そろそろ体調を崩しそうで何となく不安な時期がやってきました。今年はインフルの予防接種もしてないし、なんだか怖い病気も流行ってるし不穏ですね。
体力優先で生活していきたい所です。
さて、先日「ペルソナ5 ザ・ロイヤル」クリアしましたよ!
プレイ時間は90時間ちよっと。いやー長かった。
色々なゲームを挟んでいたとはいえ発売日から3か月もかかってしまいました。
タイミングが悪かったら間違いなく積んでいただけに、何とかたどり着けて一安心という感じです。というわけで、今回は感想をざっと書いていこうと思います。
より遊びやすく、かつスパイスが加わった本編
本作はペルソナ5の完全版という事で、順当に色々とパワーアップしていました。
本編のシナリオは大きく変更はないとはいえ、キャラクターの心理や状況などの描写は深まっていましたし、新キャラクターが追加された分のイベントなども増加。
ゲームシステムには「ワイヤー」が追加されたほか、イシの必殺技や細かい部分の調整など戦闘部分もパワーアップ。
全体的にかなり遊びやすくなっていた印象です。
個人的には戦闘システムが良かったかなー。
無印はそんなに戦闘が面白かったという記憶がないんですが、今作は爽快感と難易度の調整がいい感じで、終盤までプレイすると中々楽しく感じられました。
バランス調整がいいというよりかプレイしていて楽しいという感じ。
面白かった3学期編
新しく追加された3学期編。
厳密には1カ月くらいしかプレイできないんですが、この3学期編は個人的にはとても面白かったです。
何というか、ペルソナ5のストーリーで、やや足りないテーマを見事に描いたかなって感じでした。
ペルソナ5のストーリーって、自分達の正義から始まるんですが、最終ボスでは結局民の為、掌返しまくるどうしようもない民でも救ってやるよ!っていう勢いで終わっちゃった印象でした。
まあこれはこれでいいと思っていたけれど、3学期編は改めて自分達がどうしたいか、というテーマに戻って、ストーリーが展開されるので印象的でした。
現代を皮肉っているテーマっぽいのも実にアトラスらしいし、偶然が偶然を呼んであの状態になってしまったというストーリーにも感心。
導入部分の別世界に迷い込んでしまった感や、某キャラクターの大活躍など、全体的にインパクトも大きくよく出来ていたかなぁと思ってます。
魅力的な追加キャラ
5Rからの追加キャラクターとしては主として「芳澤かすみ」と「丸喜拓人」の二人が挙げられますが、この両キャラクターはどちらもよく出来ていたのではないかと。
二人とも本編にはいないようなキャラクターだったので、上手い具合に新しい雰囲気をもたらしているし、コープ内容も面白い。
本格的な出番は三学期のみだったのが少し残念でしたが。
特にかすm…は出番さえもう少しあれば、ヒロインの中では、ダントツで人気が出そうなキャラクターでした。
なんであれで出番を少なくしたのか謎です。
本編をそのままっていっても、もっと弄れたと思うけどなぁ。
追加音楽は最高!
5Rから追加された音楽、これは最高でした。
まず通常戦闘曲の「Take Over」。ロイヤルという名にふさわしい、リッチな雰囲気の戦闘曲に仕上がっていてこれが聞き飽きないんですわ。
5の通常戦はどうしても好きになれなかったのでこの曲には満足です。
後、3学期の追加曲は全体的に素晴らしかったですね。
「Ideal and the Real」とそのアレンジの「So Happy World」はとても耳に残りますし、ダンジョン2曲も素晴らしい出来。
終盤にながれる「I believe」も最高!本編通しても一番好きかも。
発売から3か月たってようやくサントラを聞けたんですが、大満足な出来で、昨年の10選にも入れたかったなー。
基本的にはよく出来ているが…
さて、そんなわけで作品単体としては、基本的に無印よりも遊びやすくなっているというのが本作の評価になるので、無印を遊んだことがない人にはぜひおススメできるかなと。
その一方で、無印をプレイした人におススメできるかと言われると、個人的には正直なんとも言えないかなと思ってしまいました。
その理由は以下で細かく説明します。
同ハードにも関わらず引継ぎが出来ない仕様
まず根本的な話なんですが、本作は完全版なのにも関わらず、無印からのセーブの共有とか一切存在していません!(一応引継ぎの特典がありますがしょっぱいです。)
そのため、無印をプレイした方でももう一度レベル0で、最初からプレイしなければいけません。当然コープもリセット。
まあペルソナ4Gや3Pもそれは同じでした。しかしあれらは、元々のハードがそもそも違うので当たり前なんですよね。
今作はPS3版がなくなったとはいえ、同じPS4で発売しているのだから、少なくとももう少し何かやりようはあったはず。
同時期に出ているドラクエ11Sは別ハードに出ても、プレイしやすくする工夫を加えているだけになおさらです。
それに今作はとにかく長い!ぼくは最終的に90時間でクリアしましたが、これでもサクッとプレイした方だと思います。
正直無印をプレイして、更にこれを最初からプレイすることが出来る気力のある人はかなり限られていると思います。
もう少し配慮があっても良かったかな感じました。
時代錯誤感のある完全版
そもそも今作の完全版としての仕様は時代錯誤感があります。
いくら本編が遊びやすくなったとはいえ、それはせいぜいスパイス程度。もう一度遊ぶほどの決定力には欠けます。
というわけで必然的に無印既プレイ組にとっては、三学期がメインになるんですが、この三学期正直とても短い!
ぼくは75時間くらいで12月を終えているので、なんと三学期分のプレイ時間はたった15時間です。
比率としては5:1。これで定価の価値を見つけるのは少々難しいでしょう。
完全版というやり方そのものは否定したいわけではないのですが、同ハードでやっている以上どうしても引っかかります。
明らかなバランス崩壊が存在する
本作、残念なことに明らかなバランス崩壊が存在します。
細かい説明は省略しますが、とあるパレスのボスの難易度が、わけわからないことになっていて、普通にプレイしていると積むこと間違いなし。
ぼくは最終的についてたDLCでどうにかしましたが、さすがにあれはないでしょう。テストプレイが足りてません。
無印はこういう所はしっかりしていただけに、どうも引っかかる出来です。
モヤモヤするエンディング
三学期を終えて、無事エンディングに到達。
ところが、このエンディングもよくわからなかった。
オリジナル版のエンディングに新キャラを加えているのですが、とにかく疑問の残る内容になっていました。
彼とのタクシーシーンは凄い好きだし、最後のも想像にお任せしますよ、っていうシーンとしてはまあええわ、って感じなんですが、電車のシーンの挨拶ははっきり言って意味が分からない。
今回、コープマックスにして恋人に選んだキャラなんですが、あれは何なんですかね。発破をかけるっていったってそんなキャラだっけ?
最後の日にもどこにもいない事含めて凄くがっかりしました。
まとめ
と、こんな感じですかね。
単体の作品としては良いゲームだと思います。
ペルソナプレイした事ないことには、おススメしたい。あのボスはDLCで頑張ってください。もしくはバッチ出してアトラス。
ただ、完全版としての出来は色々疑問に残りました。完全版として出すのならもう少し色々と弄れたはずです。
今作は急ぎ足で完全版として出された感がどうも否めなく、悪い意味でアトラスらしくない。ペルソナ5の出来に胡坐をかいたと言われても仕方がないかなと。
それでもまあ追加部分は面白かったので、プレイして後悔とかはまあないかな。
5も次のSでいったん終わりだと思うので、そろそろ次に進んで欲しいですね。