どうも、ば~んです。
今回は「コーヒートーク エピソード2」の感想記事です。
プレイ時間は大体10時間弱。2週遊んだので、1周はおおよそ5時間。ちょっとまだいくつか要素は残しているんですが、1周のボリューム自体は大きくは前作から変わりなしだと思います。
- 前作から地続きで描かれる、拡張版のような続編
- 相変わらず心落ち着く、独特の雰囲気
- 前作からの変化が印象的なキャラクターたち
- 時事ネタを盛り込みつつ、前作の流れを引き継いだストーリー
- その他、変わったことに関して
- 気になった点
- まとめ
前作から地続きで描かれる、拡張版のような続編
本作はタイトルにもエピソードⅡと書いてある通り、コーヒートークの続編です。
時系列は前作から3年後を描いており、キャラクターもそのまま登場するので、基本的には前作をプレイしてから遊ぶ作品なのかなと。
システム的にも、新しく物を預かるシステムが追加された以外はさほど大きな変化はなし。ただし、全体的に分岐要素が細かくなってはいたので、パワーアップ感はありました。
新しさはあまりないので、前作を楽しめたファン向けの続編。そんな感じのイメージでよいかと思います。
相変わらず心落ち着く、独特の雰囲気
前作の特徴だった、心落ち着く穏やかな雰囲気は本作も健在。ヒーリング的なサウンドとに雨が滴る音が加わって、とても趣ある雰囲気を演出しています。
この雰囲気、寝る前に遊ぶ作品として最高なんですよねー。前作でもそうだったんですが、本作を遊んだ夜はとても眠りが速かったので、入眠ゲームとして最適かもしれません。
そんな雰囲気の中で各キャラクターが抱えている悩みを聞いて、適切なアドバイスをしていく。本シリーズ特有の味は今作も健在でした。
結構暗い話もあるんだけど、しっとりしているから気にならないのも良いな♪
前作からの変化が印象的なキャラクターたち
前作に登場したキャラクターは基本的に全員登場。ヒロインだったフレイアのみ、ほぼ出番がなかったものの、それ以外はコンスタンスに登場しており、3年という年月を感じられる描写が多くて楽しかった。
面白かったのが、変わっているものもあれば、全く変わっていないものもあったということ。コーヒートークの世界観で流れている時間は現実とはまた少し違った、独特な世界観で表現されるのでその描き方が妙に印象に残りました。
個人的に特に好きだったのは、ハイドとガラ、ルアとベイリースの4人の組み合わせ。結婚式の話と、ハイドの仕事の話が絶妙に合わさっていく感じがきれいだし、とても素敵な仕上がりで、正直新キャラクターたちの話よりも印象に残ってしまった笑。
時事ネタを盛り込みつつ、前作の流れを引き継いだストーリー
ストーリーに関しては、前述したキャラクター同様、基本は前作ベース。多様性に関する話もそうだし、色々な時事ネタが盛り込まれていたので、読んでいてうんうんとしっくりくる感触がありました。
特に、新キャラクター2人の話。配信者をやっているサティロスのルーカスと、オペラ歌手を目指すバンシーのリオナに関しては、配信の話に始まって、最近何かと聞くことの多い人種的な話もあったり、かなり今のトレンドを入れるためのキャラクターを用意したなという印象でした。
その他にも、異星人が出会い系アプリを使っていたり、結婚に対する価値観の話だったり、昨今よく聞くような話がパラパラと。
内容自体は派手ではなく、こじんまりとしているんですけど、描き方が丁寧な分話としてはしっかりまとまっているので、今回も楽しく読むことが出来ました。
その他、変わったことに関して
本作から変わった点としては、前述した物を預かるシステム。
各キャラクターが店に物を忘れていったり、あるいは渡してきたりするので、それを特定のタイミングで注文された飲み物と一緒に渡す必要があるんですよ。
タイミングを間違えてしまうと、すぐ消えてしまうのもあって、ゲーム的な難易度が上がっている他、敢えて間違えて渡すことで特定の反応を見る楽しみなんかもあり、ゲームの幅が広がっていて良かったんじゃないかと思います。
誰に何を渡せばよいのか、一週目はよくわからないので苦戦してしまった。
後はドリンクの種類にハイビスカスとブルーピーが加わっていたり、SNSにストーリー機能が加わっていてより豪華な作りになっていたり、細かい部分はしっかり進化していました。
気になった点
要求された飲み物が分かりにくい
気になった点としては、客の求める飲み物が分かりにくくなった点が一つ。前作に比べて、飲み物の種類が増えているのはいいことなんですが、
リクエスト時の要求もやや複雑になっており、一部に関しては理不尽にも感じてしまいました。
まあ、セーブ機能もあるので何度も確認すれば分からないことはないのですが、導線が分かりにくくなってしまっているので、この部分の複雑化は不要だったんじゃないかなあと。
もう少し変化が欲しかった
後は、エピソード2なので仕方ない部分はありますが、もう少し変化が欲しかったですね。正直、本作特徴がなさ過ぎてこのレビュー書いているときに、ネタがなさ過ぎてちょっと困ってしまったんですよ、そのくらい前作と同じような内容です。
作品自体がどうしても薄く感じてしまう所だったり、複数周回しないと分からないエピソードがあったり、新聞は風刺に留まっていて広がりがない所だったり、
前作でそこまで良かった点という訳でもないポイントも引き続きなので、遊んでいてモヤっとした部分はありました。本作と全く同じ形で3が遊びたいかと言われると微妙なので、次はもう少し変化があると嬉しいです。
まとめ
以上、感想でした。基本的には前作を遊んだファンに向けての続編という形になっているので、前作を遊んだ後続けてプレイするのが正解の作品なのかなと。
個人的にはもう少し変化があっても良かったかなーとは思う一方で、相変わらず見事な雰囲気づくりと趣のあるストーリー描写はこのシリーズならではだなと感じられたので、引き続き楽しむことが出来ました。
作者が無くなられたとか、色々あった中でこの変わらない雰囲気を出すことが出来ているのは製作チームの頑張りを感じますよね。
前作を楽しまれた人にはぜひおススメしたいシリーズ2作目!