さて今回レビューするのは「ポケモン超不思議のダンジョン」。
この作品は2015年9月17日に任天堂から発売されたダンジョン系RPGです。
「ポケモン不思議のダンジョン」シリーズとしては5作目に当たり、前作「マクナゲートと∞大迷宮」から約3年ぶりの新作となります。
クリアまでは18時間47分。クリアまでは短めなイメージでした。クリア後もいろいろあるみたいですが結局ほぼやれてません。
ゲームの特徴
基本的には「不思議のダンジョン」をベースに作られているロークライグ系のRPGです。
今作で推されている点というとやはり全ポケモンが登場するという点でしょうか。
その点もそうなのですが、公式の宣伝が全体的に気合が入っているということが伝わって来るものであり、前作マクナゲートの不評を払拭したいという意図があるのかなーとも思ったり。
ぼくは前作未プレイなのでなんとも言えないんですけどね。
評価点
全ポケモンの登場にも関わらず非常によくできたグラフィック
まず本作プレイ時に目に付いたのが3Dグラフィックの質の良さ。
全ポケモン登場ということで、どのようなクオリティになっているのかなと思ったのですが、3DS後期タイトルということもあって、本家ポケモンにも劣らない中々のクオリティでした。
前作マクナゲートのPV見た感じあれよりも更に進化していますね。3Dグラフィックとしても申し分ない出来でした。
またグラフィックもそうなんですが、ところところで入ってくる演出のPVや進化シーンの演出。
これらも全て20種類全ての主人公に対応しているので、非常に頑張っているなぁと。
中盤での初の進化シーンは必見ですよ。展開と合わさってとてもかっこいい演出でした。
力の入っている演出
次に良いなと思ったのがここ。
最近、そこまでシーンごとの演出に凝ったゲームに合わなかったんですが、このゲームはムービーのカメラワークや演出がとても良かったです。
まず、最初にいいなと思ったのが最初のパートナーとの丘での約束シーン。
曲と演出が一体化していてなんかいいなぁとすごい感じたんですよね。
中盤以降は大きく話も動きだし盛り上がる展開なんですが、セリフ回しやカメラワーク演出が抜群に良くて感動してしまいました。
難しすぎず簡単すぎずのいいバランス
個人的な話ですが、今回、ぼくはポケダンどころか不思議のダンジョンシリーズ自体初だったので、
果たしてちゃんとクリアできるかなぁと心配だったのですが、このゲーム自体のバランスは良かったと感じました。
例えばですが、このゲームは強い雑魚はとことん強く、一撃で壊滅状態になることもあるのですが、その代わりこちらも強力なアイテムをたくさん拾うことができ、いざとなったら逃げ続けて階段を目指すというやり方も出来るのですよ。
仮に死んでもふっかつの種があれば生き返りますし、最悪きゅうじょシステムで復活させることもできる。ここら辺の要素を駆使すれば、あまり労することなく進めることが出来るようになっています。
ボス戦はなんだかんだで序盤が少しキツイ程度で中盤は自動で戦ってくれる仲間も強いですし、一回も全滅しなかったですね。
多分弱いであろうツタージャを選んでもこれなので、難易度はやっぱり高くないと思います。ラスボスも別に強くなかったし。
また良いと思ったのが終盤店が全然ないのですが、救助の島からふっかつの種を仕入れることができるという点。
しっかり詰まないように工夫しているなぁと感心しました。
広がっている感じがあるつながりオーブ
今作ではポケモンの依頼を受けそれを達成することによって、どんどんと仲間にできるポケモンが増えていくのですが、このシステムも個人的に良かったです。
まず何が良かったかってこのつながりオーブ、どこかで見た形をしていませんか?
そう、ゼノブレイド及びゼノブレイドクロスのキズナリングにそっくりなんですよ。
このシステム。どんどん仲間が広がっている感じがしてとても好きなんですよね。
ポケモンとポケモン同士の絆が感じられて良かったです。が…→悪い点に続く
完成度が高い名ストー リー
ポケダンは毎作ストーリーが良いと聞いていたので非常に期待していたのですが、今作もストーリーは本当に面白かったです!
序盤の学校生活パートも、話のペースはゆっくりながら、なんだかほっこりする感じで好きだったのですが、
後半の探検隊パートと合わせると話の起伏や伏線、そしてパートナーの成長と、かなり練られているなと感じました。
特に前半の章末に入る伏線の映像がよかったですね。主人公に日常の生活を送っている間に起こる世界の異変と、先がワクワクするような感じで良かったです。
そしてキャラクターもすごく良かったですね!
コノハナ、デンリュウ、クチート、ニャスパー、エンテイ。好きになったポケモンを挙げればキリがありません。
ラスボス関連の考えさせられるストーリーもわかりやすいながらも深く、とても楽しめました。
が…→悪い点に続く
名曲ばかりの素晴らしいBGM
ポケダンは毎作曲の評価が良いので今作も期待していたのですが、フィールド、イベント、戦闘曲、すべてにおいて非常に高水準でまとまっていましたね。
イベントにもぴったり曲があっているのがまたさすがというか、ここまで名曲しかないゲームってのも1年に数作しかないと感じているので貴重ですよ。
その中でもやっぱり一番好きな曲はラスボス第2形態戦ですかねー。ネタバレになるので曲名は出しませんが、もうあの展開からのイントロで泣きそうになりましたよw
ED後にとある曲のアレンジだと気づき、その意味を知るとまた泣けるという素晴らしい曲でした。
イベント曲だとやっぱり「パートナーのテーマ」ですかね。丘の上のイベントが非常に印象深いこの曲。
凄い終盤でアレンジされそうな切ないメロディだなぁと思ったら本当にされてました。この曲もストーリーをクリアするとまた印象の変わるがいいですよね。
問題点
やや問題のあるつながりオーブ
先程は評価したつながりオーブ。確かに着眼点はよかったもののいくつか問題点がありました。
まず高レベルポケモンは一回ダンジョンに連れて行くとシャッターが降りてしまい、しばらく連れて行けなくなってしまうんですよね。
ヌルゲーにしすぎないような配慮だとは思いますが、なんだか白けてしまったなぁというのが正直な所。もっとシステムを工夫して欲しかったかなと。
未回収のストーリーの伏線がある
ストーリー自体非常に良かったので満足はしていますが、デンリュウの過去関連等やや語られなかった伏線があるのが気になりました。
また後半のストーリーは急ぎ足だった感じから見ても、いくつかエピソードを切って短くしたのでは…?と感じる点も。
1
8時間ほどでクリアできたのでもう少し長くても良かったのになと。
なまじよかっただけに少し気になってしまいましたね
まとめ
こんなところでしょうか。
ダンジョンシリーズ自体の初プレイ作品だったのですが、めちゃくちゃ楽しめました
初プレイだから楽しめたという点もありそうですが、買って本当によかったと思います。食わず嫌いはするもんじゃないですね!
一方残された伏線等はどうするんでしょうかね。時・闇の時みたいに3本目を出すのでしょうか?
今作本当に楽しめたので僕は3本目出ても発売日に買うだろうなぁ
まあなんにせよ「超」の名にふさわしい気合の入った一作でした。