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【レビュー】ゼルダ無双 厄災の黙示録【感想】「BOTW」で丁寧に彩付けた、いつもの無双

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最近、仕事がとても忙しくなってきて疲れている今日この頃です。


明日は有給を取ったのでノびる予定。しかし年末年始まで、あと一週間ですが。。


そろそろ、年末記事も書かなければ。未だ何もしていない。。。

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch

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さて、今回は「ゼルダ無双 厄災の黙示録」の感想記事を。


プレイ時間は真エンディングまで見て大体40時間くらい。

キャラクターをどこまで育てるか、サブ要素をどこまでプレイするかにもよりますが、ボリュームはそれなりにあったかなーという印象です。

のゲームのポイント!ブレスオブザワイルドの100年前の世界を、無双ゲームで描いた外伝作品。
・本編と見間違えるほど、ハイクオリティな再現度。
・ゲーム性はあくまでいつもの無双がベース。

 

ハイクオリティな表面の再現性

ここ最近、コラボ無双タイトルのクオリティが上がっているコーエーテクモですが、今作でもオリジナル作品に対しても高いリスペクトと技術力を見せてくれました。

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ここで評価すべきはなんといっても、原作の再現度の高さでしょう。


グラフィックの質や、空気感。エフェクトまで、再現度が凄い!


オリジナル版から流用しているんじゃないかと思ってしまうほど、見た目の部分はきれいに再現できていて感心してしまいました。


ペルソナ5Sもそうですが、最近のコラボ無双タイトルの再現度の拘りには驚かされるものがありますね。

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ストーリーでのムービーシーンの再現度も素晴らしい。


ブレスオブザワイルド内で明かされたシーン、新たに追加されたシーンと結構な量のムービーシーンがありますが、オリジナル版と遜色ないほど、再現度は高かったです。

説得力のあるゲーム性

単にゼルダ無双のブレスオブザワイルド版、という名目だけでなく、ブレスオブザワイルド本編をよく理解している人、言い換えればファン目線で作った感も強く感じました。

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例えばですが、ブレスオブザワイルド本編内で、100年前のリンクが大量のガーディアンを倒したような描写があったと思います。


100年前のリンク強すぎだろ、とネタにされてもいましたが、そういうシーンを「無双ゲーム」で実際に大量に倒させることで、説得力のある描写にしている点が良いですよね。

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厄災復活による大量の魔物が押し寄せてくる絶望感、圧倒的力を持つ神獣、4英雄をそれぞれメタっているカースガノンなども同様。

ブレスオブザワイルドで、描かれていた回想部分を、説得力のあるゲーム性で描写しているので、「なるほど」と、違和感なく物語を見ることができました。

本編要素を丁寧に拾ったアクション性

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アクションに関してですが、ここ最近のコラボ無双タイトルと大きく変わるところはなく、オリジナル版の戦闘にあった色々な要素をまとめて入れこんだ、という感じでした。


いくつか列挙すると...

・パラセールを使用しての空中飛行&落下攻撃

・各シーカーストーンシステムを、戦闘に置いてのメタシステムとして導入

・対ボスは、ゲージを減らさないと攻撃がほとんど入らない

・各キャラクター専用のスキルシステム

・属性やフィールドを利用した攻撃が可能  ...etc。


と、こんな感じ。

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よく言えば丁寧なリスペクト、悪く言うとゴチャゴチャという感じですが、無双のアクションと、ブレスオブザワイルド特有のヒット&アウェイを上手く組み合わせてゲームとして成り立たせていますし、

何よりとても爽快感のあるつくりになっていたので、ここは純粋によくできていたと思います。 

慣れてくると、ボスもサクサク倒せるようになるのが楽しかった!

武器のレベリングが楽しい

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基本的に今作の武器は、ステージクリア後のドロップで大量に手に入るのですが、持っている武器を組み合わせることで、スキルが継承されるシステムが存在します。これは面白かった。


スキルの相乗効果で、パッシブの値が上昇したりする要素もあるので、うまい具合にハックスラッシュ要素になっていたのでないかと。


アクション自体がおもしろい分、いい武器を作るモチベーションはそれなりに感じられたので、色々な武器を試しながら作っていました。

驚きのある展開

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今作、実は本編の100年前を描いたストーリーではありません


具体的には、途中までの流れはそこまで大きくは変わりませんが、終盤の展開がかなりオリジナル的な内容になっている、という感じですね。

正直な話、宣伝内容からしてあまり良いやり方でなかったと思うし、賛否が分かれるのも分かりますが、個人的にとあるシーンはかなり驚いたし、熱くもなれたのであそこは良かったと思います。

気になった点

上記の点が良かったと感じた一方で、どうにも、好きになれない点が至る所に偏在していた印象です。


 色々書きだしていきます。 

凄く気になってしまう見えない壁

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個人的に今作でとにもかくにも気になってしまったのは「見えない壁」の存在です。


今作、いつもの無双通りステージ制なのですが、いつも通りステージ内に見えない壁が存在するんですよ


まあ、いつもの無双ならそれも仕方ないかもしれません。でも、今作は圧倒的自由度のオープンワールドゲーム、「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」の関連作です。


なまじグラフィックの質もそっくりに再現できているだけに、謎の見えない壁に阻まれるとすっごいもやもやしてしまいました。


見た目にここまで拘るのならば、こういう所にもこだわって欲しかった。

物足りないストーリー

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ストーリー自体は悪くはありませんでしたが、特段良くも感じませんでした。


というのも、本作独自のキャラクターが微妙すぎる。

オリジナルの敵キャラクターは一切掘り下げがないので、マジで何だったの?というくらい存在感がないし、悪い意味で無双らしい。


今作のキーキャラクターである〇〇〇にしても、個人的にはそこまで感情移入できず、設定もあっさり目に感じてしまった。


序盤の展開から、もっと細かい設定を持っていると思っていました。


前述した通り、オリジナル展開のとあるシーンは大好きだけど、全体的にそれ以外はインパクトに欠ける内容でした。


4英傑に関してもブレスオブザワイルド以上の事は、明確に描写されていないのでちょっと物足りなかった。もう少し各人の会話イベントなどが欲しかったですね。

作業感の強いゲームシステム

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今作、基本的にゲームマップから各ステージを選択してキャラクターを選んで開始、というゲームシステムになっているのですが、

何か、こう「ブレスオブザワイルド」関連作として考えると、ここもあまり好きになれなかった。


各マップに散らばる、ミッションやクエストを地道に終わらせていくのは、ハックスラッシュ的な楽しみ方がある一方で、単なる作業以上の存在になっておらず、ブレスオブザワイルドの広大なフィールドのマップ、という所をあまりうまくいかせていない印象です。

何だろう、淡白すぎるんですかね?


個人的には拠点地か何かで、ゲームを進行させて(拠点地を各地に作って、街だけ動けるとかね。)そこでゲームキャラクターなんかのイベントとか見れるようにするとか、そんな感じが良かったのかなと思っています。

好きになれない時間制限システム

メインミッション、サブミッション共に時間制限のミッションが存在しますが、これもあまり好きになれなかった。

何というか、本作「ブレスオブザワイルド」に倣って、ステージに色々なサブ要素を入れているんですよ。


宝箱とか、ボックリンとか。

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でも、時間制限ステージにそういう要素を入れても、あまりしっかり探索できないですよね?そうなると、何のためのサブ要素なんか良く分かりません。


まあ何度もプレイすればスムーズにサブ要素を回収して、
時間内にクリアできるかもしれませんがそれは遊ぶハードルが高すぎる。


おそらく、難易度を高くするために導入したのだと思いますが、ブレスオブザワイルドのテイストとはマッチしていないと感じてしまいました。

まとめ

と、こんな感じでしたね。

結局のところ、タイトル通り、表面は丁寧に「ブレスオブザワイルド」を再現できているけれど、中身がいつもの無双シリーズの範疇を超えられていない、それに尽きる作品だったかなと思っています。

ぼくが気になった点で挙げたのもほとんどすべてその部分ですしね。


無論、無双シリーズのチームが作っているので当たり前と言えば当たり前だし、仕方ないとは思うけれどこれに関しては「ブレスオブザワイルド」が偉大過ぎるのかな。


もう少し殻を破ったような作品を期待してしまいましたね。 


ただ、表面の所の再現度は非常に高く、無双ゲームとしての出来は普通に良いと思うので、そこらへんを踏まえて購入する分には全然おススメできます。


購入される方はあくまで、ブレスオブザワイルドの過去編を描いた「無双」作品としての購入をお勧めします。(まあ、厳密には過去編じゃないんだけど。)


ブレスオブザワイルドの正当な続編としては、やっぱりブレスオブザワイルド2に期待したいですね。

ゼルダ無双 厄災の黙示録 -Switch

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