更新する(更新するとは言っていない)ということになりそうだったのでこの記事上げます。ちなみに1か月前に書き終わってたので、ただの挙げ忘れです。
さて今回レビューするのは「ソードアートオンライン ロストソング」のPSV版。
このゲームは2015年3月27日に発売されたバンナムのRPGです。開発はマクロスシリーズで有名なアートディンク。
ゲームの特徴
ジャンルは前作までと変わってアクションRPGです。
また今作はオープンワールドを採用していて、その中にあるダンジョンを探索してストーリーを進めていくシステムになっています。
プレイ時間は正確な時間が出ないので不明なんですが、4日でクリアできたのでおそらく15~16時間程度だと思われます。
評価点
空を飛ぶというシステムをよく活かせているゲーム性
今作はオープンワールドの中で自由に空を飛ぶことができます。これが最後までほんとに楽しかった!
あのフワッとして感覚で飛ぶのは気持ちよすぎますね。
またその空を飛ぶシステムは戦闘部分でも生かされており、大ボス戦は基本空中戦メインになっています。
慣れるまでに時間はかかる物の、慣れてくると一気に相手に突っ込んで、攻撃したり攻撃をうまくよけたりできるようになって中々面白かったです。
フィールド移動、戦闘部分どちらにも組み込めている飛行システムは個人的に非常に好みの仕上がりでした。ここに期待して買ったのですが予想以上によく出来ていましたね。
アートディングは、以前から別のゲームでも空を飛べるシステムを開発していましたしそこの経験が生きた感じでしょうか。
魅力的な新キャラクター
個人的な話ですが、SAOというコンテンツはそこまで好きでは無かったりします。
一応アニメは2期まで全部見てきましたが、あまりはまらなかったんですよね。
その理由の1つにキャラがあまり好きじゃないってのがあったんですが、今作の新キャラクター3人は全員中々いいキャラクターをしていたなぁと感じました。
特に気に入ったのが新キャラクターのレイン。
この子最初はずっとキリト君をストーキングしてくるので、どんな立ち位置なのかなぁとかいろいろ想像していたんですがクリアまで行って思ったのは妹思いのいい子だなぁと。
もともとスタータスが高くてずっとパーティーに入れていたのもあって中々愛着が湧いてしまいました。デザインもいいよね。
やり込み要素が豊富
今作はクリアまでは結構短いものの、協力プレイ要素が充実しておりやり込み要素はかなり豊富だと思われます。
マルチプレイのクエストや装備集め、ストーリーでは行かなかった洞窟の探索などなど。
また今後のアップデータでもいろいろ追加されるようで、長く遊ぼうと思えば遊べそうですね。やり込む方には中々いいんじゃないでしょうか。
全編フルボイス仕様
本作、本編だけでなくキャラクターイベントもフルボイスだったりします。
結構な量なんじゃないかなぁという感じのボリュームで、さすがにキャラゲーだけあってここらへんには力を入れているなと感じました。
使用できるキャラクターが多い
今作は使用できるキャラクターが非常に多く、クリア後に解禁されるキャラクターも含めるとなんと19人使用することができます。
一応一人一人使える武器も違うのである程度差別化は出来ていると思われます。またこれに関してもアップデータで追加されるようですし、中々豪華ですね。
問題点
生かしきれていないオープンワールド
オープンワールドを作ったことは純粋に素晴らしいと思うんですよ。ただこのゲームは明らかにオープンワールドか生かしきれていないですね。
何がダメかってせっかくこんなにフィールドが広大なのに、ストーリー中で基本的にフィールド内でやることは、「ダンジョンの中にいって仕掛けを起動すること」だけなんですよね。
肝心のフィールドでやることはクエストのザコ敵を倒すことと、目的地までに落ちているアイテムを拾う事程度。
もともとフィールドは雑魚が無限に湧くというのもあって、あまり探索していて面白いものでもありませんでした。
1面からフィールドの出来が淡白で気になってはいましたが、やはりこうなってしまったかというのが正直な感想ですね。
オープンワールドにしたことは評価したい、非常に評価したいんですがもう少しゲーム性とマッチさせて欲しかったところです。
微妙な戦闘
戦闘システム自体もまあまあ微妙でした。決して駄作だとは言いませんが、アクションRPGとしての出来は2流と言わざるを得ません。
特にですね、戦闘の爽快感がすごく微妙なんですよ。
スキルが揃ってきてスターバーストストリームが使えるようになると、多少爽快感が感じられるんですが、そこまではスキルも地味だし殴るだけでも地味だしと、大分無機質な戦闘だなぁと感じてしまいました。
またガードの当たり判定も結構おおざっぱだったりハメ殺しに近いものもあったりと、微妙に「うーん…」と呻きたくなる要素があったのも気になりました。
強いというより硬いボス
戦闘の延長戦ですが一部のボス戦があまり面白いと思えませんでした。何がだめかってボスが硬すぎるんですよね。
特にそれが顕著だったのが2面のボス。このボスは周りについている結晶の部分を攻撃すると、ダメージが入りやすいって敵なんですが、空中戦が中々癖がある操作性なのも相まって非常にめんどくさいボスでした。
というか硬すぎると思いましたね。この時点だとろくなスキルも手に入ってないので、武器をその時点での最強のにしても20分くらいかかりました。
ちなみにこれとは逆に1対1のボス戦はメリハリあって非常に面白かったです。こっちを細かく掘り下げたほうが楽しそう。
いまいちな快適性
ロードがやや長いのも気になりましたが、それ以上にまずく感じたのが、クエストを受ける際報酬を受けてるスペースがないと受けれないという謎仕様。
仕様として不便すぎて、とても困ったのをよく記憶しております。発売時点だとこういう何とも言えない内容が多くて困りました。
総合評価
キャラゲーとしては確かに、非常によくできている部類に入るであろう作品だと思います。
ただあくまで「キャラゲー」で、普通のゲームとして見るとまだまだいろいろ微妙な点も多いのでシリーズとしてアクションRPGとして続けていくならもう少し改善して欲しいポイントは色々ありました。
2流よりではあるがそれでも凡以上良以下といった感じですかね。