炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】ディスティニーコネクト【感想】欠点は山積みだが、個人的には気に入った作品

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ディスティニーコネクトも無事クリアしたし、毛糸ももう終わりそうだしゲームを順調に消化できています。


ヨッシー以降しばらく購入予定もなさそうだし、この分だとしばらく積みゲーは出来なさそうですね。安心。  


さて、「ディスティニーコネクト」クリアしましたよ。いつも通りざっと感想を書いていきたいと思います。

日本一ソフトウェアらしい低ボリュームかつ低予算ゲーム

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まず、今作を気になっている方に前提として知っておいて欲しいことは、今作は日本一ソフトウェアのゲームという事です。(以下日本一)


日本一はゲーム企業ではそこそこ歴史のある会社ですが、残念ながらあまり規模の大きい会社ではありません。にも関わらず最近は積極的に新規IPに挑戦しています。


今作はそんな流れで発売された作品なので、残念ながらあまりボリュームはなかったし、全体的に低予算で作られたという感じがヒシヒシと伝わってきました。


クリアまでのプレイ時間は14時間程度。


割と寄り道をしてもこれなのでクリアだけだともう1~2時間短くなると思います。


フィールドは一つの物を使いまわす傾向が多く、時空列を使い分ける事で上手く使いまわしていますが、ラストの方のダンジョンは完全にコピペマップ。


ボイスもなく、イベントシーンや掘り下げも少な目。


ゲームの進行もお使いを多用している割にボリューム不足と、はっきり言って7000円の価値は客観的に見て、ないと思います。


でも、ぼくは結構気に入った作品でした。これらの問題点を抱えていても、好きになれた理由を以下で評価していきたいと思います。

コンパクトにまとまった心温まるストーリー

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まず、今作はストーリーが良かったと思います。


今作のストーリーは簡単に説明すると、現代の街で異変が起こってしまったのでタイムマシン(ロボット)を使って運命を変えていくという話なのですが、


この手のによくあるSF感を強く押し出したストーリー展開ではなく、家族や愛といった、どちらかというとファンタジー的な要素を組み合わせているのが印象的でした。

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期せずして過去や未来への移動した事によって、どうして今の世界がこうなってしまったのか、という事実が徐々に明らかになっていく展開は中々面白かったし、


中盤~終盤で急展開を挟みつつ、伏線を回収しながらしっかりとまとめきったのは見事でした。


これだけ短いゲーム内容なのによくまとめたなーと感じましたね。


どこかでみたような展開も多いんですが、チョイスが上手いというか、上手く今作の内容に合うようなチョイスの仕方にしていたのが良かったです。


個人的には、終盤の無駄に長いラスボス→ラスダンの流れや無理やり感のある魂集め辺りはさすがにうげーってなりましたが、それ以外の部分は概ね満足できる内容で、予想以上に面白いストーリーでした。


全体的にご都合感は否めませんが、この絵柄を見て、買うユーザーには刺さるシナリオになっていたと思います。

よく出来たパーティーキャラクター

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キャラクターもとても良かったです。


正しくという意味がピッタリのパーティーメンバーに始まり、何故主人公の周りの人間だけ停止した時間の中で動けるのか、という根幹的な部分の伏線を綺麗に回収したのは凄かったです。(博士だけ無理やり感あったけど!)

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パーティーメンバーは子供ばかりでしたが、子供の良さでもある思い切りの良さや、情を大切にする部分を押し出した作りで子供っぽくてイライラする部分は少なかったですね。


主人公のシェリーは色々な意味で父親にそっくりだし、その他のキャラクターに関しても、全体的にまとまりが良く、良いパーティーだったのではないでしょうか。

悪くない戦闘システム

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戦闘システムも悪くなかったです。


最初にプレイした感じだとちょっと古臭いかなーと思ったのですが、最後までプレイしたらもっとこのシステムで遊びたいなと思いました。

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内容はシンプルなコマンドバトルなんですが、スキルの組み合わせであったり、メンバーの役割分けだったり、基本的な部分がよく出来ているのでプレイしていて中々楽しめました。


いわゆる考えてプレイできる戦闘だったのが良かったですね。

難易度も難しくはないですが、めちゃくちゃ簡単って程でもなかったですしね。

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今作特有の特徴と言えばアイザックの「モードチェンジ」。機械という設定を生かしての、変形モードみたいなものですが、このシステム、制限が一切ないんですよね。


チェンジにターン制限どころか、1ターンに何度で使えるし、すっごい便利なシステムでした。


このシステムのおかげで攻撃から守備、補助、回復全て使えるようになっていて、固定メンバーなのに不便さを感じないのは良かったんじゃないかと思います。


ただまあやっぱり底は浅いかなーとは思います。例えば、終盤に手に入るアイザックのビーストモードは属性攻撃メインのモードなのに、その時点までいくとあんまり属性攻撃が役に立たなかったりする所とかね。


短いから何とか終盤まで崩れずにもっているという感じで、もう少し長かったらボロがもっと出ていたような気もしました。

抜群の音楽

音楽は文句のつけようがありません!完璧でした。作品にも合っているし単曲としても素晴らしいと思います。


通常戦闘曲の「Combat Demonstration」は、ファンタジックな雰囲気にピッタリの王道的な戦闘曲。


ボス戦はクレバーなギター曲、正統派な熱い曲など3曲もある豪華仕様。


その他、優しい感じのイベント曲に不穏なダンジョン曲など、いずれも質が高く素晴らしい出来だったかと思います。


今作の音楽はSYUPRO-DXという所が手掛けられたみたいですが、凄かったですね。作品に対する熱意を感じました。

雰囲気づくりが素晴らしい

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そして肝心の雰囲気ですが、これも良かったと思います。


ロケーションがさしてないのが欠点ですが、街の景観や廃墟、地下水道や工場の地下など味のあるグラフィックの質感が良い感じに雰囲気を出していて、「こういうのいいよなー」と思いながらプレイできました。

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特に地下水道の表現は綺麗だったなーと思います。日本一がこういう作品出せるようになるなんて、UE4は凄いなって思いました。

その他

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今作には街に落ちている水硝玉という物を拾って、交換できるシェリーのコスチューム替えという要素があるんですけど、この水硝玉がちょー不親切!

どういう落ち方をしているのか全く明記してくれないため、最初の一個を手に入れるまで全く気づけませんでした。

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ただ、見つけ方を理解すれば割とサクサク見つかるので、そこは結構楽しかったです。最終的に15~6個くらいは見つけられたかな?

まとめ

と、こんな感じでした。書きたかったことは大体こんな感じですかね。


ストーリーやキャラに関してはもっと語りたいのですが、語り過ぎてネタバレしまくるのもあれだし、ここら辺にしておきます。

 

全体的には万人向けしないタイトルだとは思いますが、一方で良い部分が好きな人にはかなり刺さるタイトルだと感じました。


割に合わないけれど、良いという感覚が理解できるのであれば買っても楽しめるのではないかと思います。


(※追記 値崩れしてしまったようなので、現在の価格であれば
まあ問題なく楽しめるかと思います。)

 

ぼくは発売日に買ってよかったです。合わなかったら最悪売ろうと思っていましたが、これは手元に残しておこうっと。