どうも、ば~んです。
今回は「オクトパストラベラー0」の感想記事です。
プレイ時間は90時間前後。感覚としては7~8割ほどやりこんでこのくらい。完全やりこみを狙うのであれば、100時間超が目安になりそうです。さすがに元々が何年にもわたって展開されたソシャゲなだけあって超ボリュームでした。
クエスト自体やサブキャラクターの数も多いんですが、どちらかというとメインストーリーが非常に長く、何シーズンにもわたるオンラインゲームの追加ストーリーを追いかけたという感覚に近いものがありました。
- 大陸の覇者をベースにコンシューマーゲームに再構築した作品
- 愛着の持てる故郷、ウィッシュベール
- 一部のシナリオについては面白いストーリー
- 大味気味ではあるが、楽しい戦闘システム
- 豊富な仲間キャラクター
- 2の要素も取り入れて拡張されたゲームシステム
- 相変わらずハイクオリティのサウンド
- 気になった点
- まとめ
大陸の覇者をベースにコンシューマーゲームに再構築した作品
本作、一見すると新作のように見えるのですが、実のところ、内容としてはソーシャルゲームとして展開されていた「オクトパストラベラー 大陸の覇者」のコンシューマー版という感じの内容になっています。

大陸の覇者のストーリーがベースにあって、それに0のシナリオとして新たに主人公周りのシナリオの追加したようなイメージですかね。そのため、ストーリーラインやストーリーの登場キャラクターなどはほぼ踏襲した形になっています。音楽、バトル、フィールドマップ、なども含めて、やはり完全新作として捉えるのは、少し難しいかもしれません。

ただし、システム面はさすがにコンシューマーに落としているだけあって、色々手が入っており、かつウィッシュベールに関するストーリーも追加されているので、オリジナリティはそれなりに出せているとは感じました。
以下ではそんな本作の特徴について、語っていきます。
愛着の持てる故郷、ウィッシュベール
まず、0から追加されたウィッシュベールに関する要素。これはなかなか良かったかなと。

本作から追加された主人公および、ウィッシュベールという舞台と仲間キャラクター。公式も特に隠していないので触れてしまいますが、開幕から村が滅ぶスタートということで、本作のシナリオの流れに違わず、とても重い設定です。

ですが、キャラクターを成長させる所をしっかり描いて、そのまま村復興の流れに繋げているので、本作のシナリオの中では、いい意味で浮いていて良かった。(本作のシナリオは逆張りが多い印象なので...。)
ウィッシュベールのストーリーに関する仲間キャラクターも気に入ることが出来たので、初期メンバーは終盤までそのままパーティーに入れていました。

後はウィッシュベールの復興要素。正直タウンビルド要素としては弱く、そこに楽しさはさほど感じなかったものの、だんだんと街が復興していくのは、ウィッシュベールのストーリーを補完していく感じもあり、良かったかなと。
色々なキャラクターからアイテムがもらえたり、都度異なるアイテムが入荷したりするなど、数少ない本作での新鮮味を感じる要素だったし、いつでもワープ出来るシステムと併せて、何度も帰る故郷だったので、愛着が持てました。
終盤のシナリオには思う所あるけど、この村の要素を絡めてきたのは良かった。
一部のシナリオについては面白いストーリー
シナリオについては後述しますが、質の差が激しい印象です。悪い所はとことんダメですが、いい所もあるようには感じました。

中でも、意外性がありギミックが面白い「名声を極めし者」。バルジェロファミリーがひたすら魅力的な「富を極めし~授けし者」。オクトラ1との繋がりが熱い「名声を授けし者」辺りは割と楽しんで読み進められました。
それぞれ、ギミック面、キャラクター面、設定面での面白さなので、違う所で面白さを出せている所はしっかりしているなと。

特に、オクトラ1との繋がりは良かったですね。舞台がオクトラ1よりも前の時代の同じ大陸なので、色々な所で1に繋がってきたりするのでワクワクしました。やや遊ぶハードルは高いものの、1の設定が好きな人はここら辺の要素は楽しめるはず。
大味気味ではあるが、楽しい戦闘システム
戦闘システムについてもなかなか良かった。特に今作から搭載された8人での戦闘システムが面白かったです。今作、1,2と違って、パーティーが8人制となっていて、前衛後衛を切り替えながら戦うことができるようになっているんですよね。

今まで4人しかいなかったパーティーが倍になるわけなので、その分だけ戦略の幅が大きく広がっているし、色々なキャラクターが使えるのは単純に楽しい。各キャラクターごとに必殺技や固有アビリティが用意されているので、それぞれの相乗効果を踏まえた組み合わせの考え甲斐がある作りになっていました。
各キャラクターには取得したバトルやアビリティを「極意」出来る要素もあり、これを自由に他キャラクターに付け替えたりすることもできます。ここもオクトラらしいカスタマイズ性の高いスキル設定が出来る点に繋がっていて、とても良かった。

まあ、できることが大きく増えた分、全体的な難易度はかなり大味になっている感は否めず。とりわけ終盤はイベント戦かと思ってしまうくらいに、ばっさばっさとボスをなぎ倒せてしまうので、少しそこは気になる所。とはいえ、とんでもない大ダメージを入れてボコボコにすること自体は楽しいのですが。
豊富な仲間キャラクター
そんな戦闘システムの魅力をより際立たせているのが、豊富な仲間キャラクター。本作、なんと総数30人以上の仲間キャラクターが存在するんですよね。1と2から一気に4倍近くに増えています。
かなりあっさりパーティーに入ってくるメンバーも多く、そういう所はソーシャルゲームやオンラインゲームに近しい仕様。ただし、最低限のキャラクター背景は掘り下げられるのと、クエストやパーティートークなどでも登場するので、空気というわけでもありませんでした。
個々のキャラクター全員が持つスキルに前述した極意システムが適用できるようになっているので、キャラクターが多い分戦略の幅がより広がっていたのはではないかと。
2の要素も取り入れて拡張されたゲームシステム
システム面については大陸の覇者がベースになっているので、全体的には1ベースの作りな印象です。ただし、2から逆輸入された要素もありその点は良かったなと。

例えば、中つ海というマップでは船に乗って航海をすることが出来たりする要素がありますし、バトル内には底力と似た必殺技コマンドが追加されています。アビリティでは2最強と名高い「先駆け」が登場しますし、装備の最適化コマンドも健在。
と、このようにコンシューマー移植にあたって色々な要素を2から持ってきている印象で、そこは中々良い試みだなと感じました。単にそのまま大陸の覇者から持ってきているのではなく、しっかり買い切り型に合うシステムにしていて好印象。
相変わらずハイクオリティのサウンド
サウンド面については、7割くらいは大陸の覇者、1、2のサウンドを流用しているので、新曲は少なめ。ただし、少ないながらも相変わらずのハイクオリティな出来。
メインテーマは、色々なアレンジで使用されているので耳に残りますし、ウィッシュベールも復興の段階で曲調が変化する作りも王道的でよい。戦闘曲のボスバトル0はこれぞ西木サウンドというべき、熱いバトル曲でとても耳に残る。
後はラスボス戦。今回のラスボスサウンドはオクトラでは珍しいタイプの色々なテーマを一つにまとめた曲で、どちらかというとブレイブリーデフォルト味を感じる所でした。これも最高に盛り上がる一曲で、サントラの鬼リピが止まらない!
大陸の覇者の曲だと「欲望の道に待ち受ける者」も好き。
気になった点
全体的に質の悪いストーリー
本作、ストーリーについてはとにかく長いので、評価が難しい所ではあるのですが、プラスかマイナスかで言うとマイナス寄りかなという印象です。特に気になったのは中盤の「全てを極めしもの」と終盤の「全てを授けしもの」の出来の悪さ。
前者は単に暗い展開を同じように繰り返すのも面白味の薄い所ですが、なにより主人公の蚊帳の外感が強いのが好きになれず。後者についてはそれに輪をかけたような、悪辣な展開と回収しきれていない伏線、魅力を感じないキャラクターの行動など、なかなかに残念な出来でした。
ここら辺は大陸の覇者とほぼ同じシナリオをなぞっているようなので、本作の問題というか、そっちのシナリオがダメなのだろうと。ソシャゲだからなのか?無理に話を続けさせたり、後付けで話を組み替えたりと、そういう課題が出ている所もあると思いますが、何より良くない点は、暗さを演出したいがために、キャラクターを下げるシナリオかなと。
シンプルにキャラクターの魅了を損なっているだけの展開は気持ちが良くなく、好きになれませんでした。
整理されずに取っ散らかったゲーム要素
本作、システムについても全体的にごった煮感が強く、整理され切っていません。結果、ボリューミーにはなっているので一概に悪いとも言えないですが、質が高いとは感じられなかった。
例えばですが、戦闘面は色々詰め込んでいて面白くなってはいますが、一方でバランスの悪さは相当です。特にジョブ間の性能格差がえげつなく、薬師に至ってはほぼ運用できないレベル。性能がアビリティと必殺技に大きく依存するため、キャラクターの強弱がかなりはっきり出てしまっています。
要素の作りこみも浅いなと。前述したタウンビルドも浅くなぞった感が強いですし、後半に出てくる「辺獄」のシステムは中途半端に出てきているだけで持て余し気味でした。
ここら辺はやはり大陸の覇者の要素を頑張って詰め込んで形にしたことが影響しているのかなと。いい所はあると思うので、全部が悪いというものでもありませんが、気になる所もそれなりにはありました。
まとめ
以上、感想でした。総じて良い所と悪い所がはっきりしている作品だと思います。
オクトラらしいと感じるシステム面の魅力や、8人パーティーでの戦闘については過去最高かもと感じる部分がある一方で、要素の乱雑さやいびつなストーリーについては逆に過去最低と感じる内容で、なんとも粗削りな一作。でも、遊んで間違いなく楽しかった、とは感じられたので買ってよかったとは思いました。
遊ぶハードルは高そうですが、シリーズファン、特にオクトラ1との繋がりが深い作品なので、作品ファンであれば遊んでも楽しめるかなと思います。
個人的には8人バトルはもっと深化させていけば、本編に組み込んでも面白いのかなとも感じたので、ナンバリングでの展開も期待したいです。バランス面での調整はかなり難しそうですが。

