あっという間に10月もおしまいということで、11月インですね。10月は後半は結構余裕があったので、色々ゲームが進め垂れた気がします。
9月末からプレイしている某作品もようやくキリがつけられそうで、今週の水曜の休みでも活かして、クリアしようかな。
さて、今回は「メトロイドドレッド」の感想記事を。プレイ時間は大体13時間弱。
クリアの際に出てきたプレイタイムは8時間30分ほどだったので、おおよそ5時間ほどリトライを繰り返していたみたいです。(死にすぎぃ!)
アクションの腕にもよりますが、10時間前後が目安なのかなという印象。
- 探索型2Dアクションゲームの原点
- シリーズ未経験でもあまり問題なし
- 容赦ない難易度なのに、遊びやすい!
- 濃密な探索要素
- 印象的なロケーション
- いいスパイスになっているEMMIゾーン
- 気になった点
- まとめ
探索型2Dアクションゲームの原点
まず本作のジャンルですが、「探索型2Dアクションゲーム」になります。
近年「Hollow Knight」などを初めとする、所轄「メトロイドヴァニア」というジャンルが躍進著しいですが、メトロイドシリーズはその原点に当たる作品ですね。
でも、2Dの本編としては2003年にGBAで発売された、「メトロイドフュージョン」以来ということで、19年ぶりだったみたい。
間にプライムとかアザーエムとか、リターンズとかありましたが、2Dの新作、という枠だと随分久しぶりの新作だったんだなあ。
シリーズ未経験でもあまり問題なし
本作、過去作品との時系列では一番最新に当たるようで、話も繋がっています。
でも、シリーズ経験は無くてもさほど問題ないかなと感じました。
というのも、本作のストーリー構造自体はそこまで複雑でなく、過去作を知らずとも、十分理解できるんですよね。
現にぼくはシリーズ初体験だったんですが、特段疑問が浮かぶことなく、ストーリーを掴むことが出来ました。
先日、任天堂から出たこのPVなんか見れば、ざっくりシリーズ間のエピソードとか掴めるのでいいかも。
正直このエピソードの流れだけ抑えておけば、表面上のストーリーは問題なく追えると思います。
容赦ない難易度なのに、遊びやすい!
そんな本作ですが、メトロイドというジャンルに違わぬ、容赦ない難易度調整になっていました。
でも、遊びやすさとセットになっているため、そこまでハードルは高くないようにも感じたんですよ。
快適なリトライ
(※画像はセーブの出来るルーム)
まず、良いと思ったのは死が軽いこと!
今作、至る所にチェックポイントがあり、ボス戦前などではほぼ必ずといっていいほど、チェックポイントが用意されているので、ゲームオーバーになっても簡単にリトライできます。
セーブポイントに関してもかなり多めなので、気軽にプレイできるのもポイント。
また、死んだ際のペナルティも皆無。
快適なリスポーンと併せて、死にまくって覚えろ!という任天堂からのメッセージ性を感じました。
個人的には、ソウルライク系でありがちな「死ぬとアイテムを失う(死んだ場所で回収可能)」みたいな要素が凄い苦手なので、本作の方向性は凄く助かりました。
歯ごたえあるボス戦
本作の高難易度にしている要素としては、後述するE.M.M.Iの存在も大きいですが、それ以上に各所のボスが強すぎる、という点が挙げられます。
本作のボス、とにかく初見殺しの要素が大きく、ぼくは、動きに慣れるまで毎回何十回も死んでしまいました。
しかもようやく倒したとおもったら、実は第二、第三形態があったりして絶望したこともしばしば。
でも、前述した通り簡単にリトライが出来るので、何度も挑戦すれば、動きが覚えられて何とかなるんですよね。
ラスボス戦とかは本当に何回死んだか分かりませんが、その分だけ倒したときの達成感は凄かった!
ラスボス、強すぎて2時間以上戦ってたわ!
濃密な探索要素
探索要素に関しては非常に出来が良く感じました。
いくつもの大マップを行き来して、進めていくというのはおそらく過去作通りだと思いますが、規模が大きく、ルートに関しても色々な選択肢が存在しますし、
その時点だと通れない場所が、ゲーム進行に合わせて通行可能になるというポイントも非常に多く、マップの再利用の仕方も鮮やかだったかなと。
元々、ルートの線引きが明瞭でないのもあって、結構色々な場所を行き来することが多いんですが、
ゲームを進行すればするほどサムスの能力が解禁され、どんどん行ける範囲も広がっていくので、
そういう部分が楽しくて、後半は一気に駆け抜けてしまったなあ。
印象的なロケーション
探索するステージの、各ロケーションも印象的です。
作風が暗いのもあって、雰囲気が暗いステージが多めですが、それぞれ特色は明確に分かれており、飽きがこないのは良かった。
背景の絵も動きますし、ビジュアル的にもかなり綺麗です。
中でも、「バルエニア」の雰囲気はたまらなく好きでした。
ガラス張りに映る水面がとても美しく、惹き込まれたなあ。BGMも良かったし、後半最深部に行くところも含めて印象的なステージ。
いいスパイスになっているEMMIゾーン
本作の初報PVの時点から大々的に宣伝されていた「E.M.M.I」。
恐怖をテーマとする本作を象徴するような存在ですが、このE.M.M.Iに関するシステムは、ゲームとして良いスパイスになっていたと感じました。
この、E.M.M.Iは視覚的にも聴覚的にも恐怖感を演出してくるし、通常、こちらから手出しが出来ないのに捕まったら即死なので、とにかく恐いんですよね。
楽しい探索の合間に、E.M.M.Iゾーンに出くわした時には、「げっ」みたいな気分になるもんですが、だんだんその感覚が癖になってくるというか、
探索の面白さとは全く異なる、緊張感や焦りという要素を生み出してくれていて、いいギャップになっていたのではないかと。
また、前述した通りのリトライ要素で、「E.M.M.Iゾーン」に入る前は必ずオートセーブされるため、結構気軽に死にまくれるのもあって、だんだん恐怖感が楽しくなってくるような気さえしました。
個人的にホラー要素って、もう見たくない!ってなるホラーと、ワーキャー言いながらも見たくなるホラー、という二種類があるかと思っていますが、
E.M.M.Iはどちらかというと後者な印象で、結構楽しんでプレイできた要素でしたね。
うまくE.M.M.Iを出し抜いてエリアを脱出した時は最高に気持ちいいしね!
気になった点
迷いやすいマップ構造
前述した通り、本作、難易度のわりにかなりプレイしやすい内容に仕上がっているかと思うのですが、マップ構造に関しては迷いやすい部分が残ってしまっていたかなあ。
ジャンル的に次の行き先がマップ上に記される、なんてことは、まずないタイトルなので、基本的にプレイヤーが手動で進めていくことになるのですが、
後半になると大マップ間の移動が、何連続も続くなんて場面が出てくることもあり、だんだんどこに進めばよいのか分からなくなってくることがありました。
ドンづまった時に自力で探す以外の回答がないので、こういう部分が苦手な人には難しい所があるかも。
基本的には導線は引いてあるので、一部に関してなんですけどね。
微妙なキー割り当て
もう一つ、操作性も若干気になりました。
本作、進めるにつれて色々なスキルを使えるようになるのですが、ボタンの割り当てが足りなかったのか一部、微妙な操作性になってしまっているスキルがあるのですよ。
特に気になったのが、「スピードブースター」。スクロール操作をスティックで行うにもかかわらず、それと同時にスティック押し込み、というアクションは、いまいち操作しずらい気がしてしまいました。
これと、シャインスパークは最後まで使いこなせる気がしませんでしたね。
まあ、ボス戦などで使う機会はほとんど無かったので、そこら辺は開発側からの配慮だったのかもしれませんが。。
まとめ
と、こんな感じでしょうか。
初のメトロイドシリーズということで、どんなもんなのかなあと思っていたのですが、概ね満足できる内容で、個人的にはとても楽しんでプレイ出来ました。
こんなに難しいアクションゲームをプレイしたのも久しぶりだったので、ヒイヒイ言いながらプレイしてましたが、その分、ラスボスに勝てた時は嬉しさも大きかったなあ!
探索と恐怖、という二つの軸がゲームのベースになっており、それぞれがもたらしている効果は全く非なるものですが、それがゲームとしてうまく融合しており、探索型のアクションゲームとしてはかなり質が高いと感じました。
シリーズ初見でも特段問題ないと思うので、興味があり根気がある人におススメ!
さあ君もE.M.M.Iに追いかけられよう♬