日曜日ですが心が晴れやかです。プレッシャーで胃が痛くなったり気管支が圧迫されることもない。。。最高だ。
というわけで、今回は「ライフイズストレンジ2」の感想を書いていこうと思います。
プレイ時間は12時間ちょっと。前作とボリュームは大差ないですかね。
基本的には体験重視でゲーム的には短い内容です。ただ、前作に比べて分岐する範囲が広く、選択肢も豊富な印象なのでやりこめばもっとやりこめるかもしれません。
ちなみに「2」とついていることからシリーズ間での繋がりが気になるところだと思いますが、前作から地続きで3年後の設定となっています。
終盤、前作をやっていないと分からないキャラクターが少しだけ出てきますが、知らなければ知らないで終わる話なので、別に前作プレイしてなくてもできる気はします。
- 前作とはまた違ったアプローチで描く物語
- 一つの選択が及ぼす影響力を感じられるゲーム性
- ラフな感じのキャラクター
- 全体的なつくり込みがパワーアップ
- たどり着いたエンディングについて
- 相変わらずのモッサリ感と短めのボリューム
- まとめ
前作とはまた違ったアプローチで描く物語
前作、「ライフイズストレンジ」は時を巻き戻す能力を得た女子学生の物語でしたが、今作は時を戻す能力とはまた別の、ある力を得てしまった兄弟の物語として描かれています。
友情がメインだった前作に対して今作が描いているのは兄弟愛。
一つの町が舞台だったのに対して、いろいろな街を渡り歩いていく。
一度選んだ選択はその後に容赦なく影響を与え、二度と巻き戻すことはできない。
全体的にあえて前作のアンチテーゼになるような作品を作っているような印象でした。
そのため、前作の雰囲気の物語を期待すると、ちょっと違うなという感想を抱くかもしれません。
また、全体的な話はかなり暗くて重いです。
前作も不気味な感じの暗さがあるゲームでしたが、今作はより直接的につらいシーンがいっぱい出てきます。
なんでこんな目に合わなきゃいけないんだって感じで、とにかくマイナスな感情を揺さぶられるゲームだったので、そこは人を選ぶかな。
一つの選択が及ぼす影響力を感じられるゲーム性
選んだ選択肢がその後のイベントにも影響を与えるというのは、前作でもあったシステムですが、今作はそのシステムをさらに拡張しています。
というのも、今作の主人公である兄のショーンの行動一つ一つによって弟であるダニエルに、更にはストーリーの流れに強く影響を与えてしまうんですよ。
例えば、物語序盤では路駐車の中に、ダニエルの好きなチョコレートが置いてあるんですが、これを取る、という選択肢が何気なくかるーい感じで出てくるんですよね。
自分は「いやいや、泥棒はまずいでしょ。。。」と思って、取りませんでしたが、この行動一つがフラグの判定になっているようでした。
このように物語中、いろいろなフラグや選択肢を選ぶことになりますが、今回は時を戻すことができないのでほんとに悩みました!(一応、別データを作ることはできるんですが。)
でも、その分最終的にたどり着いた道のりが、自分の選んだ道だと感じることができたのでよいシステムだったと思います。
また、子供のダニエルをどう育てていくか、という育成的な楽しさもありました。
ラフな感じのキャラクター
全体的にリアルと虚構の間のようなキャラクター像も健在でした。
個人的に主人公のショーンは前作に引き続き共感できた主人公だったかな。
16歳にしては達観しすぎていたり、大人びている点も目立つけれど、しっかり年相応なところも残っていたりしていて。
そして今作のキーキャラクターのダニエル。
当初は年齢相応の子供という感じなんですが、旅の選択肢によっては、しっかりとした人間に成長します。
本編を通して子供が成長していく様が描かれていくので、最後まで同行を追うと感動するところがありますね。
その他のキャラクターも全体的にラフな感じで、アメリカっぽいなぁという感じでした。
良くも悪くも洋ゲーって感じのは相変わらずです。
全体的なつくり込みがパワーアップ
全体的にゲーム内容は前作よりパワーアップしていました。
具体的にあげると、
・探索できるフィールドが広い
・干渉できるオブジェクトが多い
・オブジェクト一つ一つのつくり込みが深い ...etc。
と、こんな感じ。
特に前述したフラグ判定はオブジェクトに干渉することで発生することも多いので、前作よりもいろいろ触ったり見たりしたくなる、ゲーム性になっていて探索的な意味でも楽しかったです。
より世界観に浸ることができました。
また、ゲーム設定的には一度選んだ選択肢はかえられませんが、実際にはメニュー画面でチャプターごとに場面が設定されており、別のセーブデータを使って選択肢を選びなおすことができます。
本編のテーマとは外れていますが、ゲーム的な便利さがあって良かったかな。
たどり着いたエンディングについて
今作はエンディングが分岐性になっています。しかも前作と異なり、それまで選んできた選択肢が直接かかわってくる内容になっていて、分岐数も大幅に増えています。
というわけでぼくがたどり着いたエンディングについて。
ここからはネタバレになってしまうので、隠します。
ネタバレ(クリック)
たどり着いたのは、ショーンが警察を振り切ってメキシコに行くけれど、ダニエルは自分だけ車から降りるという選択をした結末。(and写真にキャシディ)。
最後の選択肢、どちらが正解かはもう分からないという感じでしたが、個人的に物語を追っていてショーンに牢獄生活をしてほしくなかったし、ずっと迷いながらも探し続けた自分で道に進んでいってほしいという思いもあって、間違っている気もしながらあっちを試しにえらんでしまいました。
結果的に、二人は離れ離れになってしまったけれど、ダニエルはそれなりに普通に成長できているみたいだし。ショーンから送られてきた手紙にはキャシディと笑顔の写真があったし。ダニエルは常時監視されているみたいですし、正解かというといまいちですが、まあこの物語の終わりの一つの形かな。
選択肢でたどり着けたもう一つの終わり方もそうですが、正解なんてないんですよね。
色々エンディングがあるみたいで一通り調べてみたけれど、ショーンが死ぬエンド以外はどれも、前作に比べるとだいぶ平和な終わり方だったかなと。
ハッピーエンドではないですが、前作のどちらを選ぶも地獄に比べればだいぶマイルドでした。
相変わらずのモッサリ感と短めのボリューム
気になる点はあんまり前作と変わらずです。
全体的に動作がもっさりしているし、イベントシーンとかもスキップできず。
あと、本編自体はあんまり長くないので、ガッツリプレイするとすぐ終わっちゃうかも。
まあ個人的に上記の点は今作の味を邪魔しているわけではないので、さほど気になりませんでしたが、暗くてビターな雰囲気も併せてややコアなゲームという印象は否めません。
なかなか国内だと広がりにくいタイプのゲームでしょうね。
まとめ
と、こんな感じでした。
良くも悪くも前作とは別物なので、賛否は別れそうですが、個人的には全体的な話の流れは前作よりも印象に残ったし、好みでした。
全体的にロケーションが多くてゲーム体験としても前作より面白かったかな。
高く評価された前作の流れから、敢えて今作のような味付けをしたという、製作陣の試みも新鮮で良いなと。
選択に正解なんてなくて、人生なんてそんなもん。
「ライフイズストレンジシリーズ」としての基盤はしっかり受け継がれている印象で、このシリーズ、まだまだ続きを作ってほしいなと感じました。