炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

【レビュー】 星のカービィ ディスカバリー【感想】今後のカービィのベースとなるであろう、歴史的な作品!

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どうも、今回は「星のカービィ ディスカバリー」の感想記事を。


プレイ時間は100%クリアまで達成しておおよそ25時間。


何だかんだここ数作、100%までは20時間行かない程度だったので、これまでの作品よりもボリューム感はありましたね。


クリア後の要素もボリューム感たっぷりで、~Wiiと似たような感触でした。

のゲームのポイント!・シリーズ初となる3Dアクションを取り入れたカービィ。
・新しさを強調した、これまでにない要素の数々。
・ほおばりアクションを活かした、濃密なステージギミック。

圧倒的な熱中度で駆け抜けてしまった!

まず、最初に話したいのが熱中度に関して。

ぼくはカービィはWii以降は毎作発売日に購入していますが、本作はその中でも一番熱中してプレイできました!


毎作、なんだかんだ高難易度の裏モードに苦戦して、1か月くらいは100%コンプリート出来なかったりするんですが、本作は面白すぎて、間に置かずに1週間程度でコンプリートしてしまいました。


では、なぜそこまで熱中できたのか?下記で細かく説明していきます。

3Dを活かしたこれまでにない仕掛け

本作の目玉要素である初の3Dカービィというポイントなんですが、体験版の時点で想像していた予想を上回ってくる出来でした!


というのもですね、本編初の3Dという事でこれまでになかったような仕掛けを大量に生み出すことに成功しているんですよ。

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例えば、3Dフィールドならではの「脇道」の仕掛け。


本作は固定カメラシステムを採用しているため、フィールドに対して見れる視点が限定されているんですが、敢えてそこに逆らって移動してみると行ける道が見つかったりします。


こういうのは2Dではどんなに頑張っても作れない仕掛けなので、3D化の恩恵を感じられました。

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尤も、こんなのは序の口で他にも発想豊かな様々なギミックがステージにちりばめられています。

とにかく密度の量が凄く、何かのオブジェクトがあれば、これは何のために用意されているんだろう?とついつい考えてしまうほど、無駄が少ない!


仕掛けのバラエティ感はトリデラ⇒ロボボの際も感じましたが、ハード2作目なのもあってか前作から格段にパワーアップしています。

歩いているだけで楽しい、仕掛けの濃密さ!

ギミックを拡張しているほおばりアクション

そんな仕掛けを更に奥深くさせているのが新要素「ほおばりアクション」。


この要素、これまでの演出重視の必殺技とは異なり、ステージ内のギミックの一つとして機能していました、

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例えば、三角コーンを取り込めば地面を割るアクションが出来るし、車を取り込めば、レースゲームのような感覚のアクションが始まる。

そんな感じで、ステージの中に色々なアクセントを付けることに成功しています。


本作のステージの密度が濃いと感じるのは、ほおばりアクションの影響もかなり大きいと感じます。

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個人的には定期的に挟まれるレースパートが、非常に遊びごごろに溢れた作りでお気に入り。発想が面白いんですよね。

箱庭ゲームのようなミッションシステム

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そんなギミックの魅力を更に惹き出しているのが、ミッションシステム


本作、シリーズ恒例のステージ内の収集要素に関して、ミッションという新システムを導入していています。

このミッションは、全部で5つ用意されているんですが、うち3つは最初の段階では内容が分からないようになっているんですよ。


(なお、条件さえ達成さえすれば完了、
未達でステージクリアした場合に1つずつ解禁されるような仕組みになっています。)

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そのため、何がミッションなのか?ということを考えながらステージを探索する必要があるんですが、これが中々箱庭マリオのような感覚で非常に楽しかった!


ミッションの種類も単なる収集要素から、ステージの隠し要素を探す必要があったりだとか、「そんなの分からんわ!」っていう奇抜な要素もあったりするので、じっくり探索するのがとても面白い!

上手くミッションを当てられたときの気持ちよさは最高!

より世界に浸りやすくなる、ワドルディの街

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本作から追加された拠点地「ワドルディの街」。


これも良い要素でした。拠点地を置いたことによって、これまでよりも世界観に浸りやすくなっているんですよね。


今までのカービィってミニゲームや格闘王の道、などは本編とは別に、メニュー画面を経由してプレイしていましたよね?


そこを本作は、全て拠点地で楽しめるように変更しているので、ゲーム体験が途切れないんですよ。ここが良かったです。

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また、ワドルディを各所で探して、どんどんと街が復興していくのも、よくありがちな要素ではありますが、見ていて楽しかった。


色々なことが街でまとめて出来るので、愛着の持てる作りだったと思うんですよね。


最後の方はのんびり曲を聞きながら釣りをするのが楽しかったなー♪

充実のやり込み要素

やり込み要素に関しては、いつもに増してボリューミーでした!複数あるので、小分けにして紹介。

RPGのようなコピー能力の強化システム

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本作から追加された、コピー能力の強化システム。


ステージの中に隠されている設計書を手に入れることで、コピー能力を強化できるというシステムですが、これはRPGのような仕上がりで新鮮に感じました!

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後半になればなるほど、能力のアクションが強化されていくので、使用感はどんどん爽快になっていくし、ちまちまレベルアップしている感が、RPGファンとしても面白く感じられています。

強化されていくたびに新しいアクションも追加されるので、コピー能力に飽きるということも一切なくなっていて、システムとして非常に出来が良く感じられました。

ちまちま遊べるトレジャーステージ

本作、ワールドマップに通常ステージの外に「トレジャーステージ」というミニゲームのような物もあるのですが、これも面白いです!

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内容的にはWiiに収録されていた「チャレンジステージ」に近い感じで、設定されたコピー能力を使って仕掛けを解除していくんですが、


内容が1ゲーム1分~2分くらいで終わるコンパクトな形で、ステージ合間に遊ぶサブゲームとしては丁度良く感じられています。


何より、新しく入手したコピー能力を練習する場所として丁度良い仕掛けになっているんですよね!

こういう導線の引き方がうまいのはさすが、カービィシリーズだなと感じられました。

相変わらず、やり応え抜群のボスラッシュ

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恒例のボスラッシュモードも健在でした!


今回のモードは、アイテムを持ち込めたり、リトライが出来たりと、救済措置が過去作よりも多めなため、クリアするのみであれば、そこまででもありませんが、

その分、ラスボス単体の能力は歴代最強といっても過言ではないほど、初見殺しの要素が詰まっていて、もーとんでもなかった!

ゲーマーでも一筋縄ではいかない、やり応えは抜群な内容でしたね。

終盤の熱いストーリー展開

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本作、10時間程度までプレイした感想だと、ストーリー要素はあまり強くないのかな?という感触だったんですが、


終盤まで行くと一転、ザ・熊崎カービィという感じの、シリアスで熱いストーリーが繰り広げられました!


特に終盤の急展開は「あ、いつもの始まったな」という安心感を覚える内容。

今回もラスボス戦は激熱で最高でしたね。毎作毎作、ここのポイントは絶対に外してこないのでさすがだなと。

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後、その上で良かったのが本編の裏要素に関しても、ストーリーが地続きだったこと!

本編のみではいまいち、説明不足感もあったビースト軍団の描写も加わっていて、満点な出来でした。


全体的には相変わらず考察が渋りそうな設定も多く、期待通りの内容だったのかなと。

相変わらず高品質な音楽

カービィと言えば、音楽。今回も外していませんでした。


今作の音楽は全体的には今までにない新しい方向性、というゲームに併せた雰囲気になっていて、

ここ数作で多かった、「グリーングリーンズ」のアレンジ曲がほとんどないのも特徴的です。


後は、ビースト軍団に併せたギターロックなサウンドも多めでした。


個人的に特に好きな曲は4面の「北のホワイトストリート」最終面「資源エネルギープラント」、ボス戦「VS. デンジャラスビースト」辺り。


後はエクストラステージ曲と、ラスボス戦の曲かな。今回もラスボス曲はかなり良かったですねー。某ランキングでもまた注目株になるんじゃないでしょうか。

気になったこと

ステージのリトライ機能が欲しかった

本作のミッションシステム、基本的には非常に出来が良かったんですが、一点だけ、ステージのリセットをもう少しやり易くしてほしかった。


ミッションって基本的に失敗したら、ステージを1度でないと再挑戦できないんですが、ミッション失敗⇒メニュー画面⇒ステージを出る⇒ステージ選択という流れになってしまうので、あんまりテンポが良くないんですよね。

なので、個人的にはステージのリトライ機能が欲しかったです。(一部のほおばりアクションのパートには用意されているんですけどね。)

再プレイがめんどくさい裏ステージ

本編クリア後にプレイできるエクストラステージ。


BGMは熱いし、ストーリー的にもいい展開だし、満足度は高かったんですが、こちらも一点、1ステージが長すぎる!


1つのステージに、15分前後かかるくらいの大ボリュームステージなんですよ。

初見プレイ時は楽しくプレイできるんですが、収集要素を一つでも取り逃してしまうと、もう一度最初から、プレイしなければいけないので、めんどくさく感じてしまいました。

もう少し融通が利く作りだと、より良かったですかね。(一応、取り逃しにくくなるような救済措置はあるんですが。)

※マルチプレイに関して

最後にマルチプレイに関して。


本作は二人までのマルチプレイに対応しているので、(2Pでにバンダナワドルディが使用可能。)ちょっとだけ遊んでみました。

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基本的な感じはこれまでのカービィのマルチプレイと変わらないかな。


ただ、今作はほおばりアクション中のカービィに隙が多いので、相方が敵を倒して、その間にカービィはほおばりに集中するとか、そんな役割分担ができるようにはなっていましたね。


ライトユーザーにはより遊びやすい要素になっていると思うので、おすそわけの一環としてはいい塩梅なのかなと。

まとめ

と、こんな感じですかね。いやー素晴らしい作品でした!


多彩なギミックによる濃密な探索要素、1ステージの充実度の高さ、これまでになかった要素への挑戦、受け継がれた設定やストーリーのテイスト。


あらゆるポイントが期待以上のクオリティで、傑作と言わざるを得ません。


個人的にもWii含めたそれ以降で一番満足度の高い作品でした。(次点はロボボかな。)


本作をベースにして、更に3Dシリーズとしての発展も期待できそうなので、過去作におけるスーパーデラックスやWiiのような立ち位置に収まるような予感がしています。


そう考えると、これまで以上にこのシリーズの先が楽しみになってきました♪

今後は3Dカービィの時代が来るかも!