々ありました。


重めな設定と緩いテイスト、さらっと死ぬキャラクター、必要以上なイベントはなし、細かい突込み部分が色々などなど。


1から10まで全部説明するのが良いとは思いませんが、まあこのあっさり感、薄味感は今のゲームでは中々見られないですかね。


個人的にあんまり盛り上がりを感じられませんでした。

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ただここのイベントに関してはボイス付きのシーンは、力が入っていた印象です。


特にパーティーで選択したメンバーによって、異なる会話シーンが出てくるなどその幅はかなり豊富でした。


ストーリー描写が薄味な分、キャラクターの魅力は割と伝わってきたのでそこは良かったんじゃないかと思いました。

インフレの激しい後半部分

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今作、終盤になってくると色々と便利なアビリティ(装備できるスキル)が増えてくるんですが、なかなかバランスが崩壊しているレベルの物がバンバン出てくるのでスーパーインフレゲーになっていました。


例えば終盤で手に入る「イグニッション」というアビリティは、5秒ごとにMP10回復とかいう明らかにやばい性能で、アンジェラはノーコストで魔法打ち放題マシーンになってしまいました。

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まあ正直裏ダンジョンのつくりからするとたぶん、このインフレゲーは狙って作られた気もしますが、あまりのインフレ、高火力ゲーっぷりに、周回を改めてする気力が削がれてしまったというのはあったかなぁ。


単に動かしている分にはとても楽しかったけどね。

その他

・音楽はかなり原曲に寄せて作られていました。まあ前作色々と 荒れてたみたいなので無難な落としどころにしたって感じですかね。

個人的には「powell」と「Swivel」、「Sacrifice Part Three」が印象に残りました。


・Switch版に関しては、やや処理落ちを感じるところはありましたがそこまで明確に劣化版という感じもしませんでした。好みの問題だと思います。

まとめ

と、こんな感じでした。


ややコンパクトな内容にも感じましたが、元の作品から大きく変えすぎず、できるだけ今のゲームに近づけるというところも考えると、割とうまい落としどころだったのかなとも。


中盤以降のスキルチェンジからみるみる火力が上がっていくので、そこらへんは夢中でプレイしてしまいました。価格を考えてもアクションRPGが好きな人はプレイして損はないと思います。


今作、それなりの評価も得たみたいですし、今作の内容を引き継いだナンバリング作品なんかもまた見てみたいなと思いました。

もっとファンタジーRPGが増えていくといいなぁ。