今週は先日購入したSwitch版「Summer Pockets」をプレイしていますよ。
既に1ルート終わって大体雰囲気がつかめてきました。
この季節にはぴったりのゲームですね。
さて、今回は「VA-11 HALL-A」の感想記事をあげようと思います。
全エンディングまで見ましたが、プレイ時間は10時間行かないくらいでした。
インディーゲームらしく短いですが、
その分中身は重厚な内容になっていましたね。
ネタバレをしない程度に感想を書いていきたいと思います。
お酒を提供するADVゲーム
今作がどういうゲームかを一言で説明すると、
「お酒を提供するADVゲーム」という表現が一番適切だと思います。
バーテンダーの主人公視点で、訪れる客の話を聞いてお酒を出す。
ゲーム性だけ切り取るとかなりシンプルでそれだけ。
お酒を造るのも材料を適宜ミックスさせていくだけ。
一応合間にミニゲームの要素や収集要素はありますが、
基本的にはお酒を造るのがメインです。
一見するとただの地味なゲームに終わってしまいそうですが、
そうはならないように今作は色々な面で非常に独特な雰囲気を持っていました。
退廃的で独特な世界観
今作の最大の魅力は、独特な世界観にあります!
やや近未来的なのに退廃感、
世紀末感が漂う正しくサイバーパンクともいうべき世界に
ジェンダー的な要素も加えた世界観は
非常に独特で魅力を持っていると感じました。
主人公視点で物語を読んでいるだけではあまり感じられませんが、
客が言っている事をしっかり覚えながら本編を読み進めていくと、
世界観がかなり丁寧に構築されている事が読み取れるんですよね。
PC-98風のグラフィックやBGMもそんな世界観にとってもマッチしていて、
とにかく雰囲気の趣が凄いです!
色々日本的なサブカルの内容も入っているので親近感を覚えるのと同時に、
この独特な世界観は中々日本では生まれないだろうなと感じました。
制作、ベネズエラ人みたいですしね。
そういう国だからこそ生まれる世界観なのかなと感じました。
一部を切り取ったような、だけど魅力あふれるストーリー
今作のメインストーリーは全体を見るとプツ切感があります。
主人公、ジルの物語としては唐突に始まって、
区切れこそついている物のやはりプツっと終わってしまうという感じでした。
すなわち、ジルというキャラクターの人生の1ページを見ているような感じ。
それ故に切り取った感はありますが、
そんな見せ方だからこそキャラクターが活き活きとしているのかなと感じました。
流れはシンプルで、バーに来た客の話を聞いていくというだけなんですが、
とにかく癖の強いキャラクターばかりで印象に残ります。
それを聞くのも単純に面白い所なんですが、
所々に伏線のようなものも含まれていて、線で繋がっているのも印象的でした。
考察のしがいかがありそうだなぁって。
また、主人公のジルは割と共感しやすいというか、
馴染みやすい雰囲気を持っているのでそこも良かったかなと思いますね。
ちなみに個人的にキャラクターとしてはドロシーが好きです。
凄い色々な属性を詰め込んでいるのに破綻していないどころか、
キャラクターとして上手く纏まっているのが凄いと思いました。
設定資料集に最高傑作だと書かれていましたが、納得ですね。
全体的にはかなり癖が強い作品
僕はこのゲーム割と気に入ったので全ED見たんですけど、
癖の強さは否めないかなと思いました。
まず全体的に凄いオタク的なノリが強いと思いました。
ネットのネタに詳しいというか、そういうネタが通じれば
なるほどって分かるんですけどメタネタから、ネット用語まで
とにかく癖のあるノリが続くので、合わない人には合わないと思います。
後は、下ネタという表現はあまり好きじゃないので使いたくないんですけど、
結構ダイレクトな性表現が多いのでそこも人を選ぶ所かも。
個人的には世界観とは大きく外れていないので
良いと思いましたけどね。いい塩梅になっていたと思います。
やっぱりゲームとしては単調なので、ここら辺の部分が
どこまで合うかによって評価は大きく変わってくるかなと感じました。
まとめ
と、こんな感じでした。
ネットでは数年前からやや名前を聞くタイトルだったので、
ようやくですがプレイ出来て良かったかなーという印象でした。
確かにこの独特な世界観には魅力を感じますし、
カルト的な人気が出るのも納得です。
音楽も素晴らしかったし、全体的に印象的な作品でした。
続編というか、同作者の次回作も既に発表されているようなので
またコンシューマーで出るのならばプレイしてみたいですね~♪