今回レビューするのは「真・女神転生Ⅳ」。
このゲームは2013年5月23日に発売されたロールプレイングゲーム。
アトラスが発売した約11年ぶりのナンバリングタイトルであったりもします。
プレイ時間は47時間3分。
2週目の途中までいったのがこの時間です、大体一週目は40時間くらいかな。
オリジナルティ
まず今作の戦闘は「プレスターンバトル」という、
行動によって攻撃できる回数が変わるというシステムを採用しています。
どうやらこれは前作にもあったシステムみたいですね。
また敵の弱点をつく事がかなり重要になっており、
逆に吸収や反射をされるとかなりやばいことになります。
例えばこちらの行動権が4つあったとして、
弱点を付いた場合はもう一度連続で行動できますが、
反射や無効、吸収等を受けると行動権が2~3つ減少、
もしくは全部消滅し、相手のターンに移ってしまいます。
また技が外れた場合には、二ヤリというシステムが発生し、
次の攻撃がクリティカルになるというシステムもあります。
よってこちらの攻撃→外れる→二ヤリ→
敵の攻撃→PT半壊なんていう事態も起こりうるわけです。
敵の攻撃が難易度が一番低くてもかなり激しいので、
前述の二ヤリコンボを受けると普通に全滅します。
特に序盤はこちらも悪魔が乏しいので、チュートリアルで全滅とかザラです。
というか全滅しない人がむしろおかしいレベルでした。
総じて、歯ごたえのある良いシステムだったかなと。
また、本作はシンボルエンカウント性ですが、
フィールドにはモザイクっぽいのが徘徊しており、それにぶつかると戦闘になります。
追いかけてきたりするのも当然いますが、武器で攻撃すると先制攻撃が取れます。
刀でサクサク斬るのは中々気持ちよくてよかったですね。
またシリーズ恒例の特徴として、
悪魔と会話し仲魔にしたり金提供してもらったりすることも出来ます。
個人的にこのシステムこそがこのゲームの醍醐味だと思いました。
まあこのシステムに関しては面白さの部分で説明することにします。
グラフィック
フィールドは、3DSタイトルの中でも中々作りこまれているグラフィックで、
細かく見なければバイオリベレベルで綺麗だと思いました。
とはいってもまあPS2クラスですけどね。
3DS基準で見ればかなり綺麗ですし携帯機でならこれくらいでも十分だと思いますが。
フィールドのおどろおどろしさもよく出ていて良かったと思います。
戦闘は2Dですが、それなりに演出にも力が入っていて普通によいと思いました。
フィールド頑張ってくれたし全然許容レベル。
また各所はアニメーションが入ってました。出来は、まあ普通。
あんまり動きませんでしたがまあメインではは無いしこんなものかな。
1枚絵としては中々良かったですけどね。
音楽
正直そんなに期待はしてなかったのですが、予想外に良い曲が多くて驚かされました。
特に好きなのは東京マップで流れる「東京」。
初めて東京に入るときの展開も最高ながら、暗がりのマップに流れる、
何とも言えない曲調に感嘆を受けました。メガテン4を象徴する曲だと思っています。
その他にも、Battle - b2を始めとした戦闘曲はロック調で
とてもかっこいいですし、Battle - b4のようなちょっと気色の違う、
感情に訴えるようなバトル曲もあって、かなり種類は豊富でした。
快適さ
ロードそのものの時間は短め。フィールドからのマップ移動の際に、
ちょっと時間がかかりますがあまり気にならないレベル。
セーブもいつでも出来ますし時間も短め。操作性もとくに問題に感じませんでした。
メニュー画面の使い勝手もかなり良かったし、UIは良かったですね。
面白さ
オリジナリティの所でも述べましたが、
やはりこのゲーム一番の醍醐味は悪魔との交渉、そこからの悪魔合体でしょう!
悪魔との会話は失敗すると全滅の危機もあり、かなり緊張感があるにも関わらず
選択肢が色々ネタで何回も笑わせてもらいましたw
とにかく、悪魔が理不尽でその身勝手さが良く伝わってきました。
選択肢も同じものを選んでも相手の答えも変わるためm
ぶっちゃけ運もかなり絡んできますね。
序盤でナパイアさんに振られまくったときのあの虚しさ(´・ω・`)
悪魔合体はもうほんとに面白くて、新しいエリアに行くたびに
悪魔に仲魔交渉→合体→また交渉と繰り返していたために
いつの間にか1画面で表せないくらい多くの合体を繰り返してたりしてました。
私のお勧めはバジリスク、ウロボロス辺り。
ビジュアルの中々良くて使いやすくて使ってましたー。
レベル30くらいからはマカーブルさん経由でベノンザッパーがかなりいいですね。
あの技、トラウマ技でもあるんですがこっちが使うとほんとに使い勝手良いですよね。
他、ストーリーも中々にしっかりしていましたね
全体的に暗い雰囲気で悪魔に人間が食われたり
結構残虐なシーンも多かったんですが
この手のゲームを投げやすい私が続けられたのはやはり根本のストーリーが
しっかりしていたからだと思ってます。
その他
このゲームはトラウマになることが極めて多かったりします
デュラハンのベノンザッパーとか、ミノタウルスのラプリュス連激とか
王母親衛隊の開幕ティタノマキアとか全滅スポット多すぎ!
ここまで難しいゲームをやったの久々だったので、
かなりいい刺激になりました。
総合評価
こんな感じでしょうか。
過去作のファンの中ではちょっと微妙扱いされている本作ですが、
ぼくとしては凄く丁寧に作っているのが感じられてとても楽しめました。
難しいRPGや、ダークファンタジー的な内容を好む人におススメです!