炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

【レビュー】スーパーマリオRPG【感想】今でもなお魅力ある、不思議な世界を冒険できる往年の名作!

スポンサーリンク

どうも、ば~んです。


今回は「スーパーマリオRPG」の感想記事です。

プレイ時間は15時間ほど。クリアまでで遊べるミニゲームはぼちぼち遊びつつ、裏ボスも一応倒してこのくらいだったかなと。(クリア後の再戦だけやり残してます。)

割とゆっくり遊んだ気がするので、本編だけだと10時間もかからないのかも。

本作、元がスーパーファミコンの作品で、その忠実なリメイク作品なので、ちょっとどういう感じに書こうか迷ったのですが、システム面というより、今の時代に初めて遊んだ視点としてどんな感じなのか?ってとこに焦点を当てて書いてみようかなと思います!

のゲームのポイント!・スーパーファミコンで発売された「スーパーマリオRPG」の忠実なリメイク。
当時だからこその表現や、後の作品に繋がる描写やギミックの数々。
・良くも悪くも、当時基準の仕様が目立つ。

 

名作と名高いゲームのリメイク作品

本作は1996年に発売された「スーパーマリオRPG」のリメイク作品。リメイクの形としては、昨今目立っている原作からあまり形を変えない忠実なリメイクという体をとっています。


元の作品はとりわけインターネット上だとかなり有名な作品だと思っていて、この作品から出た小ネタやBGMは多くの人が目や耳にしたことがあるんじゃないかと。個人的にも対武器ボス戦は某動画サイトで聞いたことがあったし、



マロの「なにかんがえてるの」からなるネタもかなり見かけたことがあったので、いつか本編がどんなものなのか、遊んでみたいと思っていたんですよね。なので、本作の発表はうれしかった。

システム部分にかなりSFC時代のゲーム仕様を残している部分も含めて、遊んでいて思う所が色々あったので、以下では感想メインに語っていきたいと思います。

マリオ&ルイージRPGやペーパーマリオの元祖作品

個人的な話になるんですが、本作を遊んでいて一番感じたのが、ペーパーマリオやマリオ&ルイージとの関係性です。


アクションバトルにおいてのコマンド押し込みもそうだし、ミニゲームの雰囲気、多彩な小ネタなど、あらゆる点で非常にルーツを感じました。

それもそのはずで、本作の展開以後に諸々あり、両シリーズに繋がっているという流れだったので、両シリーズの元祖と言ってよい作品なのかも。

印象的には、小ネタやストーリーのちょっと変わった雰囲気はペーパーマリオ系統に、アクションやミニゲーム、BGMはマリオ&ルイージに引き継がれたようなイメージ。

BGMは同じ下村さんだからというのもあるけど。

 


ただ、本作独自の色もかなり強いなとも感じていて。後ろの時代の作品から遊んできているからこそ、当時ならではのキャラやストーリー表現とか、スクウェア・エニックスとのコラボ要素は面白く感じられましたし、原点である本作を遊ぶことが出来てその歴史を体感できたのは貴重だったなと。

印象に残る独特な世界観とストーリー

本作を遊んでいてとにかく印象的だったのが、その奇妙な世界観。


まず、最初のワールドマップの時点で何か違うなと感じさせるオーラを感じました!

マリオシリーズの要素はあるのに、どこか違った雰囲気を感じさせる世界は、スクウェアと任天堂がタッグを組んだという背景を強く感じさせる内容に仕上がっていて、今遊んでもなお魅力ある内容。


導入からクッパ城に普段とは全く違う敵が襲来してくるという展開も新鮮味があっていいし、森や洞窟といったいつものマリオシリーズに登場する舞台もどことなく、昔のFFチックというかスクウェア的な要素が混ざっているので何とも不思議な感覚。


それでいて、星のふる丘のようなドラマチックで印象的なロケーションもあるので、ワクワクしながらプレイすることが出来ました。

個人的にはラストダンジョンの何が待っているのか分からない感じも好き。

 


ストーリーに関しても基本的にはテキストで笑わせていく、緩くギャグ調な話ではあるんですが、本作独自の敵キャラクター「カジオー軍団」に纏わるイベントさじ加減が絶妙で、ファンキーなようで若干不気味な雰囲気を持ってるのも良い!


これまた本作のオリジナルキャラであるマロやジーノは、RPG的なキャラ付けなのでいい意味で浮いていて、本作の顔になっていたのかなと。特にジーノのキャラ付けは語らせ過ぎないおかげで、エンディングの展開がいい感じに効いているようにも感じました。

現代水準でも面白い戦闘システム

戦闘に関しては、当時の時点で大方完成していたと思いますが、ジャストアクションが追加されたおかげで現代水準でも申し分ない出来に感じました。


面白いと思ったのは、ジャストタイミングで防御に成功すればダメージが0になる点ですね。後続の作品、ダメージを減らすことはできても0にはできなかったと思うんですよ。

その分だけ、一部の戦闘はきっちりタイミングを理解しないときつい難易度になっているので、さすがはスーパーファミコンのゲームだけあるなと。追加要素によって全体的な難易度は緩くなっていますが、個人的にはそれでもラスボス辺りはそこそこ苦戦してしまった。


キャラクターの組み合わせごとに必殺技が用意されているので、メンバーを入れ替えながら戦っていくのも楽しいし、ここら辺の部分に関しては、オリジナル版とはちょっと違う味付けになっているのかもしれません



クリア後に追加される再戦要素は本作の仕様でもかなりの難易度になっていますし、総じて幅広いユーザー層が楽しめる調整になっていたのではないかと思います。

再戦ボスの難易度高すぎて、ちゃんと準備しないと勝てなさそう…。

 

細かく作り込まれているテキストと小ネタ

おそらく、スーパーマリオRPGの一番の持ち味の所だと思いますが、小ネタやテキストの作り込みは凄かった!


まず、全てのモンスターに「なにを考えているか」の設定が用意されているのも凄いし、遊び心のあるメタネタのオンパレードなので、ついつい読みたくなるんですよね。モンスターリストでの補完もありますし、短い本編の中に濃密な内容が詰まっています。


昔のRPGらしく、進行に併せて街のキャラクターのセリフが変化するギミックもあるので、ついつい前の街に戻りたくなる魅力もあるし、


しっかりしたクエストという感じではなく、サブイベントが至る所に用意されているので、それを探し当てていくのも面白かった。マリオシリーズに因んだファンサービス精神豊かなイベントは観てて楽しい!

某裏ボスの存在とか、この作品でしか表現できない、もしくはしないであろうギミックが豊富なので、そういう点は後続出た後継作に無い良さだなと感じました♪。

耳に残るゲームサウンド

本作、元々サウンド面で有名な作品だったので、実際に遊んで聞くのが楽しみだったんですけど、アレンジされた楽曲も素晴らしい出来でしたね!全体的にはリッチな音源を活かしたお洒落なアレンジが目立っていた印象です。

やっぱりダンジョン曲だと「森のキノコにご用心」が強かった!この曲だけはなんか、他のRPGの神秘的な森系のマップで流れてそうな感じありますよね。深い森を進んでいくような、何が待っているのか分からないワクワク感を感じます。

バトル曲だと、「対武器ボス戦」は凄いおしゃれな感じになっていて聞きごたえがあったし、「対ちょっぴり強いモンスター戦」もガチガチなジャズ調が耳に残りました。武器ボス戦は「武器たちがやってきた!」からの流れがいいですね、フレーズが耳から離れません。

ゲーム内容的に明るい曲が目立っている中で、ラストダンジョン以降の曲はちょっと不気味な感じもあって、展開と併せて子供の頃に遊んでいたら怖いとも感じるのかなあなんて思ったりも。ラスボス戦2形態戦とかはいい意味で作品から浮いていていいなって。

気になったこと

+αの要素がもう少し欲しかった

本作、良くも悪くもスーパーファミコン時代の忠実なリメイク作品なので仕方ないことですが、今基準で見ると味付けがあっさり気味に感じました。

1ダンジョンがビックリするくらい短いし、そもそもボリュームも少なめ。最高レベルも30までですし、ストーリーも淡々としていて、キャラクターの描写も少ないです。

まあ、これは忠実なリメイクをする形を選んでいる以上、敢えてこうしていると思うんですが、本作がこの内容で完成していたのはあくまで当時の話だし、個人的にはもう少し補強しても良かったんじゃないかな、とは感じました。

例えば、戦闘時は別にボイスくらいは入れてもいいと思ったし、ムービー中もしかり。ストーリーと関係のないダンジョンを増やしても良かったし、今ならではのキャラクターに因んだサブクエストとかも入れてみても良かったんじゃないかなと。

まあ、したらしたで蛇足だって声も出てくるかもしれないので、難しい所だとは思いますけどね。個人的には内容が薄く感じてしまったので、物足りない部分はありました。

分かりにくい奥行のカメラ

スーパーファミコンのゲームあるあるだと思うんですが、カメラワークに対して奥行きがものすごい分かりにくい場面が多かった印象です。

特に、ビーンズバレーのツタのマップが個人的に凄いきつくて。ああいうカメラとアクション要素が混ざってるのがめちゃくちゃ苦手なので、30分くらい格闘してしまいました。もうちっと分かりやすい工夫を入れてくれると嬉しかったかもしれません。

まとめ

以上、感想でした。

長らく遊んでみたいと思っていた作品なので、今基準のリメイクとして遊ぶことが出来てよかったし、貴重な体験でした。

一方で、やはり当時水準のゲームとしてボリュームが控えめな点と、淡々とした部分が残っているのが、若干惜しいと思ったりも。あくまで、当時の再現として魅せるのであればよい匙加減だとは思うんですけどね。せっかくなので、もうちょっとガッツリ強化したリメイクも見てみたかった気持ちもあります。

とはいえ、単体としては完成している作品だと思うので、当時の名作を体感したいtおいう方には十分おススメできるかと!個人的には、この路線でRPG系列のマリオシリーズをまた発売してほしい!

今は、ペーパーマリオしか生き残ってないので、ちょっと寂しい...。