さて,今回は「ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ」の感想記事を。ぼくがプレイしたのはPSV版になります。
(※本記事は2016年に発売されたPSV版を元に記述しています。2018年にSwtich版が発売。内容に大きな変更は無し。)
この作品は2016年1月28日に、スクウェア・エニックスから発売されたサンドボックス系のRPG。
プレイ時間はクリアまでで30~40時間程度という所。
自由にクラフトが楽しめるモードはプレイしていないので、そちらをプレイするとおそらく100時間は優に超えるでしょうね。
- ゲームの特徴
- 広大な世界を冒険できる!
- 高い自由度
- 世界観とうまく融合しているクラフト系アクション
- しっかりとしている王道ストーリー
- 導線の引き方が丁寧なゲームシステム
- 多彩なやり込み要素
- 問題点
- まとめ
ゲームの特徴
本作、まず目に付くのがサンドボックス系を意識した作風ですが、
数多くあるサンドボックス系ゲームの中でも、かなり日本人向けに調整がされている作品となっていました。
特にそれを際立たせているのはストーリーモードの存在。
本作、ストーリーモードだけでも30~40時間程度遊べるボリュームがあり、その中では何をするかという目的がはっきりしているので、この手のゲームにありがちな、「何をしてよいのかわからなくなる」と言うことがないのは常に良かったのかなと。
また、見た目以上にRPG作品としても楽しめる作りになっていて、「冒険をしている感覚」という物が存分に感じられたのも楽しかったです。
広大な世界を冒険できる!
本作の最大の魅力はやはり「広大な世界を冒険できる」こと。本作のフィールド、作り込みが半端ではないんですよ!
フィールド各地には洞窟、ピラミッド、木の上の屋敷、隠れ家等様々な物が健在しており、「こんな所にこんな場所があったのか!」というRPGらしい楽しさを味合うことができます。
また、今作は全4章なのですが、それぞれ特色が異なるフィールドに分かれており、フィールドの情景に飽きない作りになっていたのも良かったですね。
色合い自体は淡白ながら、ドラクエ特有の魅力ある世界を、上手く表現できていたように感じました。
高い自由度
ストーリーモードの自由度は高く感じられました。
ベースとなるストーリーの目標こそあるものの、その目標のために行けない場所というものが存在しないので、合間に自由に行動できるのですよ!
なのでどこかに家を建てようが自分で洞窟を掘ろうが、あるいは空中通路を作ろうが自由なんです。
特に、街から外れて遠くに遠征しに行く際には、洞窟の中に家を建てて夜を凌いだり、敵に囲まれそうになったら、廃家を利用して休んだりと、そんなサバイバル的な要素を楽しむことが出来ました。
ここら辺はマインクラフト系列のタイトルと類する魅力ですが、本作はより純RPG的な作品なだけに、余計にその魅力が際立っていた印象です。
世界観とうまく融合しているクラフト系アクション
アクションに関しては、うまくドラクエの世界観と融合していた物になっていた印象です。
オリジナルの原作に因んだ剣やハンマーを活かした攻撃はシンプルで分かりやすいし、相手の攻撃で地形が破壊されるのも、本編以上に攻撃の強さが良く伝わってくる演出になっていました。
特にメガンテは面白い表現の仕方で感心。
また各章の終わりにボス戦が存在するのですが、これもクラフトで作ったアイテムを駆使しながら戦うといった内容になっており、色々な工夫を感じられて、面白かったです。
しっかりとしている王道ストーリー
本作、発売前の時点ではどこまでストーリーに力を入れているのかもよく分からず、あまり期待はしていなかったのですがいざ遊んでみると、よく練られたストーリーになっていました。
基本的には荒廃した各地を復興させていくような流れになりますが、それぞれの章で扱っている題材がそれなりに重く、考えさせられる内容で先が気になりました。
世界観に関しても、ドラゴンクエスト1に関連するタイトルということで、終盤にはあっと驚くような仕掛けが用意されています。
あの仕掛けには、ドラゴンクエストファンとしてとても驚かされたので、1をプレイしたことのある方は是非遊んでみて欲しいです!
導線の引き方が丁寧なゲームシステム
ここまで上げたポイントだと、「自由度が高いのか、何だか難しそうだな...。」と感じてしまう方もいるかもしれません。
ご安心ください!そんな、ふわっと投げ出されるのが苦手な方向けに、本作のゲームシステムには明確な導線も設定されています。
基本的な流れとして、拠点地で色々な人の依頼を聞いて進行していくため、何をしていいか分からなくなる、ということはほとんど存在しません。
各アクションやシステムにおけるチュートリアルも、序盤でかなり丁寧に説明されるため、かなり分かりやすい仕様になっていました。
導線が丁寧に引いてあって、その上で目標の時間制限などが存在しないがゆえに、色々な寄り道が出来る。
ルートと自由度、本作はこの2つの要素のバランスが絶妙でしたね。
多彩なやり込み要素
今作、ストーリーモードだけで、多彩なクエストや隠しイベントが存在しており、じっくり遊びこむのであれば、それだけでも3桁時間遊ぶことが出来るかと思います。
ストーリーモードだげでもこれだけ遊べるのに、クラフト要素のみを楽しめるフリービルダーモードまで存在するので、かなりボリューミーに感じられました。
問題点
遊びにくい部分が存在する
基本的には良くできていた本作ですが、シリーズ1作目ということもあり、未洗練な要素がいくつか存在していました。
例えば、狭い場所に入った際にはカメラワークがかなり見にくくなったりしますし、仲間と一緒に行動していると、その場所にブロックがおけなくて置きたい場所に置けなかったりします。
ブロックの1つベースでしか置くことが出来ないので、大量のブロックを置きたいときには細かい作業が発生して面倒です。
こういう基本的な操作ベースにおいて、不便を感じるポイントがそれなりに多く、遊んでいてまあまあストレスが溜まってしまった。
ここら辺が改善されていれば、パーフェクトな作品だっただけにもったいなかったですね。
まとめ
こんなところですかね。
総じて、自由度と導線のバランスの良さが素晴らしい、遊んでいてとても楽しい作品でした。
どちらかというと、クラフト面よりも世界の描写や、サバイバル要素が楽しく感じられた要因でしたが、それもサンドボックス表現だからこそ実現できていることなので、十分、本作だからこその良さと言えるのではないでしょうか。
ドラクエらしい、ストーリーの良さもそうですしね。
ドラクエファンは勿論、マイクラが好きな人でも、楽しめる仕上がりだと思うので、是非遊んでみてください!