どうも、ば~んです。
今回は、「マリオストライカーズ バトルリーグ」の感想を書いていこうかと思います。
プレイ時間は10時間弱。シングル要素のカップバトルは裏モードまで完全制覇しました。ネット対戦はぼちぼちという感じ。
ちなみに、ぼくは前作のチャージドはかじった程度なので、実質的にシリーズ初見感想に近い形です。
マリオらしいカオスなサッカーゲーム
本作の最大のポイントは、マリオらしいカオスなサッカーゲームが楽しめること!
タックルで相手を突飛ばしたり、アイテムを使って相手を攻撃したり、ファウルなんて存在しない、無法者ルールでの戦いが楽しめます。
サッカーと唄っていながら、手は使い放題だし、フィールドの端にぶつかると電撃でしびれるし、とにかくめちゃくちゃ。
ただ、かといって戦略性がないわけではなく、オンラインでの対戦は互角の実力の場合、とても熱戦となります。
特に、油断するとすぐに点がはいってしまう仕様上、残り10秒でも油断できない、シーソーゲームが楽しめるんですよね。
ここら辺のバランスが取れていないようで、意外と対戦面はしっかりしている作りはさすがマリオシリーズのスポーツゲームなだけはあるなと感じました。
オンラインでの対人戦が楽しい!
本作、ソロゲーム要素が非常に少ないので、基本的にオンライン対戦を楽しむ作品となりますが、そのオンライン対戦はとても楽しい!
特に、前述した時のような、熱戦が繰り広げられる試合が最高なんですよ!
何が面白いかって、カオスに見えてかなり緻密な駆け引きが求められることです。
例えば、タックルが当たれば相手からボールが奪えるので、一見タックルだけしていればいいように見えますよね?
でも、タックルを交わされた場合、相手にスピードアップの効果が付く上、タックルしたキャラは一時的に動けなくなってしまうので、一気に攻め込まれてしまうんですよ。
なので、どこでボールを奪うのか?奪った後どう攻撃するのか?ということを考えながら、リスクとリターンを精査した上で、アクションを選ぶことが求められます。
フェイント、チャージタックル、スルーパス。ロブスルーパス。こういう駆け引きが楽しめるアクションが色々と用意されているため、かなり奥深いんですよね。
保持してチャンスを狙うのか、一気にカウンターで勝負を決めるのか。さながら本場サッカーのような戦術勝負をしているような感覚を楽しめます。
後は、4人メンバーの組み合わせを考えるのも楽しいです。
本作、キャラクターごとにパラメーターが設定されていて、それぞれ得意なことと苦手なことが設定されているんですよね。
例えば、クッパはフィジカルとシュート能力に長けていて、対人戦に強い、キノピオはとにかく早い、ロゼッタはシュートだけ抜群に上手い、等々、
そのためキャラクターをどういう組み合わせで出場させるのかという組み合わせを考えるのも楽しく感じました。
豪華な演出
演出も中々豪華です。
キャラクターごとに用意されている必殺技のカットインは、アメコミちっくなアニメーションはヌルヌル動くので、見ごたえがありますし、キャラクター全てに用意されているのが凄いつくり込みです。
また、得点後にはキャラクターが喜んでパフォーマンスする他、たまに決められてしまった側が怒ったり、悲しんだりと、ちょっと普段のマリオゲームとは違う、ガチな雰囲気も感じました。
後述するように、いずれもテンポとしていまいちなのがたまに瑕なんですが、見ごたえはあるので、マリオファンであれば楽しめそうな印象。
作り込まれたクラブ要素
本作、オンラインの目玉要素として「ストライカーズクラブ」という要素があります。
クラブということで、何人かが所属するチームが作れるシステムになっているんですが、中々力が入っていました。
例えば、クラブ限定のユニフォームや、スタジアムをカスタマイズできる要素があります。
特にスタジアムのカスタマイズに関しては、対戦で手に入るお金を使用することで、細かい装飾までカスタマイズできるみたいなんですよね。
こういうの、自分のチーム色にカスタマイズしたい人にはたまらない要素になっているんじゃないかと。
後は、まだシーズン始動前なので分かりませんが、クラブのランキングであったり、アチーブメントなんていう要素も存在するので、友達と協力してプレイ、なんてする分にはかなり盛り上がりそうな印象を受けました。
実際、シーズンが始まると実際のサッカーのようにリーグランクのような物が解禁されるようなので、一緒に仲間と協力してバチバチ行ったりするのも楽しそうですね!
ぼくはぼっちなので、一人でクラブつくって終わりだけどな!
歯ごたえのあるカップバトル
本作、一人で遊べるストーリーモードなどはないんですが、代わりにカップバトルというシングル用のモードが用意されています。
内容としては、シンプルにマッチ戦のバトルを勝ち抜いていくだけなんですが、結構面白く感じました!
というのもですね、難易度がめちゃめちゃ高いんですよ。
表面のコンプリートだけなら、少し慣れればそう苦労はしないと思いますが、裏面のギャラクティックモードがとんでもない!
CPUとは思えないレベルの高い連携や、無駄のないタックル、攻撃を見せてくるため、めちゃめちゃ難しく感じました。
でも、慣れてくればクリアできるので、これをどう攻略してくかの試行錯誤がとても楽しかったです。
最終的にぼくは、後ろをクッパドンキーの潰し屋フィジカルコンビで固め、前線にカウンター要因のスピード最速キノピオと、マルチロールができるヨッシーという編成で全クリしました。
(※最終戦のスタッツ。)
そのおかげか、こんな感じでスタッツはボロボロですけど、効率の良いカウンター攻撃で点を取れましたね。実際のサッカーもそうですが、やはり速攻は強い。
でも、これだけが正解という感じはなく、色々な攻略法がありそうなので、人によって違うメンバーで楽しむことが出来るのではないかと。
そういう、メンバーの試行錯誤が楽しい作品なので、難易度の高いカップモードが用意されていたのは、本作の味を表現するうえで良かったのかなと思ってます。
最後のチャンピオンシップカップは物凄い激戦だった!
カスタマイズ性の高いギアセッティング
本作、キャラクターごとにギアを装備できるシステムがあるんですが、カスタマイズ性が高くて面白く感じられました。
パラメーターとして、フィジカル、スピード、シュート、パス、テクニックのどれを上げるのか?という事を考えながら組み合わせられるし、見た目が変わるのも良い。
ただ、現状あまり種類がないので、今後のアップデータで増えてくれれば、よりピーキーな性能のキャラを作れそうで、面白そう。
気になった点
ビックリするくらいとっつきが悪い
最初に試合が始まった時、思わずそんなことを思ってしまったくらい、本作、とっつきがめちゃめちゃ悪いです。
というのもですね、画面の情報があまりにも多すぎるんです!最初にプレイした時は、そもそもどのキャラを自分で動かしているのかすら良く分かりませんでした。
フィールドが小さいし、ボールも小さいし、アイテムなど表示で画面は埋まるし、視認性も悪いんですよね。
加えて、操作性もめちゃめちゃ複雑です。ボール保持状態と被保持状態では同じコマンドでのアクションも変わってきますし、初見では全く訳が分かりませんでした。
ゲーム内には、トレーニングモードがしっかり用意されているとはいえ、マリオのゲームとは思えないくらいに触りが難しいので、ちょっと癖が強い気がしましたね。
まあ、この複雑さが面白さを生んでいる所もあるとは思うので、一概に全てを否定するもんではないんですが。
あまり良くないゲームテンポ
テンポ面も全体的にいまいちに感じました。
まず、メニューのUIはかなりもっさりしていて触り心地が悪いです。他のメニューを起動する際に、都度ロード時間が入るのも見ていて気持ちよくない。
試合の中に関してもですね、必殺技やゴール演出がくどく感じます。
確かに、オーバーな演出は見栄え的には良いと思う所もありますが、ネット対戦の仕様と噛み合ってないと思うんですよ。
実際、対戦していても、ゴール後演出なんてみんなスキップするので、対戦時はOFFにできる仕様などが欲しかった。
あくまで、ファミリー内で遊んだり、シングルで遊んだりする分には問題ないと思うんですけどね。対戦用としては最適化されていない印象でした。
一人用ゲームとしては寂しいゲーム内容
後は、やっぱりゲーム内容は物足りないですかね。カップバトルは楽しいですけど、精々5~6時間のコンテンツだと思います。
そうなると、オンラインモードしか残らないので、今時の作品の定価を考えるとちょっとコスパ的にもいまいち。
ストライカーズクラブに入れさえすれば、いずれアップデータもあると思うので長期的に遊べるかもしれませんが、
クラブという性質上、ソロでちょっとずつ遊んでいくようなタイプだったり、雑食ゲーマーとかには中々マッチしていない部分もあるので、ちょっと敷居が高いような。
友達とかといっしょに買えれば楽しいんだと思うんですけどね、シングルゲーマー向けとしては色々足りなさが目立ちます。
まとめ
以上、感想でした。
体験版で遊んだ時の感想と大きくは変わりませんでしたが、対人戦はそれなりに楽しく感じられれているし、シングルモードのカップ戦も歯ごたえがあって楽しかった。
総じて、ゲーム内容には満足しています。
ただ、やっぱり癖が強いのは否めませんし、色々な作りがいまいちなのも気になるので、あまり人におススメできるような作品ではないかも。
実際体験版の影響か、セールスも振るわなかったようですので...。
遊ぶのであれば、一緒にプレイする友達と組むか、チームで入るような仲間とプレイするのがおススメかなと。
後は今後のアップデータで内容がどこまで改善されるかに期待しましょう!