さて、今回は、「スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド」の感想記事を。
1週間くらいで大体遊べつくせたので、自分にしてはかなり早い段階で感想記事を書けました!
今作は2つのジャンルの違う作品が収録されているので、それぞれに分けて感想を書いていきたいと思います。
コンパクトかつ完成度の高い「3Dワールド」
まず「スーパーマリオ3Dワールド」から。本作は2013年11月にWiiUで発売されたタイトルの移植となります。
自分も当時WiiU版をプレイしたので、今回プレイするのは2度目。
ただ、当時結構色々なゲームを同時並行していたタイミングで、あまりブログでも扱ってなかったんですよね。
(2013年の年末は凄い豊作だった印象です!)
今回はせっかくなので表面を全要素コンプするとこまでプレイしてみました。
(裏はむずいんでギブ!)
コンパクトにまとまっているステージ制のゲーム
まず、今作のジャンルなんですが3DSで発売された「スーパーマリオ3Dランド」の流れを汲んだ、3Dマリオ+ステージ制というゲームになっています。
現状ステージ型の3Dマリオは上記2作のみですね。
システムそのものは3Dランドと大きく変化はありませんが、ステージ自体はゲームハードに合わせて大幅に拡張され、全体的なボリュームももかなりパワーアップ。
ミニゲームとして「キノピオ隊長」を収録。マルチプレイにも対応、とそんな作品でした。
サクサク楽しめる作り込まれたステージの数々
そんな今作の最大の魅力は、濃厚でバラエティ豊かなステージを体験できるのにも関わらずに、ステージ制のサクサク感を失っていない所にあります。
とにかくステージは種類豊かで通常形式から強制スクロール、箱庭を模した形式からプレッシーに乗って川下りなど、いい意味でパターン化しておらず飽きがこないんですよね。
その上で1ステージが凄いさっくりプレイできるので、テンポよく濃厚な体験を味わえます。
これこそが今作の最大のポイントで、他の箱庭マリオには無いものなのかなあと思ってます。
優等生作品だが無難さは抜けていない
今作、上記のようにステージの出来が良くまとまっていて、作品の完成度は非常に高いのですが、一方で、一皮むけていないというか、無難に収まっている所も感じました。
ここら辺は当時の任天堂の発売タイトルとも似たような問題で、とにかく無難な内容な作品が多い時期だったんですよね。
今作発売の前年に出ていた2Dマリオ辺りが悪い意味でその代表例ですが、今作もそこにやや引っ張られた感はあります。
いやね、今作も工夫をしているのは感じるんですよ。例えば、ラスト面をマグマでなく遊園地にしたり、BGMの雰囲気をオシャレにしてみたり。
でも、どこか無難にまとめよう感が抜けきっていないので、野心や冒険心にかけている所は改めてプレイしても感じました。
2017年発売の「スーパーマリオオデッセイ」は、そこら辺の問題を、全て解決した素晴らしい作品だったので、任天堂もそこら辺はわかっていたんだろうなあと思います。
新作マリオの実験タイトルのような「フューリーワールド」
一方のフューリーワールドですが、こちらは至る所でいわれていますが、新作マリオの実験作のような内容になっていました。
箱庭からオープンワールドレベルの広さに
全体的な内容はステージ型の3Dワールドとは異なる、箱庭型のゲーム性に近いものになっていますが、これまでの箱庭よりもかなりフィールドが広くなっており、
シームレスな世界の中で各ステージを攻略していくような内容になっていました。
いわば、オープンワールドマリオに近い形で、次世代マリオの一つの形を見ることが出来たのは良かったです。
フィールドの密度自体は、オデッセイと比較すると劣る印象は受けましたが、探索するたびにミッション形式でイベントが追加されていく、
移動で通る海を高速で移動できるなど、飽きさせない工夫はしっかりされており、このシステムで本作的に作った新作の仕上がりを期待させる内容でしたね。
派手に飛び回るのが楽しい!
何よりオープンワールドマリオで良いなと思ったのは、マップ間を派手に飛び回れること!
プレッシーに乗って海を回るのも楽しいですし、所々にあるジャンプバネを使って空中を飛びまわったり、プロペラボックスで空中浮遊したり、これまで作品にあった要素がより活きているようなそんな印象を受けました。
もちろん、オープンワールドになることによって、テンポがやや悪くなったり、ロードが長くなるなどのマイナスポイントも確かに存在するのですが、それ以上に新しい可能性を感じられたので、そこは非常に良かった。
フューリークッパはマイナス面も
そんな本作ですが、定期的に登場してくるイベント型ボス「フューリークッパ」に関しては、ちょっとマイナス面が目立ったかな?という印象です。
確かにオープンワールドの中にイベントを入れたい、シームレスでイベントを体感してほしいという想いは伝わったんですが、ちょっとゲームとしてめんどくさいのが先行してしまっているかなと。
収集アイテムである「キャットシャイン」を、フューリークッパのファイアーを当てないと取れない位置にある、という仕様は正直待ち時間を発生させてしまっているのでいまいちな作りですし、
何よりクッパの攻撃を無理に避けるメリットが薄いので、安置場所に隠れるのが最適になってしまっているんですよね。
そうなってくるとただ鬱陶しいだけに感じてしまうので、もう少し逃げ回った際のメリットを明確にしてほしかったかな?
シームレスイベントの一つとしては悪くはないんですけどね。ちょっと仕様があまり快適でないとは思ってしまいました。
あまりボリュームは無い
あと、あんまりボリュームはありません。
ぼくは3Dワールドの表面コンプリート+フューリーワールドの、キャットシャインコンプで10時間ちょっとだったので、こっちはコンプリートまで大体5時間くらいという感じでしょうか。
(3Dワールドには裏モードがありますが、こちらは特になさげ。)
あくまで、3Dワールドに添えた次回作の実験タイトルという内容なので、そこまで本格的な規模を期待すると肩透かしを食らうかなと、
まとめ
という感じでした。
基本的に最近は既プレイ済みのタイトルは、あんまり購入しないようにしていたんですが今作は特別だったなあ。(WiiU移植タイトルを買ったのはドンキーコングトロピカルフリーズ、以来かな?)
7年経っていたというのもあって、いい感じに仕掛けの内容を忘れていたので新作のような感じで楽しめましたよ。
フューリーワールドに関しても、コンパクトながら、次世代のつくりが垣間見えて、今後発表されるであろう新作3Dマリオが楽しみになりましたし、いい作品だったと思います。
宣伝などではマルチプレイの要素が押されてはいますが、個人的にはそれが無くても全然楽しめる作品だと思うので、興味がある人はプレイしてみてください!