どうも、ば~んです。
今回は「ドンキーコング バナンザ」の感想記事です。
プレイ時間は40時間ほど。本編クリア+★2の所までは達成済み。残りの収集要素については断念しましたが、中々なボリュームでした。寄り道をあまりせずにストーリー一直線で遊んでもおそらく20時間弱は遊べるのでは?と思える、アクションゲームとしてはかなりガッツリ遊べる一作。
- 作品としてはドンキーコングだが、実質マリオデの続編
- あらゆる破壊を楽しめる、パワー重視のゲーム性
- 物量と密度を両立した圧倒的なボリューム
- 演出の強化によって見ごたえのあるストーリー
- 種類豊富な遺跡ステージが面白い!
- 気になった点
- まとめ
作品としてはドンキーコングだが、実質マリオデの続編
本作はドンキーコングシリーズの新作になるのですが、システム的には実質、2017年に発売された「スーパーマリオオデッセイ」の後継作品といって差し支えないかと思います。
製作チームの共通もさることながら、エリアごとに隠されているバナナ(パワームーン)を集める、各エリアごとに服が用意されている、これまでになかった演出重視のストーリー、色彩豊かなで豊富なマップ数など、あらゆる点が似通っていました。

ただ、本作の素晴らしい所は、単にマリオデの影を追っているだけでなく、きっちりdoドンキーコングらしさも作品のコンセプトに組み込めている所なのかなと。下記では具体的なポイントを書き出していきます。
あらゆる破壊を楽しめる、パワー重視のゲーム性
本作の最大の魅力、それはフィールドの至る所を好きに壊せるダイナミックなアクション性でしょう!一部壊せない物質で作られている所だけは壊せないものの、それ以外は地面からオブジェクトに至るまで、何でも殴って壊せてしまう自由度があります。

何でも壊せてしまうことは色々なメリットがありますが、まずアクションとしての気持ちよさが良いなと。目の前の壁から地面、敵に至るまでありとあらゆるものを好きに殴って吹き飛ばせてしまうので、とても爽快感があります。万が一誤って壊してしまっても、すぐに地形修正が可能なので、ストレスなしでひたすら破壊が可能。

また、マップの作りこみの深さも、この破壊のアクションとよくマッチしています。至る所にコインや宝箱。隠しバナナやそれに関するイベントが用意されているので、深く考えずに壊しまくっていても、それが新しい発見につながっていくんですよね。本作にはソナー、という壁や地面の向こう側の状態を視認できる要素もあるので、噛み合いもばっちり。

なので、とりあえず新フィールドに行ったら、まずは色々なものを壊して、フィールドを駆け巡って、バナナを探すという一連の流れを楽しむことができ、この探索が非常に楽しかった。
フィールド内の密度の高さはマリオオデッセイも同じでしたが、本作の場合、プレイヤーが行うアクションによって、その要素を能動的に楽しみやすくなったという点で進化を感じられました。
破壊と探索の魅力がここまで噛み合うとは!?
物量と密度を両立した圧倒的なボリューム
本作のもう一つのすごい所がその圧倒的なボリュームです。1マップの密度感はマリオオデッセイと同等かそれ以上ながら、ストーリークリアまでのボリュームは2、3倍の差があったので、ものすごいボリュームに感じました。

各フィールドの景観が似通っている、ということもなく色々な雰囲気のマップを楽しめますし、物語を進めていけば行くほど、バナンザ能力で増えていくので豊富なアクションが楽しめるし、とにかくプレイヤーを飽きさせずに最後まで遊ばせてくれるのがすごかったです。

後はスキルのレベル要素、これも今作独自のシステムですが、RPG的な要素を取り入れたおかげで成長が楽しめるゲーム性に進化していたのも良かったですね。楽しく探索すると、どんどんスキル面が強化されていくので遊べば遊ぶほど快適になっていくのも作品として良くかみ合っていました。

マリオオデッセイから引き継がれたファッション着せ替え要素に加えて、各マップに別荘を作っていけるシステムも併せて、本作はとにかくアクションゲームとして旅、冒険を感じさせる要素が満載でした。ここらへんも体験として感じられる良さがぎっちり詰まっていて、クリア後の満足感に繋がっていましたね。
演出の強化によって見ごたえのあるストーリー
ストーリーについては、基本的にはひたすら地下に潜り続けていく、というだけなのでそこまで本格的な内容だったわけではないのですが、一方で演出面が強化されていてムービーシーンは見ごたえがありました。

特に、ドンキーと相棒のポリーンの組み合わせは他の任天堂の作品でもあまり見ないような、どことなくディズニー、ピクサー味を感じる雰囲気になっていて印象に残りました。しゃべらないドンキーに対して、人すら言葉で語り続けるポリーンの対比が良い味に繋がっていて、一方で言葉のないドンキー側の感情がしっかり描かれるシーンがあるのも良かった。
ボーカル曲に合わせたムービーシーンはマリオデにもあったけど、やっぱりセンスがあって良いね!

後は、やっぱり終盤の展開の意外性!何について語ってもネタバレになってしまうので、具体的な内容は差し控えますが、もうお腹いっぱい!っていう圧倒的な満足感がありました。マリオデもそうだったんですが、このチームは凝った展開作るのがすごい得意ですね。何が待ち受けているのかワクワクするシーンが多くて、進めるのが楽しかったです。
種類豊富な遺跡ステージが面白い!
本作、マリオオデッセイのように、メインステージの中にサブステージが楽しめる「遺跡」という要素が用意されているんですが、これもとても面白かったです。

内容がとにかく豊富で、ギミック系のアクションが楽しめるステージもあれば、タイムアタックでひたすら時間内にオブジェクトを破壊していくステージもあり、メインマップとは少し違った頭を使ったアクションが遊べるのがとても楽しかった。バナナ入手条件がきつめに設定されているステージもあるので、夢中で遊んでしまいました。

中には2Dドンキーコングを再現したようなステージまであり、ファンサービスに余念がありません。こういう所はマリオオデッセイの血が引き継がれていますよね。今作は特にスパドンのファンサービス要素が多かったので、ファンだったらたまらないかと。
気になった点
マップの使い勝手がいまいち
本作、気になったところはあまり多くなかったですが、一点マップについては使い勝手がいまいちに感じました。

色々なスキップトラベル先があるんだけど、立体構造になっているせいで行きたい場所にカーソルを設定するのがややめんどくさいんですよね。移動先のリストをマップの隣に用意してくれていると、より遊びやすかったかも。
難易度の方向性が2Dシリーズとはやや異なる
もう一点、少し気になったのは難易度の面。本作、ドンキーコングシリーズなので、高難度のアクションを期待していたんですが、確かに難しい所はあったけど、ちょっと思っていた方向性ではないな?という印象でした。
確かに、本編の後半にかけてボスは強くなっていくし、ステージ難度も上がりはするんですが、2Dシリーズのように、何度も何度も死んでステージをやり直すような所謂激ムズステージのようなものはなかった印象です。精々クリア後の一部の修練くらい。
3Dなので、何度もしにまくるようなステージはテンポ面で悪いという点もありますし、一概に単純比較はできないんですけどね。もっとガチで殺しに来るのを想定していたので、やや拍子抜けではありました。難易度に関しては、どちらかというとマリオシリーズの色が出ていた印象です。
まとめ
以上、感想でした!間違いなくSwitch2の1年目の目玉タイトルだったと思うので、任天堂の気合の入り方がすごい作品でしたね。
2017年にマリオオデッセイをクリアしてから、ずっとその系譜の作品を待っていたんですが、8年経ってようやく、あの路線を正統進化させた作品が出てきてくれましたね。
正直、ドンキーとしてはリターンズやトロピカルフリーズで感じた良さとは少し違うかな?と思う点もあるんですけど、それを追い続けても広がりはないし、3Dドンキーとして新しい方向性を今作で確立した感もあるので、これで良かったのかなと。
一点、気になるのは今後、3Dマリオシリーズとどういう風に出し分けしていくかという所になりますかね。あちらも新作中々出せてないし、リソースもなさそうなので、次の新作は発売されるにしてもだいぶ先になってしまうのかなー。
