炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

良くも悪くもプラチナゲー「スターフォックスゼロ」レビュー

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先日「星のカービィ ロボボプラネット」の真勝ち抜きバトルをクリアしました
いやー辛かった…
後日レビューする予定ですが凄まじい難易度でした
最近は今回レビューするスタフォといい難しい任天堂ゲーが続きますね…

さて今回レビューするのは「スターフォックスゼロ




この作品は先月21日に任天堂から発売されたシューティングゲームスターフォックスシリーズ」の最新作
シリーズとしては5年ぶりの作品の上に新作だとそれ以上期間が空いているという

初報が正式に出たのは15年のE3だったと思いますが
14年にも作っているよみたいな感じの情報が出ていた気がします
なのでそれなりに待った気はしますね
発売日が発表されたのも比較的最近でしたしね

プレイ時間は13時間41分
まだもう少しプレイする予定なのでもうちょい伸びるとは思いますが
一周3~4時間程度でクリアできる程度のボリュームなので
全ステージやってちょこっとスコア挑戦するとこのくらいのプレイ時間になると思います
まあシューティングだし長さ自体はこんなものか

ゲームの特徴

今作はスターフォックス作品としては2011年の「スターフォックス643D」以来の作品なのですが
タイトルにゼロと付いているとおり
完全な新作という位置づけにはありません

ただしリメイクという表現が正しいわけではなく公式で64をベースに再構成していると表現しているどおり
「再構成」という表現が正しいのでしょう(なんかいい言い方ないですかね…w)
実際ステージは確かに64がベースにはなっているものの
実際の中身は結構変わっているので普通に新作だなと感じました

基本的にシューティングゲームとしてのシステムは特に大きい変化は無いものの
今作は開発にプラチナゲームズが参加しているためか
全体的な難易度が非常に高く操作性もかなり難しくなっています
まあその部分に関しての評価は一長一短だと感じたので詳しくはレビュー内容で


評価点

・よくできている基本のシューティング部分

僕は前作(正確にはリメイクなので前作なのかはなんともいえませんが)
スターフォックス64 3D」がとても楽しめたので
今作を購入したのですが
前作でも楽しめたシューティングゲームとしてのクオリティは今作も健在でした

基本的にスターフォックスシリーズの面白さって
何度もステージを繰り返しプレイしてより高いスコアやスコアやタイムアタック
挑戦したりすることだと思っているのですが
今作でもその部分はよくできていましたと思います
例えば最初プレイしたステージではボロボロになりつつクリアだったけど
徐々に敵配置やステージ構成を覚えて高いスコアを狙っていけるようになったりすることですね

この手のシューティングゲームって今や古典的ゲームになりつつあり
あまり見ないんですが僕は結構好きなんですよね
仲間と掛け声を合わせて敵を撃墜したりする演出もいいし
643Dで好きだった「基本的」な部分は直接引き継がれており
そういう部分は本当に良かったと思います
さすがは64を規範にしているだけあってここはしっかりしていましたね

・進化したグラフィック&演出



今作は対応ハードがWiiUになったことで
643Dからグラフィック、演出が進化しました

グラフィックの方は対応ハードがHD機の割にはそこまですごくはないんですが
それでも前作と比べるとしっかり進化しているというのは細部細部で感じます
一流ではないけれど
十分フィールドや敵のグラフイックは綺麗に描かれていると思いました

また演出に関してはグラフィック以上に大きく進化していました
敵を打ち落とす時も派手に演出されるし
ステージ内で新たな敵が出現するときもなかなか豪華な演出で出てくるので
ここら辺は見ていて面白かったですね



個人的に特に演出で良いなと感じたのでスターウルフ関連
出てくるステージが多いこともあるのですがすれ違いざまの会話や
地上、空中のモード変形など色々と多彩なんですよ



あと演出関連ではゲームパッドから出てくるSEや音楽も大迫力で良かったですね
特に音楽は今作オーケストラ音源になっていてまさに宇宙シューティングという感じで
臨場感がすごいんですよ
個人的なお気に入りステージ音楽は「セクターΩ」
あそこはステージの疾走感と音楽の疾走感が見事に一致していました


プラチナゲームズのゲームは演出が派手なのが売りの一部なのですが
今作でもそこは存分に活かされていました

・徐々になれていくと楽しくなるゲーム性

今作はプラチナゲームズのゲームらしく非常に難易度が高く
その上操作性が非常に難解なゲームです
普通の状態でさえ最初は操作がままならないのに
ボス戦では唐突に視点が変わったりするのでゲームパッドとテレビ画面の視点の切り替えを強要されたり
その上で正確なプレイが要求されるんですよ

もちろん無限リトライとかいう生ぬるい仕様ではないので
厳しいステージは初見ではまずクリアできるかどうかする怪しいレベルなのですが
徐々にステージが分かっていくとだんだんと楽しくプレイできるようになるんですよねー!

そう、これって実は元々のスターフォックスのゲーム性とも似ていて
しっかり噛み合っているんですよね
全体的に初見殺しに近いステージも多いのですが
慣れると自分の成長を感じられてとても楽しかったですねー 

・多彩なステージのギミック

今作は1ステージが全体的に長い造りになっているのですが
いろいろな種類のステージがあって面白いなと感じました


例えばベノムはアドベンチャーゲームのようなステージ構成になっていて
極力敵に見つからないようにステージを進んでいったりする必要があるんですよ
一方でいつものような強制スクロールステージや
オールレンジモードオンリーのステージ
グレートフォックスを守るステージにロボットを起動させて敵を殲滅させるステージなど
多種多様な物になっていました
ウォーカーの存在もいい感じにスパイスになっていたと思います

間違いなくギミック自体は前作より大きく進化しており
開発のこだわりが感じられましたね

問題点

・難しすぎる操作性

先ほども操作が難しいと上げましたが
今作はちょっと操作性が難しすぎると感じました

右スティックで速度調整、左スティックで方向操作なので
難しいステージだと両側で異なる操作を強いられますし
エイムとなるジャイロ自体もそこまで反応が良くないんですよね
スプラトゥーンと比較するとよくわかると思いますが

まあでもこの程度ならまだいいのですが
個人的にきつかったがコックピットモード
あれは通常の視点とあまりにも操作性が違いすぎて初見では絶対に戸惑うと思います
しかもほとんどのボス戦であれを強要されますからね
ボスそのものの強さも相まってつみかけたボスは数しれず
個人的にはフィチナボスとラスボスがやばすぎましたね
何度死んだか

全体的に開発のこだわりが感じられる作りではあるのですが
操作性に関しては正直もう少しプレイの仕方に自由度があっても良いんじゃないかなと感じました

・1ステージやボス戦が長すぎる

今作は1ステージ1ステージがプラチナゲームズのゲームらしく基本的に長く
まあよく作りこんであるなとは思うのですが
いかんせんシューティングゲームの遊び方である
サクッと一周クリアしたり、思い出した時にステージ巡りをしたりするときとかに
1ステージが長いのはむしろ相性が悪いと感じました



特にどうかと思ったのがボス戦
確かに歯ごたえのある作りで勝てた時の爽快感はあるのですが
いかんせんめんどくさすぎるほど強いので繰り返しプレイしたいとは感じないんですよね
そのせいか僕は前作よりあんまり繰り返しプレイしているステージがないんですよ
せっかくステージ自体はよくできていてプレイしたいのですが
ボス戦の存在がそれを邪魔していてなんだかもどかしい

ここは次の不満点と合わせてプラチナゲームズのゲームスタンスと
スターフォックス」、というかシューティングゲームが噛み合ってない部分だと感じました

・全体のステージ数が少ない



今作、ステージのギミックは多種多様な物にはなっているのですが
その代わり少々全体のステージ数が控えめになっています

メインステージは全部で12つだけですし64にあったはっきりとしたルート分岐のようなものもありません
代わりにサブステージというものがあるにはあるのですが
ほかのステージの使い回しだったりボス戦のみだったりと
全体のステージ数の少なさを補うにはやや物足りないかなと感じました

上記の1ステージが長すぎる問題点と合わせて
やはりもう少し小分けすべきだったのでは?と思いますね
やっぱりスターフォックスというかシューティングゲームって
何度も何度も1ステージをプレイするものだと思うので
サクサククリアできたほうが絶対良いと思うんですよね
ここはいまいちプラチナゲームズの作りとゲーム性が噛み合っていないと感じました



こんなところでしょうか
まあ楽しめたか楽しめなかったかでいうと楽しめはしたのですが
もともとの期待値が高かったこともあってやや期待はずれだったという感じは否めません
事実今も何回かプレイしようかなーと思いつつも
このステージ長いしなーとかボス戦辛いしなーとかでやれてなかったり
さすがにアーケードモードはクリアしようと思っているので後日挑戦する予定ですが

プラチナゲームズが開発に参加したことによって
よくなったことも確かにあるのですが
個人的には欠点のほうが印象的には上回ってしまいました
でももともと良くできていたので良作圏内なのが救いですね
人を選ぶのは間違いないと思いますが

しかし売上的に続編はあるんでしょうかね…?
もうすっかり勢いのないシリーズなので人に勧めていきたいのですが
いかんせん今作は非常に人を選ぶゲームなので勧めづらいのがなんとも

興味がある人は買っても良いと思いますが
操作性や難易度は中々ハードなので覚悟して買ったほうが良いと思います
慣れてくればそこそこ楽しめてくるという点では良くも悪くもプラチナゲーですね

総合評価 83/100

総合評価の基準

90~100 神ゲー
80~90 良ゲー
70~80 凡以上良未満
60~70 凡ゲー
それ以下 糞ゲー 

(点数は結構適当なのであくまで目安です)
※このレビューはあくまで主観です