炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

【レビュー】ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島【感想】大きく進化したが、面白さの本質は変わってしまった気も。

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ロケットリーグにハマり過ぎていて一人用ゲームが進みません。

こういう対戦ゲームは楽しすぎて他のゲームをプレイする気力を

奪ってしまうのが難点ですね…。

さて今回は、先日から書いていた「ドラゴンクエストビルダーズ2」の

感想記事が完成したのでアップします。

ちなみにプレイ時間は本編クリアまで大体45時間弱

本編は前作よりは少し長いくらいかなーという印象でした。

↓序盤プレイ時の感想記事はこちら

全体的に大きくパワーアップ!

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前作ビルダーズ1から三年弱の時を経て発売された本作。

PSVが切られて、Switchが加わった事により

全体的なスケールは大きくパワーアップしていました。

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フィールドがより広くなったのはもちろん、

前作では入れなかった水中にも入れるようになり、自由度も向上。

ダッシュ機能に加えて、風のマントでの空中飛行

広大なフィールドを存分に駆け回る事が出来る用になっています。

前作の問題点として上げられがちだった視点や

持ち物制限などのポイントもほぼ改善されていました。

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建築の要素も大幅にパワーアップ!

拠点を強化していく流れは前作と同様ですが、

より大規模な拠点地作業が行えるようになりました。

加えて、今作では村人の行動AIが大幅に進化しており、

建築、料理、農作業などを手伝ってくれるようになりました。

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例えば、朝起きたらご飯を食べてトイレに行くなど

細かい所の生活リズムまできちんと作られており、

彼らの生活を眺めているだけでもそれなりに楽しめます。

 全体的にはクラフトゲームとしてかなり高度な事をやっている印象で、

さすがはハードの進化、定価の高さだけはあるなと感じました。

バラエティ豊かなモノづくり

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拠点で拠点地を修復し、ストーリーを進めていく。

その流れは前作と大きくは変わりませんが、

内容は非常にバラエティ豊かなモノになっていました。

今作は全4章+1章おまけみたいな感じで構成されているのですが、

どの章でもモノづくりの内容が大きく異なっているのが凄い!

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汚染された地の農場作り、荒廃した砂漠のバー作り、

常に敵が攻めてくる極寒の王国の修復などなど、

各種シチュエーションが異なるので全く飽きませんでした。

単にモノづくりと言ってもこれだけ多くの事が出来るのかと、

関心してしまいましたね。

相変わらずよく出来たストーリー

ストーリーは前作に引き続きよく出来ていました!

前作はドラクエ1の勇者が世界のはんぶん選んでしまった後、という設定でしたが、

今作も2という事でドラゴンクエスト2に関連するストーリーになっています。

世界観自体が物語の核心に迫っている為、詳しくは言いませんが

中々面白い世界観設定を用意したなと感じました。 

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全体的には相変わらずシリアスな流れを継続していますが、

前作ではあまり感じなかったコミカルさを今作ではモンスターから

感じられることも多く、人の物語であった前作に対して

今作は人とモンスターの物語だったなーという印象でした。

特に最終章はプレイしていて心温まりましたね。

物を作るビルダーと破壊を主とするハーゴン教団。

真向からぶつかる両者はどのような答えを導くのか、

というテーマはよく出来ていました。

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後メインキャラのシドー、ルルはとてもいいキャラだと思いました。

前作では基本的に一人の冒険って感じだったけど、

今作には帰る場所が常に存在していて

仲間の存在感が際立つ感じがして良かったです。

探索の面白さは減少

全体的にスケールもアップし、モノづくりもバラエティ豊か。

ストーリーも面白いと、一見隙の無い作りに見える今作ですが、

一方で残念な部分も存在していました。

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まず、一つ目は探索をする必要性が大きく減少し、

お使いゲーム的な性質が大きくなってしまったことです。

今作はキメラのつばさという前作のルーラアイテムが廃止され、

いつでもトラベルポイントにスキップトラベルが出来るようになりました。

確かに、便利になったんですが

一方で各地に赴いて、その場で拠点を急増してサバイバル、といった

探索の面白さが大幅になくなってしまった印象です。

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これは僕がそう楽しんでいただけかもしれませんが、

前作はそこらにある壊れた家のような物を修復して、

そこで急増キャンプみたいな事をすることが結構好きでした。

今作のゲーム性だとそもそもそんな事をする必要は一切なくて、

ひたすら目的地と拠点地を往復するだけのお使いゲームになってしまっています。

 

おまけに、ストーリーでは

基本的に寄り道要素っぽいポイントも全て回る事になるので、

寄り道をするとむしろフラグが進まなくなるという欠点も存在しています。

つまり、広いフィールドがあるのにも関わらず、

寄り道がまるで意味をなさない作りになってしまっているんですよね。

これはとても残念でした。

本編だけでお腹いっぱい

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今作はからっぽ島という拠点地をクリア後もどんどん

モノづくりの場として使っていくことが出来るという、

コンテンツが存在するのですが

正直僕は本編だけでお腹いっぱいになってしまいました。

 

というのも、本編クリアまで普通にプレイしても45時間弱はかかるし、

その間に多くの建物を作るわけですよ。

最後までプレイするともうこれでいいやってなってしまったんですよね。

無人島の開拓という要素が楽しくないわけがないので、

むしろそこをもう少しメインにおいても良かったんじゃないかと思いました。

ストーリーラインの作りはこれはこれで面白いので、

難しい所ではあるんですけどねー。

 

後、マルチプレイの仕様も良くわからなかった。

最初の島のストーリーを終わらせないとプレイできない

仕様は何か意味があるのでしょうか?

あれ、普通に10時間以上かかるので

めんどくさいと思うのですが。

まとめ

と、こんな感じでした。

記事名ではやや懐疑的な表現を用いましたが、

全体としてみれば十分楽しめた作品でした。

前作ほど気に入ったわけではないですが、点数にしたら

昨年の10位以内に余裕で持って行けるレベルの満足度です。

 

ただ、せっかくブロックで表示された広大な世界を

活かせていないのはもったいなかった。

全体的に作風をクラフト方面、ストーリー方面に寄せすぎていて

それ故に、僕が好きだった探索方面の要素が消え過ぎていたのは残念。

 

とはいえ、ストーリーラインで体験した様々なモノづくりは

非常に楽しく、ストーリーもキャラクターも素晴らしかったです。

緩く、ストーリーラインのクラフトゲームがプレイしたい場合は

前作よりもおススメ出来る作品かなと思いますね。