どうも、ば~んです。
今回は「プリンセスピーチ Showtime!」の感想記事です。
プレイ時間は8時間ちょっと。やり込み要素はリプレイ性に難ありの仕様だったので、あまりやっておらず。クリアまでサクッと遊んだ感じ。いくつかのステージはやり直したので、ストレートクリアだけならもう少し短いかも?
コンテンツボリューム的にはやり込み要素を入れても20時間くらいが限度だと思うので、演出重視な作りだと割り切って購入した方が良いですね。
ピーチを主人公にしたアクションゲーム
本作はマリオシリーズのピーチを主人公にした作品で、ジャンルとしては2.5Dのアクションゲーム、になるのかな。
特徴的なのが、劇場を舞台にしているゲーム性。ピーチは舞台公演の劇場の中で、いくつかのステージで自ら主役に成り切りながら敵と戦っていくという、他のマリオシリーズではあまり見ない珍しい仕掛けを採用しています。
各ステージごとにモチーフとしている演劇が全く異なるので、色々な雰囲気のステージを一作で楽しめることや、ボタンコマンドがかなりシンプルなのでライトユーザーでも楽しめるのが作品としてのポイントなのかなと思います。
こう聞くと、対象層は低いのかな?と感じるかもしれませんが、個人的にはむしろ、大作ゲームに疲れている人にこそ、刺さる部分もあるように感じたので、そこらへんの要素を今回は紹介していきます。
色々な雰囲気のアクションをグルメコース感覚が楽しめる!
本作の一番の魅力は、やはり色々な雰囲気のアクションをテンポよく楽しめる所!
剣士での剣劇、怪盗での潜入、探偵での謎解き、パティシエでのケーキ作り。多種多様なステージをグルメコース感覚が楽しめるので、常に新鮮なゲーム体験が楽しめます。
1ステージ、長くても15分程度でテンポもサクサク。かといって物足りないわけではなく、1つのステージには多彩なギミックと豪華すぎる演出が用意されているので、正にジェットコースターのような勢いで楽しめました。
ステージの作りに関して、より掘り下げると一つ一つのステージのテーマ性の仕上げ方がお見事!決して本格的な内容ではないものの、テーマに併せたコンパクトなストーリーが繰り広げられるので、すっと頭に入ってくる作りになっています。
個人的には怪盗のステージと探偵のステージの2つの雰囲気が凄い刺さりました。近代ヨーロッパの雰囲気が好きなのかもしれませんが、両ジャンル王道な世界観でのステージ構成になっていたので、惹きこまれるんですよね。もうなんかBGM聞いてるだけで、ワクワクしてくる。
探偵パートは謎解きとしては物足りなかったけど、雰囲気は100点!
演劇がテーマということもあり、ステージ内は次から次へとパートが移行していって、いい意味でノンストップな作りなので、アクションゲームとしてもそれなりに爽快感を得られる作りなのもあり、満足度は高かった。
簡単操作なのに気持ちいい!
本作、アクションゲームとしては非常にシンプルな作りです。というのも、使用するボタンはAボタンとBボタンのみなんですよ。これだけでアクションが完結します。
こう聞くと一見簡単すぎるように聞こえると思うんですが、それがそうでもなく!パートごとに多彩なアクションが用意されているので、これが意外なくらい奥深い。
例えば探偵パートは色々なオブジェクトを調べる、というアクションで進めていくし、怪盗パートはワイヤーアクションのような複雑なアクションが用意されています。
あくまで難易度自体はさほど高くないので、気軽に遊べる部分はそのままですが、決して単調なアクションには仕上がっておらず、任天堂のゲームらしい部分を感じられました。
アクションゲームの本質ってこういう所なのかもなあ。
やり応え抜群の収集アイテム
本作、各ステージごとに収集アイテムが用意されているんですが、これが中々高難易度でした。開発チームの癖なのか、結構複雑な所に隠されていることが多く、それも1ステージにかなりの数が用意されているんですよ。(多いと10つとか。)
ゲーム進行上一方通行な場面も多く、何かと取り逃がしがちで、本編難易度にはないシビアな難易度に仕上がっていました。でもこれはこれでやり応えがあって、うまく一回で集め切れた時は中々気持ちよく、楽しかったなと。
ただ、一点気になる部分があったので、そこは後述します。
雰囲気抜群のBGM
後はそう、本作BGMがものすごくよかった!ステージが多様なのに合わせて、色々な雰囲気のサウンドが用意されているんですが、驚くくらいゲームにマッチしています。
サウンドを聞いただけで、ステージの雰囲気が何となくわかってしまうくらいで、凄いなと思ってしまった。
個人的には怪盗ピーチのステージで流れるこの曲が一番好き。いかにも怪盗っぽいオシャレな感じなんですけど、演劇らしくちょっとかわいらしい音使いなんですよね。
こういう音使いの繊細さは全曲共通しつつ、色々な雰囲気に併せて曲が展開されていくので、聞きごたえ抜群でした。
気になった点
鬼難易度の収集要素からのリプレイ性皆無のシステム
本作で一番気になったのは、収集要素の難易度に対して、リプレイ性が終わっている所です。
本作、基本的に演出重視の作りを採用しているため、ステージ中イベントシーンが挿入されるんですが、これがスキップできないんですよ。なので、コンプリートしようとすると、そのたびにイベントを見なくてはならず非常にテンポが悪いです。
同じく、ステージ進行中ミニゲームが挟まれるパートも多く、それらもスキップすることが出来ないし、強制移動ステージでは一回でも取り逃したら、一番最初にしか戻ることが出来ないので、とにかくリプレイ性が悪い!
正直、難易度の達成感よりも、ストレスが優ってしまうような仕上がりだったので、もう少しここら辺は配慮が欲しかった所です。
せめて、イベントはスキップさせてよ…。
ゲームボリュームがもう少し欲しかった
全体的にステージの満足度は高かったのですが、サクッとクリアできてしまうのもあるので、個人的にはもう1.5倍くらいコンテンツボリュームがあると、よりうれしかったような感覚はあります。
なまじ、どのステージも楽しいだけに、もっと遊んでみたいなって感じてしまったんですよね。
ただ、一つ一つのステージの作り込みを見る限り、決して価格不相応な作品ではないので、欲張りな所かもしれませんけどね。
まとめ
以上、感想でした!
本作、正直発売日には買うか迷って買っていなかったんですが、他のゲームが中々スムーズに進まなくて、疲れてしまったので気晴らしに購入したんですよね。そしたら、サクッと遊べる作品の何と気楽なことか。
色々なステージでテンポよく、濃密な体験を味合うことが出来たので、満足度はとても高かったです。こういう作品を今遊びたかったんだよな~って思いました。
ライトユーザーや子供にはもちろんおススメですが、シンプルで気楽に、楽しい演出を楽しみたい、日々忙しいゲーマーにもおススメ!