炎に煌めくゲームレビュー

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【レビュー】ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ【感想】アクションRPGに姿を変えたペルソナ5の続編!

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休日ってダラダラしているとあっという間に過ぎてしまいますよね。

最近は進めるゲームがある時は割と起き上がって作業できるんですけど、何もないと行動するモチベが無になって寝転がってることが多くて困ってます

さて前回の記事でも書いた通り、今回は「ペルソナ5 スクランブル ザ ファントム ストライカーズ」の感想を書いていこうかなと思っています。


プレイ時間はちょうど40時間程度。ロイヤルの半分以下くらいですが、アクションゲームとして考えるとまあ中々のボリュームだったのかなぁと。

そこそこ寄り道もしたのでそれがなければ30時間くらいでクリアできるのかな?

 

のゲームのポイント!・無双ゲームながら、ペルソナ5の正当な続編として描かれた作品。
・原作の表現に沿った、再現度の高さ。
・魅力的な追加キャラクター達。

 

ぺルソナ5の続編として作られた作品

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まず、今作勘違いされがちだと思うんですが、ペルソナ5の無双アクションゲームというだけではありません

戦闘システムこそ変わりましたが、きちんとペルソナ5の続編として作られています。


製作はコーエーですが、全体的な雰囲気の作り方はしっかりと本編を踏襲しており、細かい所を除けば、間違いなくペルソナ5の続編と呼べる作品でした。

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(※画像はドラゴンクエストヒーローズ2)

ゲーム性的に近い物を上げるとすれば、「ドラゴンクエストヒーローズ」ですかね。


あちらと似たように無双系アクションを元の作品の、ゲーム性に上手く組み込んだ作品になっていました。

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ストーリーの内容は本編終了の半年後である夏の1か月を描いています。


あくまで後日談という内容になっているため、やっぱり本編はプレイしておかないとついていけないかなという印象でした。

上手く原作の要素と組み合わせたアクション

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やっぱり無双系アクションとしてペルソナの戦闘がどうなっているのか、という所は今作の注目ポイントだと思うんですが、中々うまく組み合わせたなという印象でした。


ペルソナ本編の背後からの奇襲、ダウン、バトンタッチ、総攻撃、1MOREなどの要素を上手くアクションに組み込みながら無双系の目玉でもある、大量の敵をボコボコにするという要素も加えています。


一見、盛りすぎのような内容ですが実の所上手く合わさっており、アクションゲームとしては中々の出来に仕上がっていました。

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また、全体的にオブジェクトに干渉する要素が多いのもよかった。


飛び回りながら攻撃したり、爆破物を利用したり、FF15やキングダムハーツの戦闘を思い出す感じで爽快で楽しかったです。


後述する問題点なんかもあるにはあるのですが、致命的というわけでもなく、全体として見ると中々楽しいアクションだったかなという印象ですね。

旅感が良いストーリー

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今作のストーリー、各地を旅するという流れは個人的に良かったと思っています。


というのも、ペルソナシリーズって基本的に一つの町で繰り広げられるストーリーなので、世界の広がりってあまり感じられないんですよね。


今作は日本各地を色々飛び周るので、キャンピングカーの要素と併せて、ワイワイやってる旅感がとても出ててよかったです。

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各街の探索要素は本格的とは言えないですが、各地の雰囲気を感じられるレベルの作りこみではあったので、ちょっと小旅行気分を味わえました。

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ただまあストーリーの中身自体はちょっとうーんという感じかな。


個人的に前半部分の怪盗団メンバーに焦点を当てつつ、地方をめぐるっていう流れが好きだったんですが、後半の山場っぽい辺りは色々ガバガバすぎてうーん。


やっぱり原作に比べるとストーリーの仕掛けはインパクトも弱いし、あまり期待しない方がいい気がします。あくまで続編の雰囲気を味わう作品。


それでもまあ、新キャラクターは良かったし、最終盤辺りの流れはそんなに悪くはなかったかな。

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ちなみに、新キャラクターのソフィアは本編にない感じの雰囲気を持っていてお気に入り。


ストーリーの最初から最後まで関わってくるメインキャラクターでした。


芳澤さんに必要だったのはこういうポジションだったと思うんですけどねぇ?アトラスさん?

本編同様素晴らしい音楽

音楽は本編同様に素晴らしい出来でした!


今作はコーエー+喜多條さんでサウンド担当しているんですが、ペルソナ5のサウンドの雰囲気を上手く掴んで作られている印象でした。


サウンドの内容は本編から流用+本編アレンジ+新曲の3構成。


個人的にアレンジで好きなのはやっぱり「Last Surprise -Scramble-」。


原曲の落ち着いた雰囲気から一転、無双らしいギターがメインのアレンジになっており、凄くかっこよくなりました。


原曲に忠実な筈なのに、アレンジでここまで雰囲気が変わるとは。無双アレンジでなければ聞けないタイプの曲だったので良かったです。



オリジナル曲は良い物がいっぱいありましたが、一つ上げるならやはり「Counter Strike」。


ボーカル付きの戦闘曲ですが、これは演出が良かったかな。ゲーム付きでより印象に残るタイプの曲だと思います。


後は喜多條さんの曲が全体的に良かった。OPも好きだし、ラスダンは凄いPQ2感あったし。

 気になる点はまあまあ多い

とまあ、面白い作品だったとは思うんですが、気になる点も結構多かったので、また小分けして書いていこうかな。

理不尽なカメラワーク

無双をプレイしているといつも感じる事なんですが、タ~ゲットをカメラでロックしているのに、新しく敵がわいてくると、自動的にカメラが切り替わる仕様にイライラするんですよね。


今作も見事にそんな感じのシステムだったのであぁー!ってイラつくシーンが何度か。


それと、序盤は難易度の高さも気になりました。


終盤の難易度は落ち着くのも含めて確かに原作通りではあるんですが、このカメラで序盤に出てくるあのボスは中々辛い。


とはいえ、ヒーローズ2ほどの理不尽さは感じられなかったので、個人的にはまあいいかなという感じではあったのですが。

力の入れ方の差が激しすぎるダンジョンの内容

今作全部で7つか8つくらいのダンジョンが存在するんですけど、長い物と短い物で差が激しすぎます!


序盤のダンジョンは攻略のめんどくささを含めて、正直長すぎるくらいに感じたのですが、その後に出てくるダンジョンは極端に短い。


肝心のラストダンジョンなんかもビックリするほどの短さで悲しかったです。


ロケーション、BGMの雰囲気もばっちりだったしもっと探索してみたかったな~。正直後半に入って力尽きた感が強く、もう少し頑張れよと感じてしまいました。

あまりテンポが良くない

今作、全体的にテンポはいまいちに感じました。


進めていると頻繁にイベントが入るのは、まだいいとしましょう。


個人的に気になったのはSPの回復にいちいち現実世界に戻る必要があったところです。


確かに、ここは5本編に忠実な作りではありますが、今作はそもそも本編と違いダンジョン(ジェイル)に潜っても日数が経過しないんですよね。


ちょっと強敵との戦闘になったらガス欠→帰還→再びダンジョンに戻ると強敵が復活している、なんてパターンも多くて、もう少しどうにかならなかったかなあと感じてしまいました。


後、UIが全体的に重い!


装備画面を開くのもすごいめんどくさかったのでどうにかして欲しかったです。ロイヤルを直前にプレイしていたのもあって余計に気になりました。

相変わらずコエテク感満載のクエスト

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今作にはクエストの要素も存在するのですが、ザ・コーエーテクモという感じの内容になっていてうげーって感じでした。


なんていうか、ここの作るゲームのクエストって面白みがないんですよね。


例えば、一度クリアしたダンジョンのボスともう一度戦おう!とか、一度クリアしたダンジョンの奥に物が落ちてるから、警戒度(敵に見つかると上がる)を上げずに取りに行こう(ワープ禁止)とか、量だけ作って面白いかどうかあまり吟味されていない感が凄いです。


所詮サブ要素なのでやりたくないならやらなければいいとも思いますけど、もう少しどうにかならないのかなって思ってしまいました。

まとめ

という感じでした。


ちょっと細かい所に手が行き届いていないかなと感じた点は多かったんですが、ペルソナ5の続編としてはそれなりに力の入った良い作品だったのではないかと。


あのペルソナ5の雰囲気をしっかり再現しているのも凄かったし、無双だけのイメージが強いコーエーテクモの意地を感じられました。


アクション面に関してはやや人を選びそうな所はあるけれど、ペルソナ5が好きな人だったらプレイして損はないんじゃないかと思います。


そういうわけでペルソナ5ファンにおすすめ!


キャラクターの後日談的な作品としての役割もあると思うので、キャラファンも楽しめるんじゃないかなぁ。 


個人的にはロイヤルをクリアして一カ月ちょいでプレイしたので、月間ペルソナ5という感じでした。まあでもペルソナ5は良い作品でしたね。


いよいよ次のナンバリングに進みそうな感じですし、この先もペルソナシリーズを楽しんでいきたいです!