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【レビュー】ソフィーのアトリエ2 オリジナルサウンドトラック【感想】往年のファンに向けた、王道アトリエサウンド!

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どうも、今回は「ソフィーのアトリエ2」のサウンドトラックの感想に関して、色々と書いてみました。

↓ゲームの方の感想記事はこちら

これぞアトリエともいうべき、懐かしい雰囲気のサウンド

ゲームの感想記事の方でも語ったことなんですが、本作のサウンド、全体的に懐かしいなという印象を受けました。

というのもですね、本作の曲の大半は柳川氏と阿知波氏によって作られているからなんですよ。

両氏と言えば、アーランド以降のアトリエでは定番のように、毎作の楽曲を提供されていたんですが、最新のライザシリーズでは、阿知波氏は実質的に外れていて、柳川氏もフィールドやイベントのみで、戦闘曲なんかは制作されていなかったんですよね。

なので、久しぶりに両氏の曲を存分に聞けて嬉しかったです。

曲数は全部で68曲。さすがに黄昏や他不思議ほどのボリュームではなかったですが、ライザ2作よりは微妙に多いくらいなのかな?


ただし、本作は戦闘曲の種類がかなり多かったです。

通常戦闘だけでも4つ用意されていますし、そこら辺の作りはシャリーとか、リディースールを思い出してちょっと懐かしくなれたので良かったですね。

では、その中から気に入った曲を一挙にピックアップします!

今回はですね、トピックがYoutubeに上がっていたので、その動画を引用してきました。ネタバレにはご注意ください!

ディスク1

Syndetos

オープニング曲。この曲はですね、本作で唯一の矢野曲なんですが、実に矢野氏らしい変調が印象的です。

サビの部分のテンポがコロコロ変わるのに合わせて、オープニングの映像も変化する作りになっているので、面白いなって。

余談ですが、本作のオープニング、シリーズの中でもだいぶネタバレ要素強くて、改めて見返すと、ストーリー展開大体ばらしてて笑っちゃいましたw

夢の雫

タイトル画面。神秘的で心落ち着くような感じなんだけど、一方で少し物寂しい曲調なのが印象的です。


一番最後のタイトル画面を見る限り、おそらくあの人の曲なんでしょうね。

後、本作はここ最近のアトリエに倣ってタイトル画面がストーリー進行によって変わるのもあり、ついつい見に行ってしまったので、中々この曲を聞く機会も多かった。

どこかの隙間で

街、ロイテール(昼)BGM。


活気にあふれる街に雰囲気、どことなく夢の世界を思わせるふわっとした音使いが見事に街を表現しきっています。


本作、システムが便利な分、さほど街を歩きまわる機会は多くないんですが、それでもたまについつい街に出たくなってしまうような、素敵な魅力を生み出してくれていた素晴らしい曲でした。

空に映る水面

波花堤跡のフィールドBGM。


どこまでも透き通るような、美しくも心落ち着く曲調。

この曲はですね、サントラ視聴動画の時から聞けたので、注目していたんですが、フィールドの情景とめちゃめちゃマッチしていました!

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このマップ、水を基盤とした美しい景観が最高なんだよなあ。初の天候操作マップというのもあって、結構長時間探索したので、曲もかなり耳に残りましたね。

繊翳

通常戦闘曲その1。10時間も満たない辺りで切り替わってしまった記憶。


この曲はなんていうか、序盤の曲も勿論あるんですが、前作からちょっと成長した落ち着き、気品のような雰囲気を感じさせる仕上がりで、本作の立ち位置によく合っているなという印象でした。


特にイントロの感じが余裕感あって好きです。聞けば聞くほど味が出るタイプの曲だと思うだけに、もう少し長い期間聞きたかったところですが。

春告鳥

強敵戦。曲名もそうですが、さながら柳川版雲雀東風のような感じの雰囲気。


ただし雲雀東風は通常戦だったのに対して、こちらは強敵戦なのもあり、アップテンポに曲調が入れ乱れるのも特徴的ですね。強敵戦は全体的に忙しないバトルになるので、よくマッチしていました。

 

特にブレイクしてから一気に、転調まで上がるサビが最高にかっこよくて。ちょうどサビの辺りでオーラが破壊できると、バッチリハマってくれるんですよ。


この曲聞きたさに、強敵はほとんど倒してしまったくらいにハマってしまった曲。

ディスク2

山春黄

たぶん、ピリカのテーマ。

この曲は、ピリカの設定の関係なのかどことなく、コルちゃんのテーマ「山茶花」を思い出すようなイメージが浮かびました。


メロディにがそんなに似ているわけではないんですけどね。

ピリカはサブキャラの割にかなりキャラが立っていたので、この曲も一緒に耳に残った感じかな。ディーボルトとのイベント好き。

菌糸に沈む

薄明潤林のフィールドBGM。たぶんこっちが雨時の方で、一曲後ろの「~眠る」の方が雪時のBGMかな。


そう、本作天候によってBGMが切り替わるっぽいんですよね。細かい。

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この曲は、めちゃめちゃ幻想的な雰囲気に一気に惹き込まれるような雰囲気がたまらなかった!

キノコで覆われたフィールドなんですが、色合いが良いのか、フィールドも凄い煌びやかなんですよね。反響するかのような音の旋律も、水音の響くマップともよくマッチしていました。

雪は手のひらで溶けて

雪煙回廊のフィールドBGM。これはコーラスがめちゃめちゃ良い!

凄い壮大で神秘的な雰囲気に一気に惹き込まれた記憶があります。この曲と白い景観がね、見事に一体化していてたまらなかった。

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後、ここはダンジョン自体も面白かったですね!

天候切り替えの水位調整を存分に活かしたマップで、かなり色々な試行錯誤をしつつ、全てのマップを周り切った記憶があります。

Sail on Sunlight

通常戦闘曲その2。これも流れる期間はあんまり長くなかった記憶。

 

この曲はですね、曲調が新鮮に感じました!というのも、阿知波氏作曲なんですが、氏が作るいつのも曲とちょっと雰囲気が違うんですよ。


それこそ、どちらかというと柳川氏が作りそうな曲調なので、最初は作曲担当をみて「ん?」ってなりました。

 

聞いていて心地よいメロディが素晴らしく、通常戦では一番耳に残ったかも。


通常戦4つ目の「Ride on Moonlight」よりも後半感のある曲調なので、役割は逆でもよかったかもしれないですね。

蒼穹を穿つ

ズメイ戦。ラスボスと並ぶ専用曲持ちと優遇されているボス枠。

この曲は華やかな曲が多め本作の中で、一風変わった重圧感のある渋い曲調が特徴的。真剣勝負のような雰囲気を感じます。


これはおそらくズメイだけでなく、ディーボルトの心情描写も含めての、一戦という感じなんでしょうね。ディーボルトの設定、よく出来ていたので印象に残ってます。

 

全体的に他の曲と比較しても異質な雰囲気な一曲ですが、やはりというべきか作曲者は阿部隆大氏でした。

阿部氏と言えば、ソフィーの戦下の一撃、シャリーの渇きの輪郭など、過去作でも名バトル曲を手掛けられていますが、フィリス以降は新規の戦闘曲はほとんど作られていなかったんですよね。


そんな氏の久しぶりの一曲で、気合を感じました。やっぱりアトリエには、この人の作るバトル曲も欠かせないなあ!

ディスク3

瞼の向こうの遠雷

轟雷宮のフィールドBGM。何となくピアノの使い方はアーシャの「誘いの花 ~ 秋」を思い出します。

この曲もですね、事前のサントラ視聴動画に収録されていたので、発売前から注目していた曲だったんですが、実際に辿り着いて聞いたときの衝撃は凄かったです。

というのも、フィールドの荘厳な雰囲気に抜群にあった、めちゃめちゃ壮大なサビが凄まじいんですよ!


特に、コーラスとの相乗効果が凄い。思わず高揚感を覚えるような、たぎらせるフレーズがたまりません。圧巻過ぎて、初見時はいよいよラスダンかな?って思ってしまいました。

 

コーラスは恒例の霜月はるかさんだと思われますが、本作はとにかくこのコーラスの使い方が抜群でした。


それにしてもこのダンジョン、設定的には大して語られないのが、余計に曲のインパクトだけを残していましたw

砂の嗤う先へ

久遠の幻砂のフィールド曲。多分晴れ時。


いかにも砂漠っぽい、アラビアンな曲ですが、意外とあんまりアトリエにはないタイプの曲なような?


特に、不思議シリーズは砂漠フィールド自体が無かった気がします。(荒野とかはあったけどね。)


内容の割に来るのが終盤という事もあり、妙な存在感を感じたフィールドでした。

夢を掬いに

ラストダンジョン曲。地味に不思議シリーズで柳川氏のラストダンジョンは初めてですかね。(フィリスはラスダンの定義が微妙なので何度も言えないですが。)

 

この曲はストーリーとの相乗効果がとても良かったです。


聞いていて、絶対に助けてやるぞ!っていう気分にもなれるし、一方でもう終わってしまうんだなという、物語の終わりも感じる、勇壮で切ないフレーズが最高でした。


作品に愛着が持てた分、この作品ももう終わりかあと、つい感傷に浸ってしまって、プレイしてて泣きそうになってしまった。

曲名は夢の果てを引き寄せる=夢の終わりという意味と、夢の神を救うという両方にかかっているんだと思いますが、いい曲名ですよね。

Destructive Disruption

大ボス戦。ズメイとラスボス以外の全ボス戦って感じでしたね。


この曲は、とにもかくにも阿知波節といわんばかりの、ゴリゴリのギターが最高に気持ちよい!

過去の阿知波曲で聞いたようなフレーズが満載で、アトリエって言えばこれだ!って気持ちになれました。


本作のボス戦は結構長期戦になりがちという仕様もあって、かなり長く聞いたので耳にも残りましたね。

 

でも、以前のアトリエでは定番だったこの曲調、思えばしばらく聞けていなかったので、少し懐かしい気持ちになりましたよ。新作でも阿知波バトル曲、聞きたいんだけどなあ。

Aria

ラスボス第二形態戦。阿知波氏の作るラスボス戦にしては、シンフォニック感強めな印象です。

でも、本作のラスト戦の雰囲気にはこういう感じの方が合ってますね。中々長期戦になるので、ずっと聞いているうちに良さが分かるような曲。

 

それにしても、今回のラスボスはまあまあ強かったです。


正直レベルは轟雷宮辺りでカンストしてしまったし、装備もアイテムも最強レベルまで揃えていたので、負ける感じは無かったんですが、まあまあ長期戦になったので、ここ最近のガストゲーのラスボスだと強かった方のような。

Planisphere

エンディング曲。

この曲はエンディングまでの展開との相乗効果が最高!


本作のラスト、他の不思議シリーズにはない、寂しさのある終わり方で、シリーズ自体がおそらく最後なのもあり、凄い切ない気持ちになったんですが、それを吹き飛ばすような、爽やかで前向きな曲調が凄い効いてました。


本作のラストシーンはこの曲によって完成しているといっても過言ではありません。それくらい、エンディングを見終わった後の気持ちは最高でした。

まとめ

以上、サントラ感想でした。

いやー、今回のサウンドは満足度高かったです!

戦闘曲の種類も9曲と多かったし、フィールド曲のクオリティは過去最高レベルで凄かったし、シリーズでも上位にくる印象です。

 

黄昏や不思議のサウンドにハマった者としては、これぞアトリエサウンドだよねっていう安心感を覚えられました。


やっぱり柳川、阿知波両氏はこのシリーズには欠かせないですね。


アーランド以降、ライザ以前のサウンドが好きな方であれば、耳になじむであろうと思うので、是非聞いてみて下さい!