どうも、ば~んです。
今回は「RAIDOU Remastered:超力兵団奇譚」の感想記事です。
プレイ時間は26時間ほど。クエストはレベル的に無理だったもの以外はやり切り、サブ要素はぼちぼち程度。そこそこしっかり遊んでもこの程度だったので、かなりコンパクトな内容ですかね。ストーリー追うだけであれば、20時間前後で終わるかと。
- ライドウ1作目のリマスター作品
- 悪魔を介した独特で個性的なゲームデザイン
- 無骨だが、遊んでいくと魅力の分かる戦闘システム
- じわじわと面白くなるメインストーリー
- 目黒節が炸裂しているBGM
- 気になった点
- まとめ
ライドウ1作目のリマスター作品
本作は2006年に発売された「デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団」のリマスター作品。リマスターと言いつつ、細かいゲーム仕様はだいぶ変更されているようなので、リメイク的要素も強いかもしれません。

昨今、すっかり新作が途絶えてしまったデビルサマナーシリーズの系譜の作品ということで、ペルソナともメガテンとも違った雰囲気が味わえるのが特徴の一作。本作の場合、バトルがアクションだったり、舞台が大正時代だったり、といった所でも、より他のアトラス作品に対して独自性の強い雰囲気を生んでいる気がしました。
HDリマスターということで、かゆい所に手が届かない仕様や古臭さを感じるゲームデザインなど、気になる所はあったのですが、ゲームとして一定の面白さはあった、というのが個人的な心象です。そんな本作の内容を以下で紹介していきます。
悪魔を介した独特で個性的なゲームデザイン
本作、一番の特徴は悪魔を介したアドベンチャーゲーム的なゲームシステムです。

各悪魔がそれぞれ「捜査スキル」を持っており、それらを活用しながら人と会話したり、隠されたアイテムを拾ったり、通れない場所を通ったりしてゲームを進めていく必要があるんですよね。このシステム、細かい仕様に気になることはあるものの、女神転生シリーズなどにはないシステムで、新鮮味を感じられて面白かった。

単に悪魔を使ってギミック解除するに留まらず、各悪魔を実際に動すことができたり、その悪魔を使って戦闘することも出来たりと、悪魔の活用に対しては力が入っていた印象。仲間にできる悪魔のストックの多さや、一体の悪魔をずっと連れ歩けるシステムからも、好きな悪魔をずっと手元におきやすい、というのも良さの一つかなと。

また、メガテンDSJ、4Fや5で追加されたマーメイド、イズン、フィン・マックール、ゼウスなど、比較的最近の作品からも悪魔を逆移入しているので、それもゲームに新し目の雰囲気をもたらしていて良かったのかなと思います。5Vの悪魔の庭ほどではないけど、比較的悪魔との交流も多く、悪魔好きとしては中々楽しめました。
無骨だが、遊んでいくと魅力の分かる戦闘システム
前述したとおり、本作、戦闘はアクションとなっています。アクション自体の内容はちょっと無骨なアクション。爽快感がないわけではないですが、そこに重きを置いた作りではなく、あくまでロジカルに戦っていく戦闘が求められる印象でした。

特徴的なのが敵の硬さです。雑魚戦闘はともかく、各所の強敵やボスがまあ硬い硬い。通常攻撃が弱く設定されているので、きちんと属性に合わせた悪魔を育成していく必要がありますし、ある程度補助技のバランスなども考えて組み合わせていかないと、すぐ悪魔がやられてしまったりするシビアさもあるので、いい意味でボタン連打ゲーになっていなかったことは良かった。

正直、序盤~中盤にかけてはこちら側のやれることの少なさによって、あまり面白さは感じられなかったのですが、中盤以降、プレイヤー側が補助技を取得できるようになると、楽しさが一変。悪魔側をうまくコントロールして、火力を運用できるまさしくデビルサマナー的な楽しさが味わえるようになります。

2006年の時代の作品だけあって、良くも悪くもダメージの調整がかなりシビアで難しい所はあるのですが、逆に悪用できそうなコマンドで一方的に殴り続けたりも出来たりするので、考え甲斐は中々あり。最終的にはある程度楽しめたなと思える内容でした。
ラスボスの最後の攻撃はめちゃくちゃだろ!って叫んでしまった笑。
じわじわと面白くなるメインストーリー
ストーリーは面白かったです。前半部分はスロースタート気味に感じましたが、最後まで駆け抜けた時の満足感はそれなりに感じられる内容でした。

前半部分はある事件に関する謎を追う、という感じで丁寧ではある物の、構成がこじんまりとしていて、やや淡々としている印象なんですよね。だけど、後半は流れるように怒涛の展開で話が進んでいくので、意外性があって面白かったし、一気に駆け抜けたくなる魅力がありました。

特に面白かったのは最終章、ラスボスとラストダンジョン周りの所でしょうか。一気に雰囲気が女神転生寄りの話になってくる感じが面白く、設定などの背景が気になる展開で遊んでいてワクワクしました。たぶん細かい所はメガテンの1や2と繋がる所なのかな。
あれって、2020年の所はさすがにリメイクで追加したんだよね...!?
ボリュームが少ない分、良くも悪くもざっくりとしたストーリーではありますが、短いながらも主人公ライドウのキャラクター像や、相棒 業斗の可愛さは印象に残りますし、きちんとサブキャラクターたちも掘り下げるパートを用意している所も好印象。
目黒節が炸裂しているBGM
本作、BGMがとても良かったです。アトラス作品お馴染みの目黒氏が手掛ける楽曲ですが、今作は特にバトル曲のキレが良いなと。ペルソナ系譜のおしゃれな感じの曲も好きですが、今作のような純粋な熱いギターロックは別の良さを感じます。
とりわけ、作品を象徴する通常戦闘曲「バトル -ライドウ-」は、通常戦闘曲とは思えないくらい、熱くメロディアスなサビがとても耳に残る素晴らしい一曲。この曲を聞きたいがために戦闘してしまう魅力をも感じました。
後はラスボス戦がとても良い。3曲も用意されているだけでめちゃくちゃ豪華なんですが、それぞれ別の雰囲気なのがいい味出てるんですよ。個人的には「宿命の対決」でこれで終わりか!?って雰囲気を出しつつ、「驚愕!最後の戦い」に流れていく演出が最高に熱くてお気に入り。
それ以外にも、大正時代風をイメージしたであろうBGMは作品とよく合っていて、全体的に満足な出来。各話数でカットインする演出はなんだか特撮っぽい雰囲気を感じましたね。
気になった点
中途半端なゲームデザイン
本作、ゲームとしては、前述した悪魔を使用したアドベンチャーテイスト+アクションRPGとミックスさせた要素になっているのですが、全体としてみると、どちらにも中途半端な所があるように感じました。
まず、アドベンチャーテイストの所は面白い所はあったのですが、本格的な事件を追うようなしっかりとした捜査、という形にはなっておらず、あくまで簡単なギミックを解いたり、会話をしながら進める程度といった感じで、要素としては浅い所で留まっていた印象です。
じゃあ本格的なRPGなのか?と言われるとそれも微妙な所で、各章ごとに攻略すべきステージのようなフィールドが用意されていて、それを進めていく形式なので、ロールプレイをしている感覚は薄かった。

一応、街の人々との会話は細かく切り替わっていたり、町々に隠されたサブ要素が色々あったりと、サブ的な要素においてはRPGっぽく感じる部分はあったのですが、本編はあくまでレールステージ式な上、マップの使いまわしも多かったので、結構カツカツな中で作られたのかな、という背景がうかがえる内容でした。
悪くはないけど、RPGとしてもアドベンチャーゲームとしてもやや作りが浅い感は否めません。
現代水準で見ると厳しいテンポ面と操作性
操作性に関しては厳しいの一言。どこまでが原作水準なのかはわかりませんが、特に気になったのが悪魔召喚の仕様です。
悪魔を切り替えるのに都度無駄なアニメーションカットインが入るせいでものすごくテンポが悪いし、悪魔コマンドもメニューから開いて選択しか方法がないため、壊滅的なくらい直感性がありません。このコマンドを何度も経由して攻略するラストダンジョンのギミックはあまりのテンポの悪さにかなりイライラしてしまいました。
街の人との会話シーンで使えるコマンドにしても、都度演出エフェクトが入るせいでテンポが悪く、使うのをためらってしまうレベルでしたし、とにかくテンポ面操作面はもう少しどうにかならなかったのかな?と。
移動面だけは、現場急行のおかげでめっちゃ便利だったんだけどね。
まとめ
以上、感想でした。
正直序盤から中盤にかけては、あまり作品の魅力が伝わってこなかったので、雰囲気ゲーに近い作品かな、と感じていたのですが、バトルもストーリーも後半から尻上がりに面白くなっていった印象で、最終的にはそこそこ楽しめました。
独特なゲームシステムに加えて、BGMや舞台の雰囲気など、他のアトラスゲームにはない魅力が多くみられるのも特徴的な一作ですので、アトラスファンであれば買って損はないかなと思います。
ストーリーとしては本作の話は終わっている者の、まだ続きがありそうな余地を残して終わったので、是非続編のアバドン王もリマスターとして発売してくれると嬉しいんだけど、どうなるかな。期待したい所です!
