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【レビュー】ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(リメイク)【感想】遊べはするが、古さと新しさの取捨選択がいまいち

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どうも、ば~んです。

 

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- Switch

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- Switch

  • スクウェア・エニックス(SQUARE ENIX)
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今回は「ドラゴンクエストIII そして伝説へ…(リメイク)」の感想記事です。

プレイ時間はしんりゅうを1回撃破した所までで、大体50時間前後。本編だけであれば30~40時間が目安だと思いますが、やりこみ要素自体は多いので、全部遊ぶのであれば70~80時間くらいは遊べるかもしれません。

元になっているSFC版と比べると、もろもろの要素が追加されているので、一周で遊べるプレイ時間はそこそこ増えている印象ですね。

のゲームのポイント!・ドラゴンクエスト3をHD-2Dの形式でリメイク。
・表面部分は出来る限りオリジナル版に近づけ、内容を増強した方向性。
・全体的に追加要素がいまいちなゲームバランス。

表面部分の変化は控えめに、内容部分を追加したリメイク作

本作はドラゴンクエスト3をHD-2Dリメイクした作品になります。作品全体のバランス感はたぶん、FC版よりはSFC版に近い方向性なのかな。ぼくも昔GBC版を遊んだことがあるんですが、割とそれに近い感覚で遊ぶことが出来た気がします。


HD-2Dでのリメイクということで、方向性的にはおそらく、元の作品の雰囲気を壊さずに再現する。かつ、その中で要素を追加する、という感じのコンセプトだったのかなと感じました。なので、表現やゲーム性も進化はしているけど、あくまで原作をベースにした所は大きくは変わっていません。


グラフィックも進化はしているけど、とても綺麗か?と言われるとそこまででもないし。ストーリーも一部にボイスが付いたり、ムービーが付いたりはしているけど、それがそこまでリッチな表現というわけでもないです。

HD-2Dのコンセプトとしては妥当だったような気はしますが、本作の場合、その方向性が却ってゲーム性に悪影響をもたらしていたような気がする所もありました。そこらへん踏まえて、後述していこうかと思います。

今なお魅力あるドラクエ3という作品が現行ハードで楽しめる

本作の最大の魅力は、現行ハードで名作のドラゴンクエスト3を遊ぶことが出来るという所なのかなと思います。まあ、SFCを元にしたスマホ版はSwitchなどでも遊ぶことは出来るんですが、それと比べると追加要素やボイス量、システム面の変更によって差別化することはできていると思うので。


実際、ドラクエ3はドラクエシリーズの中でもキャラクターを作る楽しみであったりだとか、ゲーム進行の自由度の高さだとか、特徴的なポイントが多い作品なんですよね。昨今のストーリーベースのドラクエとは少し違った楽しみがあるので、それを今の時代に体験できるのは良かったと思います。

キャラクリエイト追加でより魅力の増したパーティー構築

本作の追加要素の一つとして良いと思ったのは、キャラクリ要素の追加。酒場で仲間にするキャラクターの見た目を選択できるようになったので、よりTRPG的なキャラ設定とかを考える楽しみが強化された印象です。


ドラクエ3って、比較的ストーリーラインが薄く、プレイヤー側で物語を想像できる余地が多く残されているので、職業パーティーを考えるときも、プレイヤーの脳内設定を反映しやすい形になっていると思うんですよね。だから、この追加はとても良かったのかなと思いました。まあ、後述するように、完全に活きているかと言われると微妙な所が惜しいのですが。

進行の自由度の高いオーブ集め

ドラクエ3。一番面白い所は中盤のオーブ集めの所だと思っているんですが、本リメイクでもその魅力はバッチリでした。船が手に入って、一気に行ける範囲が広がるのがゲームとしてとても面白い。ストーリーラインのドラクエではできないシステムで、すごく冒険をしている感覚が味わえるんですよ。


手がかりの所に関しては、さすがにリメイクということである程度ヒントが出るようにはなっていましたが、それでも各地で情報を集めてどこから周っていくのかを探す感覚は、今なお面白いと感じられるものだったので、良かったのかなと思います。

ここが面白すぎるので、終盤がどうにもパワーダウンを感じてしまう。

歯ごたえのある追加ボス戦

本作、リメイクということでゲーム各所に追加のボスが登場しますが、難易度が結構ピーキーでした。それこそ、ファミコンやスーパーファミコン時代のゲーム調整を彷彿させるシビアさで、中々の歯ごたえ。後述するバランスブレイカーの魔物使いを使ってもそれなりに苦戦するボスも多かったので、難易度はかなり高めに調整したのではないかと思います。


調整自体は結構賛否あるような、癖の強い形になってはいましたが、ボス戦としてはそれなりにやり応えもあったので、本作の追加要素の中だと良いほうなのかなという印象でした。

 

追加ボス強すぎて、昔のゲームを遊んでいるような感覚でした。

オーケストラ音源での楽曲が楽しめる

後は、ここは結構大きいと思っていて、ドラクエ3をオーケストラ音源で楽しめるのも本作の良さかなと。

フィールド曲の冒険の旅、ラーミア騎乗時のおおぞらにとぶ、戦闘曲のたたかいのとき、勇者の挑戦。どこを見ても名曲ばかりなので、実際にゲームとして遊びながら聞けるのは大変良い体験になっていました。上記の曲は10年以上前から好きだったけど、改めてゲームの中で聞くのも良いものですね。

気になったこと

バランスブレイカーな魔物使いの追加

本作、一番気になったのは追加職業の魔物使いの存在です。これ、ちょっとバランスブレイカーすぎましたね。


全体的に高性能なんですが、とにもかくにも二回行動+素早さ強化のビーストモードと、ステータス無視で大ダメージを入れられる魔物呼びがあまりに強力すぎて、既存のバランスを破壊してしまった印象を受けます。ドラクエ3、最終的には転職繰り返すシステムなので、他の職業の価値が無くなっているとは思いませんが、ストーリークリアするだけなら、これを使っていれば良いというジョブを作ってしまったのはさすがにやりすぎな気がしました。

正直、このジョブなかった方が、パーティーをしっかり考えたりする幅もより広かったと思うので、追加されたことでかえって魅力が減った気すらします。それくらい、意味の分からないバランス調整なので、ぼくはあまり好きになれなかった。

古臭さと新しさがちぐはぐしているゲームシステム面

前述したとおり、本作。ガワの部分は極力そのままにしつつ、中身の部分を変えてリメイクしていこう、という開発方針で作られたのだと思うんですが、なんかこう全体的にちぐはぐしている印象を受けました。

例えばですが、戦闘について。ボイスが追加されて、コマンド選択画面はキャラクターの背中姿が表示されるようになったんですが、変化はそれだけ。状態異常になっても一目で分からない戦闘UIはそのままだし、コマンド関係も全く洗練されていません。

システム面にしても、いつでもルーラが使えるようになったり楽になっている部分もあるのに、マップの移動速度はやたら遅く、ラーミアの移動速度に至っては遅すぎの部類で、なんかいまいち。

元の形をそのまま残そう、という気持ちとリメイクなんだから新しくしよう、という想いがぶつかって、どっちつかずに悪い形になっているような印象を受けます。古臭いのに、元の良さが消えていて、なんとももったいない仕上がり。

活き切ってないキャラクリエイト要素

上記の通じる所で、色々追加要素に関しても気になっている所があるんですが、とりわけもったいないと思ったのがキャラクリエイト要素の中途半端さ。

本作、転職するとキャラクターグラフィックが変わるんですが、残念なことにキャラクリ時の外見タイプ要素が特に反映されません。なので、転職すると初期で選択したキャラクターではない見た目になってしまうんですよ。何なんだろう、この謎の融通の利かなさ。


後、戦闘画面でもせっかく立ち絵が追加されているのに、肝心のバトル時には特にキャラクターが動くわけでもないので、作ったキャラクターを動かすという楽しみも薄いです、もったいない。

まとめ

以上、感想まとめでした。序盤は割と楽しめていたので、うーんそんなに悪いかな?とネットの評判を見ながら遊んでいたんだけど、最後まで遊んでみると、なるほどという感じ。ドラクエ3元の作品の良さで、全然遊べる内容ではありますが、リメイクとしてあまり良い仕上がりにはなっていなかった印象です。

個人的にはもう少しリメイクの方向性を明確にした方が良かったと思いますね。色々いじった結果、古臭いのに元の良さが消えているというどっちつかずになっている感がすごかったです。一部の追加要素に関しては悪くないので、もう少しそれが活きる形で見たかった。

この後、ドラクエ1、2のリメイクが控えていますが、3のこの形だと正直あんまり期待は出来ないのかなという感じなのがちょっと残念ですよね。3と違ってジョブ関係の作りとかは無いと思うので、それなりのものに仕上がっていると良いなと思います。現状は引き続き購入予定。

ドラゴンクエストIII そして伝説へ…- Switch

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