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【レビュー】ネルケと伝説の錬金術師~新たな大地のアトリエ~【感想】発想だけで終わってしまった、人に勧めづらいお祭りゲーム

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夜遅くに完成したんですが、ちょっと時間的にあれですしね。 

さて、では先日クリアした、「ネルケと伝説の錬金術師~新たな大地のアトリエ~」についての評価及び感想をまとめていきたいと思います。

ちなみに、プレイ時間は45時間程度でした。普通にクリア目指すとこのくらいかかる気がしますね。

↓5~6時間遊んだ時点で書いた1st_感想はこちら

シンプルかと思いきや硬派だった街づくりシス

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最初の序盤感想では、今作の街づくりは全体的にシンプルだとぼくは言っていたと思います。が、それは大きな間違いでした。

確かに設計こそシンプルですが、今作は章ごとに期日が設定されていてその期日までに目標を達成しなければいけないのですがそれが非常にシビアでした。 

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例えば、「武器屋で~の金額を売る」という内容があった場合、材料を用意する→土地を用意する→武器屋を立てる(ターン経過)→人員を配置する→売る物を調合する→売るという過程をたどる必要があります。

たった一つの物を売るだけでも準備の過程が非常に長く、先のターンまでいちいち見通していかなければ期日達成は厳しくなります。

序盤こそ難易度は低いのですが中盤以降はかなりシビアな調整になっていて、それだけに非常に考える必要がありました。ある意味こちらのモードはやりがいがあると言えばあったのですが…。

平日ターンのシステムと噛み合っていない休日ターンシステム

前述した通り、街づくりはかなり考えがいのある難易度設計でした。が、そうなってくると休日のシステムとあまり噛み合っていないように感じました。

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今作は平日ターン→休日ターン→平日ターンという感じでゲームが進行するのですが、街づくりのシステムがシビアすぎて、途中から休日ターンよりも早く次のターンを進めたくなってしまうんですよね。

期日を一日でも過ぎればゲームオーバーなので、ぼくの場合焦りが先行して休日ターンが邪魔に思えて仕方なかった。

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ですが、休日ターンには今作の目玉システムである過去作キャラクターとのイベント、採取システムなどがあるのでこれを無視するわけにはいかないんですよね。

これが一番噛み合っていないと感じた点でした。

イベントを目玉にするのならシステムはもっと簡単でいいし、システムを遊んで欲しいのならそっちをメインに遊ばせてほしい

なまじどっちもそこそこ力を入れてしまったせいで、中途半端に噛み合っていないと感じました。

雑に感じる難易度設定

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まあ、そんな微妙な感想を抱えつつも1週目は課題9までプレイしたのですが、この課題で周回せざるを得なくなってしまいました。

この課題9は人口を一定数以上にするという課題なのですが、課題8までの全てのサブ課題をクリアしていないとまず厳しいという、それまでの過程を全否定するかのような鬼難易度なんですよ。

今作のサブ課題という課題とは別の達成期日があるのですが、こちらも結構難易度が高く、特に8章のサブ課題は初見だとかなり厳しい内容になっているんですよね。

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ぼくの場合、9章到達時点で課題の半分も人口が延びてなかったので完全に無理でした。

しかしこれを初見で突破できる人はどれだけいるのかという話ですよね。システムを全て理解していても厳しい気がするのですが…。

全体的に周回前提の作りな印象を受けてあまり良いとは感じませんでした。

アーランド時代だったらいいのかもしれないですが、今の時代これをやるといい評判は出ないと思いますけどねー。

全体的に作りが甘く、底が浅い

他、システム自体の作り込みは甘いし、深みも無かったです。具体的に説明していきます。

終盤、やる事がなくなる街づくり

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前述の通り街づくりは初見でギリギリで楽しむくらいならまあ楽しめるのですが、周回すると今度は非常にぬるくなります。

課題9を終えた以降は赤字にならないよう必要最低限の販売品のみ調合していれいれば良く、街を開拓する必要性がなくなってしまうのでやることがなくなってしまうんですよね。

というか、人員のシステムを間違えているような気がしました。

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調合システムの関係上、物を作るには材料が必要なのですが、その材料は基本的に「派遣」というシステムを使った人員をフィールドに割いて拾ってきてもらう事になります。

終盤まで行っても街づくりよりもこちらの方に割く人数の方が多かったので、販売店は人員が無くて増やせないんですよね。

特定のアイテムを増やせる「栽培」システムは穴が多く、人員を回す必要性をあまり感じませんし、街の中でやる事は赤字にならない程度の必要最低限の販売店とアトリエを人数分立てるだけでした。

なお、お金だけはどんどん増えていきますが、特に使い道はありません。

せいぜいフィールドの散策補助に使うくらいでしょうか。こんな状態で100ターンまでプレイさせられるのでひっじょーに眠くなります。

緩すぎる戦闘システム

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戦闘システムに関しては最初から最後までゆるゆるでした。

アイテムを使う必要も一部を除きあまりないですし、ドライブの仕様さえ理解していれば問題ないのではないでしょうか。

ラスボスも非常に弱く、後ろにリディー+αを置いておけば回復が間に合うレベル。

キャラクター事にスキルの差があり過ぎて好きなキャラクターを使いにくいのも困ったところでした。

謎のボイス無しイベントシーン

ストーリーに関しても良く分からない点がありました。

今作のストーリーは基本重要シーンはフルボイスなのに何故かいくつかのシーンでボイスがないんですよ!

特にネルケと「彼」のシーンについては普通に重要なシーンなのでは?何故ボイスがないのかとても謎でした。これは手抜きだと思います。

キャラクターのイベント自体は次第点

ここまで文句しか言っていませんが、肝心のキャラクターイベントはまあ次第点でした。

特筆素晴らしい出来という訳ではないですが、ポイントは外していないので歴代シリーズをプレイしていた人ならばまあ楽しめるのではないでしょうか。

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ちなみに僕はアーランド~不思議までのイベントは全員分最後まで見ました。

特に良かったのはソフィーとシャリステラかな。

ソフィーのイベントはソフィーがこれからしたいことという、原作でもあまり触れられていない部分に触れられていて、本との出会いの話も含まれてていい感じにまとまっていたと思います。

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ステラの方は単純にいっぱいお茶を飲んでいるステラがほほえましかった。あれだけ水不足に悩んでいただけに、なんかこういいなと。

 

ただまあ、他は特になかったですね。悪くはないんだけど、特別良くもないというか。大体こんな感じだろうという想像の上をいかないので敢えて見る必要性があまりない気がしました。

デザイン◎、音楽〇、バグ◎

キャラクターデザインは素晴らしかったと思います。

NOCO氏が全キャラクター手掛けていますが、元のデザインをしっかりリスペクトし、女キャラクターは可愛く、男キャラクターはかっこよく描かれていると感じました。

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特にエスロジのデザインが素晴らしい。ロジーさんやっぱりイケメンだよなぁ。

音楽に関してはまあまあでした。あんまり曲数がないのですが、新曲自体は悪くなかったと思います。過去作のアレンジも多いので、聞いてて懐かしくなれました。

ただまあ戦闘曲はせめてラスボス戦はオリジナルで用意して欲しかったかな…。撫子という曲自体が悪いわけではないんですが、あの曲何回も採取地で聞くのでラスボス戦としては軽さが半端なかった。

そしてバグがほとんどありませんでした。ガストゲームとしては凄いですよこれ。

リディー&スールなんて起動してるだけで落ちるのザラでしたからね。いやーここに関してはガストちゃん頑張った。

まとめ

と、こんな感じでした。

何というか、クソゲーって吐き捨てたくなる作品ではないんですがシンプルにあんまりおもしろくなかったです。

開拓、街づくりというシステムとアトリエのゲーム性を合わせようという発想は悪くないと思うのですが、うまく噛み合っているとは言い難いし、突き詰めるとやる事がなくなるし、難易度設定は雑に感じるし、クリアまでには無駄に時間がかかるし…。

アトリエファン用のゲームなんですが、かといってゲーム性がシビアすぎてアトリエファンが楽しめるかと言われると疑問に感じます。

もう少しイベントが凝っていたり、もう少しゲーム性が最後まで詰められていたら勧められるんですけどね。

キャラ集合自体も歴代全てプレイしていたくらい、なじみ深いファンじゃないと楽しみ切れない気がしました。

今作自体のストーリーやキャラクターも悪くはないけど、それ自体が魅力になるほど主張が強い物でもないのですし…。

ただまあ、街づくり自体のシビアさは人によっては楽しめるのかもしれません。実際ぼくも一週目の考えてプレイする感じはまあまあ楽しめていた気がします。

そこに興味があって、アトリエに馴染みのある人ならまあ楽しめるかもしれませんね。あんまりおススメはしませんけど。