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【レビュー】星のカービィ スターアライズ【感想】一人でも、みんなでも楽しめる2Dカービィの集大成!

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(2022年3月追記)

本記事は、2018年5月にアップした記事の再編集版になります。

Switch「星のカービィ ディスカバリー」の発売に合わせて再アップしてみました。


さて、今回は「星のカービィ スターアライズ」をレビューします。


プレイ時間は15時間~20時間弱。達成率は100%まではプレイした感じ。(後に追加された要素に関しては、あまりプレイしていない状態です。)


本編自体はロボボプラネットと比較してもやや短く感じる程度で、ゆっくりプレイしても5~6時間でクリア出来るかもしれません。


ただ、高難易度のアルティメットチョイスにはてこずり、そこで結構時間がかかりました。

ゲームの特徴

今作は「星のカービィWii」以来、7年ぶりの据え置きカービィという事で全体的にWiiをパワーアップさせたかのようなゲーム性が特徴的です。


そんな本作ののキー要素になっているのが、「フレンズシステム」。

このシステムによって、今作はハートを敵に当てる事で、仲間にすることが出来るようになっているんですよ。

仲間にした敵は、マルチプレイで操作する事も出来るし、一人プレイの時も優秀なAIが動かしてくれるので、正しく「一人でも、みんなでも」という、Switchのコンセプトを体現していたような作品でした。

その他、映像面も初のHD機本編という事で大幅にパワーアップ。


一本道だったワールドマップも、「スーパーマリオ3Dワールド」のように歩き回る要素が増えており、特に最終面はグリグリ動かせるようになっていました。

評価点

一人でも、みんなでも楽しめる「フレンズ」システム

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今作の最大の特徴は前述した「フレンズシステム」に集約されているのかなと。 


このフレンズシステム、何が良いかって、一人で遊んでも多人数で遊んでも面白いゲーム性に仕上がっている部分ですよ!



2011年に発売された星のカービィWiiはハードに合わせた多人数、マルチプレイ重視の作りで、多人数プレイが非常に楽しい作りになっていた物の、一人で遊ぶと、要素をフルに楽しみきれないという欠点もあったんですよね。


しかし、今作はフレンズシステムのおかげで一人でも疑似マルチプレイが楽しめる作りになっており、よりプレイの幅が広がっていると感じました!

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何より良いのが仲間にしたフレンズのAIが非常に優秀な事!


基本的に率先して敵を倒すし、仕掛けも協力して解除してくれるので、とにかくサクサク進みます。

一応、自爆トラップに引っかかったり、ステージに押しつぶされたりすることはあるのですが、それもあまり多くなく、ストレスはほとんど貯まりませんでした。

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また、仲間によっては固有のスキルなんかを持っているのもあって、新しい敵キャラを見たら入れ替えたくなるという、今までのカービィにはない良さを生み出していました。

そういう意味では、色々な点でゲーム性に好循環を及ぼしていたと思います。

仲間をとっかえひっかえ大冒険!

動かしていて爽快なゲーム性

個人的に、「星のカービィ」シリーズは2Dアクションの中でも特に爽快感を重視した、気持ちの良いアクションゲームだと感じているのですが、今作も動かしていてとても爽快なゲームでした!

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特に良いと感じたのが、フレンズ能力

ここ最近のカービィ恒例のスペシャル能力の流れを汲んでいるギミックの一つですが、中でも「フレンズれっしゃ」が良かった。


軽快なBGMと共に、敵を蹴散らしながらかけ進んでいくのがすごく爽快なんですよね。おまけのサブモードでも、このパートが来るのがとても楽しみでした。

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また、属性の演出が派手なのも良かった!


今作は結構属性の要素が重要な場面があるのですが、いちいち切り替えるたびにかっこいい演出が入るので気持ちいいんですよね。

単純に動かしているだけでも派手な攻撃が出来るし、とにかく爽快です。

美しいグラフィックや世界観

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今作、本編カービィとしては初のHD機作品という事で、グラフィックは大きく進化し、更に綺麗になりました。


特にステージ背景の描き込みは中々のモノで、ステージを眺めるだけで世界観に浸れるほどの出来でした。3DS二作のような奥行きを活かした仕掛けが無いのが残念だった程。

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世界観に関しては、ロボボプラネットほどはピピっと来ませんでしたが、今作は早々にポップスターを旅立つことになるので、スケールの大きさはシリーズ随一に感じられるかも!?

最終面のグラフィックの美しさには驚いた!

相変わらず充実しているサブ要素

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ここ最近のカービィシリーズの例に倣って今作もサブ要素は充実していました!


ステージ内に隠されているピースシステムは少し改良され、数を集めただけパネルが埋まっていくという方式に。このパネルは歴代作品を題材としているだけにファンにはたまらない要素です!

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そして、それ以外に特に良いと感じたのが、「星の〇〇〇」というモード。


これはクリア後に解禁される、カービィ以外のキャラクターを操作して、本編を短くまとめたステージに挑戦できるというモードなのですが、単に使用できるキャラクターはかなり多いんですよね。

(追記)

※最終的に使用できるキャラクターは40体近くになりました!

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その上で、スタータスの変化などといったRPGのような要素もあり、本編とはまた違った楽しみ方が出来るモードでした。


ぼくはこのモード、本編よりハマってしまって5週くらいしてしまいました。クリアまで1時間弱という事もあってプレイしやすいんですよね。

長期的なアップデート

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今作は、他のSwitchソフトに続いて長期的なアップデートが予定されています!


既に、3月の終わりには「リック&カイン&クー、マルク、グーイ」が操作キャラクターとして追加されているアップデートが実施されましたし、今後もいくつかの操作キャラクターの配信が行われるようです。

(追記)

※この後、「アドレーヌ&リボン」「ダークメタナイト」「ドロッチェ」「マホロア」「タランザ」「秘書スージー」が追加されました。

しかも、配信キャラクターは他のキャラクターの使いまわしではなくしっかりと新規モーション、それも原作通りのモーションを引っ提げてくるのもポイント!


ミニゲームの「星の〇〇〇」をついついプレイしたくなってしまう力の入り様で、無料アップデートとは思えないくらい。さすがは集大成としての位置づけにある作品だけはありますね!

(追記)

※最終的には新モード「アナザーディメンションヒーローズ」という本編の追加要素まで加わりました。

素晴らしい音楽

毎作、音楽のレベルの高い「星のカービィ」シリーズ。今作もその例にもれず、とてもクオリティが高かったと思います。


全体的にはどちらかというと、過去作のアレンジ曲が多かったけれど新曲も質は高かった。いくつかピックアップすると,,

 

・友ときずなの戦い

聞いていると駆けだしたくなってしまうような、疾走感が特徴的なボス戦曲で、ハチャメチャ感のある今作のボス戦にはぴったりの一曲。

・ティンクル☆トラベラー

フレンズれっしゃ及びフレンズスター時の曲。軽快で気持ちいい一曲で、相変わらず必殺技枠に外れ無し。

フォルアースに吹く風

マップBGMではやはり「フォルアースに吹く風」でしょうか!ポップスターを抜けて最初に訪れるステージがここだったのですが、その時の衝撃ですよ。カービィシリーズではあまり他に例を見ない秋を感じさせる落ち着いた曲調がとても印象的でした。

後は、恒例のラスボス戦も素晴らしい出来でした。


本作のラスボスはここ数作に比べると、メロディラインが強くはないんだけど、その分を全体で表現するという圧倒的異質さが特徴的で、これもファンなら必聴ですね♪

問題点

本編のボリュームが物足りない

本編は、全体的にボリュームが物足りなく感じました。


ステージ数自体は前作、ロボボプラネットと比較してもそこまで大きく劣っているわけではないのですが、気になるのは、ボスだけのステージがいくつか存在している事


単純に仕掛けを解いていくタイプのステージ数に関しては、Wii以降のシリーズと比べても一番少ないので、多分そこが物足りなく感じる要因なんでしょうね。

 

最終的に全て追加された状態のボリュームは、これまでのシリーズを大きく凌駕してはいるんですが、そうはいっても、発売時に触って終わりのユーザー層はいないことはないと思いますし、

久しぶりの据え置きカービィだったのだから、もう少し本編のボリュームたっぷりだとより良かったかなとは思います。

やや弱いミニゲーム

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今作には「星の〇〇〇」以外のミニゲームとして、「ギャラクティックホームラン王」「ふりふり!きこり競争」の二つが収録されていますが、いずれも過去作のミニゲームと比べると物足りない印象。

特に前作のロボボプラネットが「みんなで!カービィハンターズ」「カービィの3Dチャレンジ」という単体で出せるほど作りこまれていただけに、今作のはそのまんまミニゲーム過ぎて、拍子抜けしてしまいました。


つまらないわけではないし、ジョイコンのモーション機能を活かしたパーティーゲームとしては悪くはないんですが、さすがに比較対象が悪かったか。

まとめ 

こんな感じですかね。全体としてはカービィWiiの進化系という印象です。

本編、ミニゲームがやや物足りなく感じてしまった所以外は、ここ最近のカービィ同様非常に安定しており、完成度も高い作品でした。


個人的にはロボボプラネットほどの高評価にはならなかったけれど、トリデラと同じくらいには楽しめたかな?

 

後、またしてもストーリーに触れ損ねたのでちょこっと触れておくと今作もここ最近の熊崎カービィの流れをくむ作品でした。


なので、シリーズファンだったら問題なく楽しめるのではないかと。終盤の展開もWiiから続く流れの集大成としては、なるほどなぁと感じさせる最終戦でしたね。

総じて、一人でもみんなでも楽しめる定番2Dアクションゲームとしては申し分ない出来だったと思います。


マルチプレイを楽しみたい人、カービィファンの人にはおススメできます!