どうも、ば~んです。
今回は「空の軌跡 the 1st」の感想記事です。
プレイ時間は50時間弱。いつも通り軌跡マラソンをしながら、全キャラクターに話しかけ、クエストはコンプリート狙って(一個漏らしてしまったんですが)、倍速使ってこんな感じ。元がFCなので割とサックリな内容ですね、リメイクとしてもあんまりボリューム増えてないかと。
「空の軌跡FC」のフル3Dリメイク作品
今やシリーズ全13作まで展開されている軌跡シリーズですが、本作は、その原点になる「英雄伝説 空の軌跡FC」のリメイク作品。過去にもリメイクとしてはEvolutionが発売されており、ボイスが付いたり、グラフィックをやや強化したりとしていたんですが、本作はそれに比べても、かなり本格的なリメイクです。

まず、大きいのがボイスの一新。まだシリーズが続いている中でどうなの?とは思うものの、一部キャラ以外のボイスを一新したことで新鮮味がある仕上がり。それに加えて、グラフィックやシステムについても最新作に近い水準まで向上しているので、見栄えも非常に良いです。

かといって、オリジナル版と別物か?と言われると、そうではなくしっかり再現度も高い作品でした。そんな本作のポイントを下記で紹介していきます。
オリジナル版の良さを残した方向でのリメイク
本作、まず良いと思ったのがフル3Dでの本格リメイクなのにも関わらず、オリジナル版の良さをしっかり残せている点です。単に何か一つの要素でそう思ったというわけではなくて、全体的にそういう所を感じました。
オリジナル版の空FCの良さって何か?と言われると、ぼくはやっぱり牧歌的な雰囲気だと思っています。後続に続くにつれて、どんどん技術が発展していくんだけど、空はのどかで落ち着いた雰囲気が強く残っている時代、場所の物語なんですよ。その空気感を本作は、演出上でもグラフィック上でも見事に表現できているので素敵だなと。

例えば、フィールドのグラフィック。単に綺麗なのもあるんですが、配色や光源に気を使っている印象で、非常に穏やかな雰囲気が伝わってきます。単に質の面なら、正直最新作よりも世界が美しく感じるかも。

後は演出にしても、のどかな雰囲気が強いなと。例えば顔のコミカル表現などは、今の軌跡ではあまり見られない表現なんですよ。だけど、空1作目は終盤まではあくまで、明るいボーイミーツガールがテーマの物語なので、よくマッチしています。
このように、本作は軌跡シリーズではあるものの、あくまで空の軌跡FCを忠実に再現して、現代的な形に落とし込む、という手法を徹底した印象です。後述する、バトルやサウンドにしても、敢えて気取らずに、そのままの形に近づけているのが統一感があってとても良いなと感じました。
質の高いムービー演出
本作、ムービーの演出も良かった。最新作までの過程で経た技術をうまく活用していて質が高いと感じました。

特に軌跡シリーズではよくある、1対1の戦闘描写。ここは、3Dになってからはずっと表現面で課題だったのですが、最近はかなり洗練されてきていて、本作もその流れをうまく継いでいるように感じました。見ごたえのあるムービーに仕上がっているので、続編にも期待できそうだなと。

空の軌跡FCと言えば、という存在感の中盤の演劇「白き花のマドリガル」の演出もお見事!フルボイス化と力の入ったカットインで、オリジナル版と比べても、より印象的なシーンになりました。ファルコムの作品でこういう演出が楽しめるようになるとは、正直10年前は思っていなかったので、近年の技術の向上は目まぐるしいものを感じますね。
残す所とオミットした部分のバランス感覚が絶妙な戦闘システム
本作、戦闘システムはベースは最新作の界だと思うんですが、そのままそれを流用した、というわけではなく、あくまで空の軌跡の雰囲気に合うようにチューニングされていました。

アクション→コマンドの流れや、ZERO駆動アーツなど基本ベースのものは残し、それ以外の複雑なオーダーやチェインなどの要素はオミット。そのためかアッサリ気味ではありますが、一方でシンプルで分かりやすいシステムになりました。

選択肢が狭くなった分、じっくりコマンドバトルが楽しめるという意味では、オリジナル版に近しい雰囲気は再現できているし、かといって地味すぎるというわけではなく、まさに絶妙な置き所。ボス戦の難易度は中々高いですし、ここ最近遊んだ軌跡の中では一番戦闘バランスは練られているように感じました。
適当に戦ってるだけだと勝てないので、考え甲斐はあったな。
原曲から変えず、そのままの良さを残したサウンド
サウンドについては、前述したとおり、原曲から大きく変えずにまとめてきたな、という印象。細かいアレンジは入っているんだけど、追加パートとかはほとんどありません。
ここら辺は保守的な姿勢、とマイナス面に取ることも出来るんですが、正直今のファルコムのサウンドの質を考えるとこの方向性は正解だったのではと。実際に、遊んでいてサウンド面での物足りなさはほとんど感じず、作品のマッチ度は非常に高いと感じられました。やっぱり昔のファルコムの音楽はレベル高いよ。
本作はやっぱり終盤で聞ける、虚ろなる光の封土と銀の意志が良いですね。物語全般に暗い展開が少ないため、基本明るい曲が多いんですが、その分終盤の盛り上がりが印象に残る、というのは昔遊んだ感覚と同じでした。
快適なゲームシステム面
ゲームシステムとしては、FCに最新作のシステムを乗っけている形に近いので、非常に快適でした。特に移動面が素晴らしい。
本作はゲームの進行上、各章で行ける範囲が制限されていますが、そのエリア間であれば、一度行った場所にロードもほとんどなく一瞬で行けるので、クエストやマラソンがとても快適に行えました。クエストやイベントについても、分かりやすく表記が出るようになっているので、普通に遊ぶだけで取り逃すことがほとんどないのも素晴らしい。
気になった点
シリーズファンに対するセールスポイントは薄い
本作、単体としては特段欠点はないと思います。それくらい空の軌跡FCを見事に再現しているので。ただ、シリーズファンとしては、別にこのタイミングで遊ばないでも良かったなと思ってしまった。だって、内容が同じだから。
個人的には最新作の展開と併せて、もしかしたらシリーズファン向けの描写があるのかな?と思っていたところもあったんですが、まあほぼなかったですよね。加えて、リメイクならではの追加エピソードとか、そういうのもあまりなかった。欲張りではありますが、せっかくこのタイミングでリメイクするのであれば、もう少しギミック的な要素があるとファンとしてはより楽しめたのかなと思います。
後、これは本作というかファルコムの問題なんですけど、本作とSCのリメイクで2年分埋まるので、軌跡の展開がその分止まるのもちょっとなー、というのはありますね。最新作が物凄く次に続く感半端ない所で終わっているというのもあり、正直、あんまり嬉しくはないです。
せめて、共和国編は先に完結させようよ...。
まとめ
以上、感想でした。
総じて良いリメイクであるとは思います。忠実な再現が出来ているし、全体的な品質も高く、これと次作の2ndまでであれば、綺麗にまとめると思うので、これまで軌跡を敬遠してきた人にも進めやすいとは思いました。
ただ、結局シリーズとしてどう展開するのかはよくわからないので、追っている者としては本作の出来というよりファルコムの今後の方が気になってしまってはいます。シリーズ13作ある中で、一体どこまでリメイクしていくのか?新作はストップするのか?とか、そっちに頭がとられてしまう。
来年は2nd展開ということで、まあ色々思う所はあるのですが、とりあえず2ndまでは遊ぼうかな。
