炎に煌めくゲームレビュー

主にコンシューマーゲームの感想を取り扱うブログです。

「自分」は楽しめた 「ブレイブリーセカンド」レビュー

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気づいた人いないと思いますが
コメント
アメーバ以外でもできるように開放しました
ここ4年間くらい封印していましたが
そろそろ僕自身もコメントに大して柔軟に対応できるかなと思ったのでね
もちろんゲハ的なコメントは承認しませんけど
それ以外は基本的に承認するので気軽にどうぞー

では前半期に貯まっていたレビュー放出しまーす




今回レビューするのは「ブレイブリーセカンド
このソフトは今年4月に発売されたタイトルで
スクエ二のRPGです
2012年に発売された前作「ブレイブリーデフォルト」の
正当な続編ですね
プレイ時間は45時間
実質クリア自体にかかった時間は42時間で
前作に比べると短くはなった印象です

ゲームの特徴

まずこのゲームはオーソドックスなコマンドRPGです
システム的には前作の完全版「BDFS」のシステムが大体な基準になっており
シンプルなシステムとテンポのよいゲーム性が売りになっていますね

また今作はシナリオ担当と音楽担当が
前作から変わっています
ここら辺は世間での評価に大きく影響を与えていますが
まあこの先で触れていきますかね

評価点

・相変わらずテンポのよいゲーム性



僕はこのブレイブリーシリーズが大好きなんですが
その理由の1つにとにかくゲームとしてのテンポが素晴らしいと言うところにありますね
前作「ブレイブリーデフォルト」は精一杯テンポを良くしようとしていたものの
まだまだ改善できる部分は多く感じられましたが
今作はFSを基盤に作られているだけあってテンポの良さが素晴らしい!

エンカウント調整やオートバトルによって
今時のランダムエンカウントでは突き抜けてプレイしやすい出来となっています
またそれだけに留まらず全体的なロード時間も非常に短く
ダンジョンを入らず通り抜けられたり
移動速度が前作より上がっていたり
前作をプレイしていて感じた「面倒くささ」をほぼ排除できていたように感じました
ここはやっぱり散々言われていた「ループの面倒くささ」をちゃんと考慮して
改善したということでしょうね

こういう単純に前作からの改善点という面ではわかりやすく
個人的には好意が持てました

・雰囲気こそ変わったものの明るく先が気になる良い展開のストーリー



この作品のストーリーの評判はネットだと散々ですが
個人的には前作より好きだったりします
前作が全体的に終わり行く世界の冒険みたいな雰囲気だとしたら
今作はとにかく前向きに先に進むって感じの王道少年漫画みたいな雰囲気
確かに前作の続編として正しいかどうかは微妙ですが
僕自身は明るいストーリーのが好きなので今作のが気に入ったかなと

キャラクター自体にも特に不満はなかったです
キャラだとジャンが一番かっこよかったですね
なんというか正統派ライバルって感じで
葛藤の中で苦しみながら戦っている姿が好きでした

なんだかんだ毎章先が気になる展開で
やめ時も見つからなかったくらいですからね
前作と違って大きなどんでん返しみたいなものはなかったですが
それでもノリが受け入れられる人にとってはそこまで酷評される出来でもないかなと
序章や5章の盛り上がりは中々

前作に繋がる感じの設定などもサブで回収されていたのも良かったですね
疫病関連の話はよくできているなと感じました
神界関連についてもアルタイルやベガのおかげでそれなりに
掘り下げられましたし
これなら続編で全部回収できそう



・前作ほどではないが作風に合っている曲

これも一応評価点に入れます
前作担当のRevoさんに変わって今作はryoさんが担当していますが
はっきりいって
確かに全体的に前作よりは曲のクオリティ落ちていると思います
でもこれはまあRevoさんが凄すぎたのであってそんなに今作の曲も悪くないと思うんですよね
フィールドやダンジョンの曲は普通の感じで
そこまでブレイブリーセカンドに合っているとは感じなかったんですが
イベント曲や戦闘曲は全体的にとても作風にあっていて良いなと感じました



特にプレイして印象が変わったのが
アスタリスク戦兼ボス戦の「試練の戦い」
これ体験版で聞いた時はえらい地味なボス戦だなと思ったんですが
製品版でギターメインになったことによって多少音が増えました
単曲で聞くとちょっとうるさく不協和音にも感じかねないんですが
実際にプレイしながら聞いてみると
帝国アスタリスク所持者の葛藤や苦しみ
その信念を死闘の中で貫き通す意思みたいな雰囲気が実によく出ていて
素晴らしいと思いました

帝国アスタリスク所持者はほとんどが世界に絶望するほどの
悲しみや苦しみを背負って戦っているため
悲愴感のあるこの曲は絶妙にマッチしていました
まあエイミー&パネットーネ二戦目だけは最高に合ってなかったんですがw

後バトルオブディアマンテも好きですね
あの曲は何が良いかというとですね
ディアマンテの最強魔王としての他との異質感が強調されているのがいいんですよ
「歪みなる思念 その名は魔王」とは全然曲調が違うので
明らかにこいつだけ別格みたいなのが感じられて良かったです
こういうところ音響もいい仕事してますね

バトルオブアンネとかバトルオブオブリビオン
あたりも好きですねー



でもまあやっぱり一番好きなのは
ラスボス戦の「バトルオブプロビデンス
この曲
前後半で別曲なんですけどサントラでは一曲にまとめられていたみたいですね
後半は演出シーンの必殺技&メインテーマ&皇帝のテーマみたいなのが
メドレーで流れてきてしっかりここは継承してきたかーと感動したんですが
それ以上に前半の静かに響く無機質な音が素晴らしいと思います
ラスボスの属性が無機というのもあって
得体の知れない者と戦っている感じが出ててよかったです
こういう音使い前作にはなかったですし

ただ曲名に関してはちょっと突っ込みたいです
バトルオブで統一するのはなんだか個性がなくてやめて欲しかった
前作意識するなら
ディアマンテ戦だったら「歪みなる絶望 最強魔王」とか
ラスボス戦だったら「絶望を喰らう邪神」とか
いろいろあったんじゃないですかね?
なんだか通常戦は前作意識しているタイトルなのに
途中から投げた感じがしてなんか嫌でした

3DSの機能を存分に活かしたゲーム性

まずフィールドの3D感が前作からパワーアップしています
これも例によって全く評価されていませんが
各社3D機能をもはやなかったことのように扱っている節がある中
よくやっているなぁと思いました

全体的に見てもすれちがい機能やARムービー
これほどまでにRPGで本体機能を活かしたものも少なく
ちゃんと「3DSRPG」となっているのは好印象です
これも例によって)ry

・面白いメタ演出

このシリーズのメタ演出は前作からありましたが
今作もメタ演出としてはよかったなぁと思いました



前作のエアリーのように特出したどんでん返しはありませんでしたが
2週目データをストーリーに組み込むという5章の展開や
RPGというジャンル自体を裏手に取った
キャラクターに意思を問いかけるというラスボスのセリフ等
そしてセーブデータ削除
仕掛けとして本当に面白なぁと

これやたらと叩かれていますが
メタ演出自体前作のラスボスが既にプレイヤーに話しかけているので
今作で始まったことじゃないんですよね
シリーズとしてこれは続けて欲しいです

問題点

・パロディ演出がくどい

これはもったいないなぁと思いました
そこまでは気にならかったとはいえ
序盤からご丁寧に連発してくるんですよ
別にこれいらなくないですかね?
必要性を感じませんでした

後テキストも全体的にふざけている点が結構あって
「それ別にいらなくない?」って感じる部分があってもったいなかったです
ここはプロデューサーの調子に乗る悪い癖が出ているなぁ

・テントイベント

テントイベント自体には全く文句はないです
ただ問題なのはシリアスな場面に全く合わない内容の
テントイベントを配置してしまうのはいかんでしょと

ここ前作のチャットとかでも
なんかあれだなと思ったところあったんてすが
残念ながら続編でも治ってなかったですね
テストプレイしていておかしいと思わないんだろうか?



こんなところですかね
全体的に見ても
気になったところよりは良い点のが目に付いた感じです
でもいろいろ叩かれそうなところを
序盤で押し出してしまったのはまずかったなぁ

まあレビュー総評として何が言いたいかというと
僕はこのゲームが大好きだということです
ラスボスの演出とか今まででプレイしたゲームで一番好きだし
でも多分これは「僕」だから楽しめたゲームだと思うので
他人には勧めません
買うかどうかは自己判断でどうぞ
まあ値崩れしてる今なら別に問題ないと思いますけどね

総評 93/100

総合評価の基準

90~100 神ゲー
80~90 良ゲー
70~80 凡以上良未満
60~70 凡ゲー
それ以下 糞ゲー 

※このレビューはあくまで主観です