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【レビュー】ユニコーンオーバーロード【感想】あらゆる部分が一級品の完成度!高品質なシミュレーションRPG

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どうも、ば~んです。

今回は「ユニコーンオーバーロード」の感想記事です。

 


プレイ時間はストーリークリアまでで75時間。難易度をノーマルで遊んでこのボリュームだったので、シミュレーションRPGとしてはかなりのボリュームだったかと。

クリア後も追加のやり込み要素や、オンライン関連のシステムをやりつくそうとすると、優に3桁時間は遊べる、本格的な大作だったかなという印象です。

のゲームのポイント!・10年の時を経て完成した、本格派ファンタジーシミュレーションRPG。
・考え甲斐がある、奥深く楽しい戦闘システム。
・ファンタジーRPGとして王道を突き詰めたビジュアル面。

 

アトラス×ヴァニラウェアの贈る、本格シミュレーションRPG

本作はアトラス×ヴァニラウェアのコンビによって製作された完全新規のシミュレーションRPG。この組み合わせでの作品は新作としては、2019年の「十三機兵防衛圏」以来、おおよそ5年ぶり。ただし、ジャンルはシミュレーションRPGということで、特に繋がりはありません。


ファンタジーの世界観を舞台としており、主人公が帝国の支配に立ち上がるという展開まで含めて、ある意味ド直球な王道という感じの作風に仕上がっています。

やはり帝国は悪なのか。

 


かといって、王道と言って無難に描き切るだけではなく、作品の個性と呼べるものはシステムを始めとして至る所にあり、それぞれが非常に質が高い。とても繊細に、かつ時間をかけて作られた超力作というような印象を受けました。

下記ではそんな本作の魅力を色々と紹介していきます。

やり応え抜群!システムとして質が高すぎる戦闘面

色々な魅力にあふれている本作。その中でも個人的に一番気に入ったのが戦闘システム。あまりに面白すぎて、毎回のステージ攻略が楽しみになってしまうくらい楽しかった!


何が面白いかというと、とにかく試行錯誤出来る幅が広いんです。まず、戦闘は小隊ごとに行われるユニットを操作するので、誰と誰を組み合わせるのか、というのを考える楽しさがあります。1小隊は最大5人。これだけでもとんでもない量の組み合わせを考えられる量ですね。



それでいて、戦闘はオートで展開されるんですが、使用するスキルの条件をプレイヤーが指定することが出来ます。手動で動かせないからこそ、うまく指定しないと想定通りに動いてくれないんですが、逆に上手く決まったときの爽快感が半端ない!


例えば、相手を撃破したときに行動ゲージ(AP)が1増えるみたいなスキルを、相手のHPが低いユニットを対象にしておくことで連続攻撃を繰り返せたり、「HP回復を受けた時に全体回復」するスキルを持ったユニットに対してターン終了時回復を入れることで、必ず全体回復が発動するようにしたり。


スキルの幅がとにかく多様なので、色々な組み合わせを考えられるんですよ。そのうえ他に固有ユニットごとの個性や、装備品によるカスタマイズ要素まであるので、とんでもない量の試行錯誤が出来ます。

個人的には本作、組み方を考えていた時間の方がバトルしていた時間より長いのでは?ってくらい、よく考えて遊んでいたんですが、これぞシミュレーションRPGの醍醐味って感じですよね。

多彩な吟味要素こそ、シミュレーションRPGの最大の魅力!

 

多彩すぎるステージごとのギミック要素

これだけでも正直めちゃめちゃ面白い戦闘なんですが、加えて色々なギミックが用意されています。


例えば、小隊のリーダーによっては近くの仲間にアシストとして回復や、攻撃が出来たりします。もちろん相手も使用してくるので、マップ上での敵味方の位置取りも大事な要素。


それでいて、ステージ内には投石器のようなマップ上の敵にダメージを与えられる仕掛けや、野営地のような回復ポイント。さらには直接エンカウントでの戦闘を介さない、マップ上でのスキル攻撃のような要素もあるので、とにかくステージ内のアクションが幅広い!

特にメインストーリーのステージは、かなり広い規模のマップを複数のユニットを同時に進軍させて進める必要があるので、やり応えも抜群でした。上手く組んだ小隊が機能して、サクッとクリアできた時の気持ちよさといったらもうね!

進行を決められる自由度の高さとワールドマップの探索が楽しい!

本作、プレイヤーはメインイベント以外は自由に進めることが出来るという、シミュレーションRPGでは珍しいシステムを採用しているのも特徴的。


基本的に、それぞれのマップには適正レベルの概念があるので、大方進むルートが決まってはしまうのですが、それでも実際にワールドマップを渡り歩き、自らの足で世界を解放していく感覚は、間違いなくゲームとしての臨場感を演出しており、良いシステムだなと。


色々な人々と会話したり、各街を支配から解放したり、開放した街に資材納品をしたり、ちまちまと遊べる要素が色々と用意されているので、好きな人にはたまらないんじゃないかと思いました。


マップ自体はコンパクト気味な作りではありますが、探索要素はそれなりに用意されており、それを活かしたクエストも複数存在。各地を巡って素材を集めたり、キャラクターの親密度イベントを追ったり、

歩き回っているだけでも色々なことが出来るので、ついつい気ままに探索したくなってしまうような仕上がりになっていて好印象でした。

見ているだけで楽しい、質の高いビジュアル面

本作、ヴァニラウェアの作品の例に漏れず、ビジュアル面の質もめちゃめちゃ高かったです。


まず、グラフィックが良い!通常のデフォルメキャラも細かい出来で良いんですが、それ以上にイベントや戦闘時に描写される等身大のキャラデザインがすごい細かい作りになっています。開発のインタビューを見る限り、デフォルメからリアル等身にデザインを変えるというとんでもない開発工程だったようですが、そのこだわりも納得の出来。

更に凄まじいのが戦闘時のアニメーション。これがもう動く動く。



クラスごとに専用のスキル、それぞれのアニメーションが用意されているのに、一つ一つの作り込みも非常にハイクオリティで、一体これをどのくらい時間をかけて作ったのか、怖くなってしまうくらい。見ているだけで満足感があるクオリティなので、正直この要素だけでも十二分におススメできます。


その他、ヴァニラウェア恒例の美味しそうなごはん描写も健在。とにかく至る所に見ていて楽しい要素が詰まっていて、見ごたえ抜群でした。

王道のストーリーと魅力的なキャラクター

ストーリーに関しては、気になる点はあった物の、基本的には無難に良くまとまった王道ファンタジーという感じ。



話に大きな起伏はなく、そういう意味ではアクセントに欠ける部分はありましたが、終盤の展開まで見ると、設定などはかなり細かく練っていることが感じられたので、トータルでは十分満足な出来でした。主人公に都合がいいだけの設定ではなく、ちゃんと重厚な設定が練られています。

どちらかというと、キャラクターに魅力を感じる作風だったのかなという感じで、色々なタイプのキャラクターが大量に加入してくるのも、作品の大きなポイントの一つ。


本作のキャラクター、まずキャラクターデザインが良いですよね。男性キャラはかっこよいし、渋くもある。女性キャラクターはさすがヴァニラウェアというセンス溢れたキャラばかりで、人気が出るのも納得なクオリティ。


さすがに全員に見せ場がストーリーで用意されているわけではありませんが、かなり多くのユニットを編成で起用できる関係上、他のシミュレーションRPGに比べてもキャラクターに愛着は持ちやすい印象。

個人ごとに用意されている親密度会話要素も楽しい部分!

 

膨大なやり込み要素

プレイ時間的にクリアまでもそれなりにコンテンツボリュームがある本作ですが、やり込み要素も凄まじいことになっています。


そもそも、戦闘ユニットに固有キャラだけでなくて、それ以外のクラスを雇用できるという。しかもカスタマイズも出来てしまうので、キャラクターメイキングゲームのような楽しみ方も出来てしまいそう。


加えて凄いのが、オンラインでの対戦要素。闘技場でセットした編隊で他プレイヤーと戦えてしまう要素まであります。最近、シミュレーションRPGでこういう要素見かけるようになりましたが、ほんとにボリュームが凄まじい…。

さすがに手を伸ばせてないので、時間があるときにやってみたいなと。

主張は強くないが、耳心地の良いサウンド

本作、サウンドは恒例のベイシスケイプが担当していますが、過去作と比べると全体的に落ち着いたサウンドが多かったです。シミュレーションRPGというジャンルを意識したのか、主旋律が弱めの曲が多かった印象。

でも、ファンタジーな世界観には物凄くハマっており、それぞれのステージ情景がサウンドを聞くだけで思い浮かんでくるような、ゲーム一体型のサウンドに感じました。

個人的にはエルハイムフィールドや、バストリアスフィールド辺りが聞いてて心地よくて好き。ここら辺の曲はマップと戦闘時ので流れる曲の楽器構成が似ていて、テーマ性があって良いと思うんですよね。

後、戦闘曲だと「強者との戦い」は唯一メロディ強めな一曲で耳に残ったかも。コーラスがいい味出しています。でも、この曲流れる機会あんまりないのと、戦闘早送りにしてたので、良い所で切れちゃっててサントラで初めて通しで聞いたという…笑。

気になった点

ワンパターンに感じる一部のストーリー展開

本作、ストーリーは基本的に面白かったと思っているので、そこまでの不満はないですが、全体的に流れがワンパターン気味なのはちょっと気になりました。


徹頭徹尾、帝国側が完全悪で、主人公側が完全な正義。良くも悪くも、単一的な視点で物語が進むので、あまりメリハリはないですし、主人公側が葛藤を感じるようなシーンも特にありません。

おかげでキャラクター的には描きやすくなっていますし、どこから進めても良いというシステム面での補完になってはいるので、一概に悪いわけではないですが、若干薄味になっている感は否めず、奥深いドラマを期待しない方がいいのかなとは思いました。

ただ前述通り、終盤はしっかりと盛り上がるし、各地に用意されている伏線なども面白い作りにはなっているので、決してつまらないわけではないんですけどね。

やや物足りないキャラクターイベント

本作、各キャラクターごとに親密度会話という要素があるのですが、それぞれのイベントはボイスもなく、サクッと終わってしまうレベルに留まっているので、ちょっと物足りないかな?という印象でした。


前述した通り、デザインもキャラクター付けも非常に魅力的なので、もう少し見たいなって思ってしまったんですよね。

まあ、ただキャラクターの量を考えると、本作の規模でこれ以上の内容を求めるのはやや厳しいような気がしないでもなく。ここに関しては、ファイアーエムブレムというシリーズが頭おかしいだけのような気がするので、こんなものなのかなとも思ったりも。

ステージ内の巻き戻しモードが欲しかった

これはまあ、ぼくの甘えといえば甘えかもですが、シミュレーションRPGなので巻き戻し機能があるとより遊びやすかった。

本作、ステージに時間制限があるので、ちんたら進軍していると事故るときがあったり。あとは、戦闘後に負けるとユニットが弾き飛ばされて、マップのハマりによっては無限に戦闘になる事故があったりして、「やり直したい!」って思うことがしばしばあったんですよ。

なまじ、リアルタイムに複数のキャラを同時に動かしていく関係上、どうしても間違えて戦闘になっちゃうケースなんかもあったりしたので、あるとより便利ではあったかな。まあ、なくても面白いんですが。

まとめ

以上、感想まとめした。

記事タイトル通りなんですが、もうとにかく魅力に満ち溢れた一作!ここで書いた内容以外にも、本作の良さがある部分ってたくさんあると思うし、ほんとにじっくり作品と向き合って作られたんだなっていうのがすごく伝わってきます。

往年の名作をイメージして作られたんだとは思いますが、かといって古臭さは全くなく。デザイン面の秀逸さで、むしろ最新のシミュレーションRPGと感じるほど新鮮な空気に仕上げているのはお見事!

システムこそ複雑なものの、シミュレーションRPG初心者でも遊びやすい配慮がされていると思うので、割と幅広い層におススメできそう。ファンタジーRPGが好きな方は是非遊んでみてください!